心の中に。第一章
みなさまにお礼をお伝えすることがなかなかできません。
よちよち赤ちゃん歩きだった7年前。
凸凹じゃり道を歩きながら、
時には立ち止まりそうになりながら。
それでも気持ち真っ直ぐ進んで参りました。
◆
今でも思い出す、7年前のこと。
当時この一軒家にはしばらく人が住んでおらず、荒れ果てて、まるでお化け屋敷のようだったのです。
そこに人の手が入り、人が集い出すと
家は息を吹き返しました。
そんな「家」と私達は一緒に成長しあい、こんなにも皆様方に愛される場所になりました。
まるで奇跡の物語のような7年間…。
そんなこの一軒家と共に、これからの新しい歴史を築く道を私は選びました。
日々、たくさんの食材たちを扱うなかで、彼らに様々なことを教わりました。
真っ直ぐに向き合うことを忘れず。
これからも食を通じて、この国の豊かさと、食べることの楽しさをお伝えして行けたらと思っております。
「園山」はいつまでも心の中に。
長年のご愛顧、本当にありがとうございました。
料理長 時田千晴
◆
園山の芋担当、かぐみです。
一番最初に任された、思い出の黒豆豆乳プリン。
代々受け継がれてきたポテサラを担当することになった前日、
味を守ることのプレッシャーと、これまた緊張のあまり、ぽろぽろ泣いたこと。
肉じゃがを初めて作った時、濃口醤油を薄口と間違えて、真っ青になったこと。
「はじめの一歩」を、まるで昨日のことのように思い出します。
ヨチヨチ歩きだったあの日から、気づいたら2年半。
まるで偉大な先輩のように、遠慮がちで、心の距離も遠かった園山の三大定番料理でしたが、
いつのまにか自分の子どものように愛おしい存在になり、
さあ、いっておいで!と、
自信を持って皆様に送り出せるようになりました。
食材や仕込む量など、毎日条件が変わる中、
ちょっとでも手を抜いたり、昨日はこうだったから、なんて見くびったら、
「こんなはずじゃなかった・・・」まっしぐら。
このやろう!と思いつつも、自分の至らなさを反省し、
深呼吸して、食材と向かい合い、コミュニケーションをとる日々でした。
まったく、繊細で、気まぐれな子たちです。
(芋なんて、あんなにごろごろして、土までつけて、気さくな雰囲気満点なのに!)
変わらないために、変わり続けること。
これが、定番を作り続ける中で、私が感じた哲学です。
続けることも、挑戦することも、守り抜くことも、本気でないとできないし、
その原動力のなるのは、
食べて頂くお客様への感謝と、最後はやっぱり愛情でした。
お客様へ。
食材へ。
食文化や環境へ。
振り返ると、たくさんの愛が生まれた2年半でした。
用量オーバーになるくらいの愛情を、
少しでも舌で感じて頂けていたら、本当に本当に、幸せです。
ご縁が結ばれ、出会うことができた皆様。
本当に、本当に、ありがとうございました。
これからも皆様に、口福で素敵な人生が、ずっとずっと、続きますように!
五味渕かぐみ
心の中に。第2章へ。。。
よちよち赤ちゃん歩きだった7年前。
凸凹じゃり道を歩きながら、
時には立ち止まりそうになりながら。
それでも気持ち真っ直ぐ進んで参りました。
◆
今でも思い出す、7年前のこと。
当時この一軒家にはしばらく人が住んでおらず、荒れ果てて、まるでお化け屋敷のようだったのです。
そこに人の手が入り、人が集い出すと
家は息を吹き返しました。
そんな「家」と私達は一緒に成長しあい、こんなにも皆様方に愛される場所になりました。
まるで奇跡の物語のような7年間…。
そんなこの一軒家と共に、これからの新しい歴史を築く道を私は選びました。
日々、たくさんの食材たちを扱うなかで、彼らに様々なことを教わりました。
真っ直ぐに向き合うことを忘れず。
これからも食を通じて、この国の豊かさと、食べることの楽しさをお伝えして行けたらと思っております。
「園山」はいつまでも心の中に。
長年のご愛顧、本当にありがとうございました。
料理長 時田千晴
◆
園山の芋担当、かぐみです。
一番最初に任された、思い出の黒豆豆乳プリン。
代々受け継がれてきたポテサラを担当することになった前日、
味を守ることのプレッシャーと、これまた緊張のあまり、ぽろぽろ泣いたこと。
肉じゃがを初めて作った時、濃口醤油を薄口と間違えて、真っ青になったこと。
「はじめの一歩」を、まるで昨日のことのように思い出します。
ヨチヨチ歩きだったあの日から、気づいたら2年半。
まるで偉大な先輩のように、遠慮がちで、心の距離も遠かった園山の三大定番料理でしたが、
いつのまにか自分の子どものように愛おしい存在になり、
さあ、いっておいで!と、
自信を持って皆様に送り出せるようになりました。
食材や仕込む量など、毎日条件が変わる中、
ちょっとでも手を抜いたり、昨日はこうだったから、なんて見くびったら、
「こんなはずじゃなかった・・・」まっしぐら。
このやろう!と思いつつも、自分の至らなさを反省し、
深呼吸して、食材と向かい合い、コミュニケーションをとる日々でした。
まったく、繊細で、気まぐれな子たちです。
(芋なんて、あんなにごろごろして、土までつけて、気さくな雰囲気満点なのに!)
変わらないために、変わり続けること。
これが、定番を作り続ける中で、私が感じた哲学です。
続けることも、挑戦することも、守り抜くことも、本気でないとできないし、
その原動力のなるのは、
食べて頂くお客様への感謝と、最後はやっぱり愛情でした。
お客様へ。
食材へ。
食文化や環境へ。
振り返ると、たくさんの愛が生まれた2年半でした。
用量オーバーになるくらいの愛情を、
少しでも舌で感じて頂けていたら、本当に本当に、幸せです。
ご縁が結ばれ、出会うことができた皆様。
本当に、本当に、ありがとうございました。
これからも皆様に、口福で素敵な人生が、ずっとずっと、続きますように!
五味渕かぐみ
心の中に。第2章へ。。。