正美堂の文房具さん | 林瀬那 文庫 〜あなたへの物語の世界〜

林瀬那 文庫 〜あなたへの物語の世界〜

作家の林瀬那です。

私が
描いた物語を載せてます。

本棚から本を手にするように
自由に読んで下さい。

よかったら
コメント欄に感想書いてくれると
すごく嬉しいです。






文房具の買い忘れは

商店街の正美堂へ




新しい本は

発売日に

正美堂の店頭に並びます



消しゴムやノートは

もちろんのこと


憧れの

シャープペンシルや

ロケット鉛筆


それから

大人が使うボールペンも

店内のガラスケースの中にあります




こんにちは

作家の林瀬那です




正美堂のお店は

レジの奥が家になっているようで


奥から

物静かなおばあちゃまが

出てきてくれます



小学生の私を相手にも

丁寧に

商品を紙の袋に入れてくれ

渡してくれます




子供の頃

とても人見知りだった私は


きっと

無愛想だったことでしょう



交わした会話がもしかしたら

あったのかもしれませんが

全く覚えてないです



でも

子供ながらに

しょうびどうの文房具屋さんが

大好きだった


あの

おばあちゃんとの

シンとした

ひんやりとした

文房具屋の店内が好きでした





思い出の中の

あの文房具屋さんは

もちろんですが

今は姿も形もないのです




「しょうびどう」は

どういう漢字だったのか

うろ覚えですら覚えていなくて


「しょうびどう」

という

名前も

合っているのかすら

分かりません



なんとなく

あて字で

「正美堂」としてみましたが


今度また

両親に

取材をしてみようと思います





なぜか

今でも時々

小学生の頃に行っていた


家のすぐ近所の

あの文房具屋さんのことを

思い出すんです




子供ながらに

お金を握りしめ


ドキドキしながら

本を買ったり

学校で使うノートを買ったり

していたからでしょうか



なんとも言えない

気持ちになるんです





だから

私は

いつか自分の作品の中に

「しょうびどう」の文房具屋さんを

入れたいです




きっと私は

さりげなく

作品に入れるので


その時には

あなたに

気づいてもらいたいものです



気づいて

ニヤリと

ひとり楽しんでもらいたいです




さて

今回は

そんな

思い出の中の

商店街の文房具屋さん

のお話でした




最後まで読んでくれて

ありがとうございます


あなたの大切な

人生の時間を

共有できていること

心から感謝しています


では

またね