↑いきなり地上から高いところで暮らしはじめたので、いまだに朝カーテンを開けるときに違和感がある。

特別なことがあるとき、たとえば待望の新刊や新譜が出たり、だれかからの手紙が届いたりしたら、わたしはまずその場をなんとか整える。
そこらを整理したりさ、洗い物して、聴きなれた音で部屋全体を落ち着かせる。

大切にしたいものは、それなりの環境ではじめての空気を吸わせてやりたい。

さっきパソコンを開いたら思いがけない便りが届いていて、わたしはまず最初についていたテレビを消した。いいとも!が画面からぶつりと消えた。

だれかと一緒にいるときに、そのひととでないと感じられない空気がある。電話の声を聞くだけで、メールの文字ならびの上だって、そのひとにしか生み出せない色や温度を感じる。

自分に心地よい空気を身にまとっているひとに、どんどん会ってみたいと思った。まだ会っていなくても、もう会わなくても、空気の記憶だけはこうしてどんどん降り積もっていく。

元気そうでよかった。
わたしもこうして生きてるよ。

麦ごはんと納豆、毎朝たべてるよ。

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