大道具公演間近。大道具製作に勤しんでいます。僕は餅屋ではないので、この餅は騙し騙ししか作れない。専門職の人のように綿密な事前計算はできないので、毎回発想の転換で乗り切る。小道具製作にも大道具製作にも師匠と思っている人が数人いる。製作しながら毎日思い出して、毎日去りし日の教わった言葉を反芻する。危険が隣り合わせの作業では、怒られた事が救ってくれる。仕事が遅いので追い詰められる事が多いけど、ひとつひとつの部品をあげていくと、作るべき世界に一歩近づく。