ミント・サーガ ~邂逅編~
その1「さらわれた姫君」
「大変でございます」
大広間に駆け込んだ男は、ミント王子の前で、ひざまずいた。
「隣国のそのリン姫がドラゴンにさらわれました」
「何だと。わいが助けに行く。コケルを呼べ」ミント王子は家臣に命令した。
「今度は、何ですか?」
せかされて、コケルは、しぶしぶやってきた。
「コケルも知ってるやろ。あの絶世の美女で有名なそのリン姫が、ドラゴンにさらわれたんや。わい助けに行くから、ドラゴンの住む山に連れて行け」
「今度はゴリラか」コケルは苦笑いをした。
「何か、言った?」
「イイエ。何でもありません。王子。では、参りましょう」コケルはひざまずいた。
コケルが馬を準備すると、ミント王子が現れた。
「だっこ」
ミント王子がそう言うと、コケルは王子をだっこして愛馬にまたがった。
「お気をつけて!」
家臣達はみな涙を流していたが、それが王子を心配して流したものでないのを、コケルは知っていた。
二人は、ドラゴンの住む山に向かった。
次回予告
その2「ドラゴンとの死闘」
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ミント王子の肖像
