「人は歩みを止めた時に、そして挑戦を諦めた時に、年老いて行くのだと思います」
――アントニオ猪木
なぜリングを去ったのか。
数々の伝説を残し、そして現役人生に幕を下ろした23人のレスラー。
引退を決意するまでの彼らの思いはいかなるものだったのか。
その舞台裏の真実を熱く描く、渾身のプロレス・ノンフィクション。
前田日明
「本当に怖いのは、自分の信念を曲げずに、生き残っていくこと」
ジャンボ鶴田
「自分が思った以上にファンの温かさを感じて……」
スタン・ハンセン
「手術の痕は、見せないよ」
浅子 覚
「自分みたいなコンディションの者が上がっては、それはプロレスに失礼なんじゃないかって」
垣原賢人
「僕のプロレス人生、ハッピーエンドだったと思います!」
馳 浩
「引退表明なんて、しなきゃよかったと思ってますよ」
SUWA
「こんな終わり方したレスラー、いないでしょ!」
ミラノコレクションA.T
「今度は俺が人の体を治していく」
1000のジャベを持つ男の異名を持つ。
2000年に闘龍門6期生として神田裕之を相手にメキシコでデビュー。
※ジャベ(西: Llave)は、ルチャリブレにおける複合極技の総称。「ジャベ」はスペイン語で「鍵」を意味する。
ミラノコレクションA.T.(ミラノコレクション・エー・ティー / Milano Collection A.T.、1976年8月27日 - )は、日本のプロレス解説者、プロレスリングコーチ。元男性プロレスラー。岩手県盛岡市出身。最終所属新日本プロレス。血液型O型。リングネームの「A.T.」は本名の照井 章仁(てるい あきひと)のイニシャル。ただし両親の離婚に伴い現在の本名は澤藤 章仁(さわふじ あきひと)。
2000年に闘龍門2000プロジェクトの一員としてプロレスラーとなり、その後全日本プロレス、DDTプロレスリング、新日本プロレス、プロレスリング・ノアなどのリングに登る。ケガの影響で2010年に引退して、その後は整体師に転身して整体院の経営、『ワールドプロレスリング』の解説者を務めている。
力皇 猛
「プロレスをやってきて13年間、幸せで素晴らしい時間を過ごすことができました」
小橋建太
「引退できなかった三沢さんにも届いてると思います」
瑞佐富郎(みずき・さぶろう)
愛知県名古屋市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。シナリオライターとして故・田村孟氏に師事。フジテレビ『カルトQ・プロレス大会』優勝を遠因に、プロレス取材などに従事する。本名でのテレビ番組企画やプロ野球ものの執筆の傍ら、会場の隅でプロレス取材も敢行している。プロレスでの主著に『プロレス鎮魂曲』『平成プロレス 30の事件簿』『新編 泣けるプロレス』(ともに、standards)、執筆・構成に関わったものに『証言UWF 完全崩壊の真実』(宝島社)、『証言「プロレス」死の真相』(河出書房新社)などがある。また、プロレス・ドキュメンタリー『反骨のプロレス魂』(BS フジ)の監修や、プロ野球・野村克也監督の最後の著書となった『人を動かす言葉』(新潮社)の取材・構成も務めている。
つづく…