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大きな玉ねぎの下で


「『大きな玉ねぎの下で』ができた経緯はですね、デビューした1984年12月に九段会館でコンサートをやったんです。コンサートは大成功したんですが、その打ち上げでレコード会社の偉い人から“来年この会場から見える武道館を押さえたから、1年かけて満員にしろ”って言われたんです。九段会館が1000人ぐらい入るホールで、武道館は1万人。ざっと10倍。すごくプレッシャーを感じました。


「武道館を“どうしたら満員になるだろうか”って考えていたら、無理だな……って途方に暮れてしまった。ファンの立場からすると、“こんなに一生懸命応援しているバンドなのに、席が空いているってことは、世間的には人気がないのか”ってテンションが下がるじゃないですか。それはいやだなって思って、座席が空いている理由を見つけよう、どんなストーリーが良いだろうって考えて書いた歌詞が『大きな玉ねぎの下で』なんです。“チケットは売れていたんだけれど、ペンフレンドが来なかったんだよ”っていうね(笑)」




大きな玉ねぎの下で〜

はるかなる想い


                          歌:爆風スランプ

                          作詞:サンプラザ中野

                          作曲:嶋田陽一





ペンフレンドの二人の恋は

つのるほどに

悲しくなるのが

宿命

また青いインクが

涙でにじむ

せつなく


若すぎるから

遠すぎるから

会えないから

会いたくなるのは

必然


貯金箱こわして

君に送った

チケット


定期入れの中の

フォトグラフ

笑顔は動かないけど

あの大きな玉ねぎの下で

初めて君と会える


九段下の駅をおりて

坂道を

人の流れ追い越して行けば

黄昏時 雲は赤く焼け落ちて

屋根の上に光る玉ねぎ


ペンフレンドの二人の恋は

言葉だけが

たのみの綱だね

何度も

ロビーに出てみたよ

君の姿を捜して


アナウンスの声に

はじかれて

興奮が波のように

広がるから

君がいないから

僕だけ 淋しくて


君の返事 読みかえして

席をたつ

そんなことをただくりかえして

時計だけが何もいわず

回るのさ

君のための 席がつめたい


アンコールの拍手の中 飛び出した

僕は一人 涙を浮かべて

千鳥ヶ淵 月の水面 振り向けば

済んだ空に光る玉ねぎ

九段下の駅へ向かう人の波

ぼくは一人 涙をうかべて

千鳥ヶ淵 月の水面 振り向けば

済んだ空に光る玉ねぎ

 

 

 

 

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ってか…



映画「大きな玉ねぎの下で」


この度、爆風スランプ不朽の名曲「大きな玉ねぎの下で」にインスパイアされた映画『大きな玉ねぎの下で』が2025年2月7日(金)に公開することが決定しました。


楽曲を元に作られた映画で描かれているのは、手紙やノートでのやり取りを通して、顔も知らない相手に恋するラブストーリー。SNSで簡単に繋がれる時代に、あえて手書きで心の声を綴りながら関係を築いていいくノスタルジックな世界観が観る人を魅了します。




映画になるのね…






■サンプラザ中野くんコメント

小説家・中村航さんありがとう。貴殿は爆風スランプの名誉ファン認定です。お陰様で39年前に書いた楽曲が映画になりました。コミックにも小説にもなります。武道館初公演の空席をこの歌で誤魔化そうと目論んだとき、39年後にこんな神展開があろうとは思ってもみませんでした。今とても幸せです。これからご覧になる皆様、間違いなく日本で一番泣ける恋愛映画です。お楽しみください。コミックも小説もよろしくお願いします。サンキュー♡