尿一般定性検査で尿糖、潜血を認めた為、泌尿器の超音波検査をしてもらいたいと依頼が入ってきました。

 

検査を始め膀胱を探すと、ほとんど膀胱に尿が溜まっておらず、膀胱が観察できませんでした。

その為、500㎖の水を飲んでもらい、30分くらい待って頂くことにしました。

 

30分後、トイレに行きたい感じがあると言われ、慌てて検査をすることになりました。

プローブをあてると、たっぷりと尿を溜め込んだ膀胱が現れました。

観察をしカラードプラを入れると、尿管開口部から尿ジェット流があり、確かにトイレに行きたいかもと思いつつ、尿ジェット流のベストショットをおさめました(笑)

タイミングがあわないと観察できないので、良いことがあるかもと思ってしまいました照れ

検査を終了して、検尿カップを渡しトイレに直行して頂きました。

超音波検査でも、尿一般定性、沈査でも特に異常はありませんでした。

よくわかりませんが、一時的な炎症だったのでしょうか・・・?

 

ある日、医師からご指名で超音波検査の依頼が入りました。

正直、何かやらかしたかと冷や冷やしたのですが・・・、違いました(笑)

 

数週間前の腹部超音波検査で、腫瘤のようなものが見られるがはっきりしないので、再検をして欲しいとのことでしたニコニコ

この方は肝硬変の患者さんで、ずっと経過観察を行っていました。

 

実際に超音波検査で、確かに腫瘤に見えるものが観察されました。

カラードプラを入れても血流シグナルは見られず、パルスドプラを入れても血流はみとめられませんでした。

腫瘤付近にある門脈と思われる部分にパルスドプラを入れると、血流を認めました。

またカラードプラを入れて見ると、血流シグナルを認めました。

よくわからないで検査していましたが、門脈圧が上がって瘤を形成し、血液が固まってしまったのではないか・・・?という考えが浮かびました。

前前回の超音波検査でも存在していたのかを確認すると、門脈がひどく蛇行していました。

調べたのですが自分の考えに確信が持てなかったので、担当の医師に尋ねてみると、あっさり門脈瘤で固まって血栓になったものという答えが返ってきました笑い泣き

勉強させる為に、どうやら指名したようでした(笑)ありがとうございます!

 

門脈瘤の定義はに関して明確なものはなく門脈の一部が嚢状または紡錘状に拡張した状態とされている。

門脈瘤には先天性、後天性がある。

先天性では、門脈内膜の奇形や発生段階で卵黄静脈の奇形により、門脈圧亢進症を伴わなくても門脈瘤を形成する。

後天性では、慢性肝障害で門脈圧によるもの、急性膵炎、手術や外傷、検査などによる門脈の二次的な変化である。

試験対策で問題を解いていると、頸動脈の狭窄率の評価法がわかっていなかたと反省・・・えーん

 

狭窄率の測定方法には、NASCET法(North American Symptomatic Endarterectomy Trial)、ECST法(European Carotid Surgery Trial)、面積法(面積狭窄率)の3通りです。

面積法≧ECST法≧NASCET法の順に大きい値となります。

 

⓵血管径による狭窄率

NASCET法は、狭窄部より抹消の正常部位での血管外径と狭窄部の内腔径から算出する方法。

ECST法は、狭窄部での血管外径と内腔径から算出する方法。

 

⓶面積狭窄率

面積法は、血管の横断面においてプラーク病変を除いた血管本来の内腔面積と狭窄部内腔面積の比率から求める方法。

 

図がないと分かりにくいですね・・・笑い泣き

試験対策には有効なのだろうか・・・⁇

この前の出来事ですが・・・にやり

血液検査でHIV検査、生化学、血糖の依頼がありましたが、HIV検査専用の採血管に採らな

かったということで、削除することになりました。

私の病院では、緊急の血液検査以外は外注をしているので、このHIV検査、生化学、血糖は

外注になります。

確実に削除したのと、検体回収の方にも削除のことを伝えました。

ですので、検査されることはないし、HIV検査の採血管がないので、検査はできないだろうと思

っていました。

しかし、次の日、HIV検査が検査中になっているではありませんか⁇

あの後、再度採血して、出したのだろうか・・・と謎になり、看護師さんに確認しましたが、誰も

採血していませんでした。

そもそも採血管がないのに、何で検査を行ったのか・・・。

まるで幽霊検体じゃないか!となり、検査を行った採血管を返却してもらうことになりました(笑)

一体何が返却されるのか・・・笑い泣き

 

返却されたものは、生化学の採血管でした(笑)

以前は絶対にHIV検査の採血管でないと検査してもらえなかったのですが、ルールが変わり生化学の採血管でも良いとなったとのことでした。

また検体回収の方が伝え忘れ、勝手に検査されてしまったようですショック

HIV検査の結果が信頼できるもので、検査をする者としてはちょっと安心しましたニコニコ

暑くて書くのをさぼっていたら、9月になってしまいましたびっくり

もう少し、涼しくなるといいですね。

 

8月上旬に出会った症例です。

私が検査する前に、同僚が頸動脈超音波検査で可動性のプラークを発見し、検査室は騒が

しくなっていました。

なので、私は何もないだろうと、頸動脈超音波検査を始めましたニコニコ

IMT、頸動脈径、血流等を計測して、カラードプラを入れ観察を始めました。

分岐部から内頸動脈を観察したところで、血流シグナルが全く確認できません。

ステアを変えたり、流速レンジを変えたりしましたが、血流が検出できません。

もう一度、ビームの角度を変えたりしても、血流シグナルは確認できず・・・びっくり

もしかして内頸動脈が完全閉塞している?と認識するまで、少々時間がかかりました(笑)

この後、さらに検査室は騒がしくなりました・・・。

 

この方はワァーファリンという血液サラサラの薬を飲んでいたが、何かの理由の為、薬の中断

をしていたという事でした。

また最近、様子がおかしかった・・・とカルテの隅に記載されているのを発見。

コメントにちょっと欲しかったです笑い泣き