見上げて問う空を見上げると。空を見上げる事を忘れていた自分自身に気付く。夕刻に無数の飛行機雲がほどけた空は、まるで龍が山に帰っていくような姿に見えたり。雲は色んな姿で現れて、色んな姿に形を変える。なぜそんな形をしているのだろう?と考えると、空はいつも何かを伝えているのかなぁと、ちょっと自分の事をゆったりと考える空間を与えてくれる。同じ姿はその瞬間しか見れない。もしかしたら雲は「生きる」という哲学を具現化しているのかも知れない。