『願いを込めて。』

一月も半ばにさしかかり、お正月のお祝いムードも消えつつあります。

が、我が家の冷蔵庫には実家の祖母から送られてきた大量のお餅たち。
正月から引き続き、せっせと餅ばかりの日々を送っております・・・。

園山ではお客様にももう少し、お正月料理を楽しんでいただく予定です。
定番でお出ししている「一口前菜の七点盛り」では、
一年の幸せを願うお料理たちを盛り合わせております。

その1つ。昆布巻き。

炊いているときから厨房中が良い香りに。
炊き上がりはつやつやです。

中には鴨肉とごぼうを巻き込んであります。
「よろこぶ」、巻物に見立てて「学業成就」。
ごぼうは根を深く張ることから「家庭の安定」という意味があるそうです。

おせち料理には、一品一品にこうした願いが込められています。
家族の幸せと一年の無事を願い、新年を祝う。
本当に素敵な文化だと思います。
こんなことに気付いてから、正月は実家で簡単にでも
おせち料理を作ることにしています。
面倒くさがりの母にも手伝ってもらいながら（笑）

昔は炊いた昆布など好きではない、というか興味が無かったのに
今は大好きなお料理です。
仕込みがてらの味見が、ひそかなお楽しみ・・・