この前、とんでもないものを発見してしまいました(笑)

 

腹部超音波検査の所見用紙を整理していた時のことです。

その一枚に、脾血管筋脂肪腫というコメントを見つけました。

はてなマークと思いました。

というのも、腎血管筋脂肪腫はよく聞くのですが、脾臓ではあまり馴染みがありませんでした。

まだまだ修行の身なので、腹部超音波の本で調べてみましたが、脾血管筋脂肪腫という項目

は見つけられませんでした。

そこで病理を担当している技師さんに聞いてみましたが、やはり聞いたことがない感じでし

た。

さらに、その技師さんが病理の先生に聞いてくださり、脾血管筋脂肪腫というのは聞いたことがないという回答でした。

実際に画像を見て確認はしていないので、先輩が腎臓を脾臓と書き間違えたのか、勘違いを

しているのか不明ですが、調べて良かったと思いましたニコニコ

私自身もこれと同じようなことをしていないことを祈るばかりです・・・。

最近、息苦しさがあるということで、心臓超音波検査を行うようになりました。

検査をしてみると、動きもそこそこでしたが、僧帽弁の前尖が少しずれていました。

しかし明らかな逸脱と言える感じではなっかたので、mildくらいかなと思って、カラードプラを入

れてみると、想像以上に逆流してました。

パルスドプラ法とPISA法で、逆流量を計測すると、今回は同じくらいの値になり、moderate~

severeくらいの値でした。

しかし、カラードプラ法では、severeに近い印象でした。

毎回、逆流量の計測が上手に計測できず、悩んでいます笑い泣き

房拡大はなく、左室駆出率(ejection fraction)はやや低下しており、最近息苦しさが出現したとのことでしたので、原因はこの僧帽弁逆流と考えられました。

今回はこの逆流量の値はあっているだろうと考えて、先生に報告しました。

息苦しさの原因が僧帽弁の問題なので、手術になりそうとのことでした。

毎回ドキドキですが、いつになったら、自分の検査結果に自信が持てるようになるのでしょうか・・・。

物凄い腹痛を訴えて、病院に来院された方です。

CT検査をし、膵臓の腫大が確認され、膵炎が疑われました。

またコロナ感染の可能性もあり、PCRも行いましたが陰性でした。

その後、数日してから、腹部超音波検査の依頼が入ってきました。

 

超音波の画像はどうだったかというと、一週間程経過してましたが、明らかに膵臓が腫大して

いました。

超音波検査で膵臓の腫大がこれ程はっきりと確認できたのは、今までで初めてでした。

膵炎の場合、痛みがひどく超音波検査で観察するのは難しい印象があり、また炎症がひどい

と周りの臓器との区別がつかず、分からないことがほとんどでした。

ご本人のコメントで驚かせられた一言が、「あれだけお酒を飲んでいて、血を吐かないのが不思議でした。」です。

そんなに飲んでいたのか・・・びっくり肝硬変になっていたかもしれないなと思いました。

一つ疑問に思ったことが、膵臓周辺でなく、肝臓の周りやMorrison窩、脾臓周辺、Douglas窩

に腹水貯留してました。

 

疑問に思い調べてみると、重症の急性膵炎では、活性膵酵素が血中に移行し、炎症性サイト

カインが局所から大量に誘導される。

これにより全身性炎症反応症候群が引き起こされ、ショックや多臓器不全をきたすと考えられ

ている、とありました。

この時に初めて、重症急性膵炎だったのかと認識しました。

この方は30代前半だったので、体力もあり回復が早かったのだと思いますが、ドッキとさせら

れました。

その後、回復傾向のようなので、一安心しましたニコニコ

 

急性膵炎の超音波所見

・膵臓の腫大

・膵境界の不鮮明化

・膵実質エコーの低下・不均一化

・膵周囲の液体貯留

ある日昼食をすませて戻ると、知人が検査室の前に座っていました。

知人の方が先に、私へ話しかけてきました。

話の内容は、昨日、奥さんがお風呂で倒れて検査を受けに来たという事でした。

倒れた奥さんは歩いて検査に来られていたので、重症でなさそうかなと思っていました。

ところが、入院したと聞いてカルテを開いてみると、大腸癌の疑い、肝転移疑いと書かれてい

ました。

CT検査の画像を見てみると、S状結腸付近に腫瘤のようなものが確認できました。

それよりも、肝臓のS4、S8付近に二つくらい低輝度になっている部分があり、もしかしたら他にもありそうな雰囲気でした。

 

数日後、腹部超音波検査の依頼がきました。

非常に腸管のガスが多く、息止めも難しく、肝臓全体の観察ができませんでした。

それでも、S4にある腫瘤は確認でき、大腸癌からの転移を疑う、点状高輝度エコーの腫瘤像

が確認できました。

S8付近の腫瘤は、ぼやっとしか確認できず・・・。

CT検査で腫瘤が複数あるように見えたので、一番よく観察したかった部分なのですが、諦め

ました。

そして、内視鏡の生検で、大腸癌と確定され、肝臓の腫瘤も転移によるものと考えられました。

知人の奥さんとのこともあり、複雑な心境でしたが、S状結腸の手術はうまくいき、肝臓の方

も治療が可能とのことでした。

 

この方は便秘はいつものことと思って、一度も内視鏡検査をされたことがありませんでした。

私は極度の便秘症なので、明日は我が身、私にとっては警告のような症例でした滝汗

なんとなく調子が悪く受診された方で、腹部超音波検査の依頼がきました。

超音波検査を行ってみると、肝臓の実質が粗雑で、flag sign様にも見えました。

気になったので、アルコールを飲まれているか確認しましたが、答えは飲んでいないでした。

特に薬も飲んでいないとのことで、自己免疫疾患?と思いながら、検査を終えました。

原因はよくわからないけど、肝障害を疑うと書いておきました。

 

次の日に、この方の血液データを確認すると、AST、ALT、γ‐GTPが上昇しており、やはり肝

障害があることはわかりました。

その他、抗核抗体、抗平滑筋抗体、抗ミトコンドリア抗体も検査してましたが、全て陰性で、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変は否定的と考えられました。

となると、他に何が考えられるのか・・・。

たまたま、原発性硬化性胆管炎という疾患を見つけました。

原発性硬化性胆管炎とは、肝内外の胆管の炎症性繊維化により、胆管壁の肥厚とそれに伴

う内腔の狭窄や閉塞をきたす疾患らしいです。

しかし、超音波検査では肝内外の胆管に異常は見られなかったような・・・。

結局、原因はわからずでした。