久しぶり寝た。
2週間ぐらい眠れない食べられないが続いていた。沼にはまったかんじ。沼から抜けたと思っても、また はまる。
近所に住む人生の先輩にポロッとその事を話したら、「山うどのきんぴら、よかったら食べる?」と連絡がきたので仕事終わりに伺った。
手渡された紙袋には、おにぎりと天ぷらと、他にも煮物が入っていた。
気持ちが嬉しくて、普通に泣ける。
優しい言葉はいくらでも紡げる。
行動までできる人は少ない。自分の出来ることしかしてない。とその人生の先輩は言うけど、何回生まれ変わったら、相手を思いやり、気にかけ、スマートに行動出来るようになるんだろうなぁ。
***
自分で言うのもおかしいけど
私は色々と幼い。
夫になんでそんなに(家では)偉そうなの?と言われて「偉いからだよ」と即答するぐらい。まあまあのアホでもある。
夫には、友達、親友、夫、ビジネスパートナー。色んな役をやらせてしまった。
お互い、友達が少ないから、それを許していた部分もあるかもしれない。共依存だったかどうかはわからないけど。前出の人生の先輩には、ふたりの世界が強い夫婦だったねと言われた。
夫も友達も親友も
ビジネスパートナーも同時にいなくなった。
だからかもしれないけど、自分を見つめる時間がどんどん増えている。自分ってなんだろうな。
***
これまで付き合いがあった人は、夫を通して私を見ている。ように感じる。夫を亡くした私として接してくれる。
事実だし、その優しさはありがたいと思うと同時に逃げたい気持ちもある。
いまは夫のことも、私のことも知らない人と関わりたいが強い。あと単純に疲れた。ありのままの私をみて!とか、そういう事ではない。なかなか説明しにくいのだけど。
○○○
おかげさまで昨年12月から始めた立ち仕事は続いている。
最初の頃はよく注意された。
一番ビックリしたのは
「もっと時間配分、考えてもらえないかな?」と言われた事だ。
これには本当に驚いた。
時間の感覚がおかしくなっていたのに気がつかなかった。夫がいなくなって、変わったわけではなく、その前からおかしかったように思う。
夫が歩けなくなって車いすになり、介護が必要になっていく。心がついていかないのもあったけど、死にゆく人と1日中過ごしていると「時間」がよくわからなかった。
ただただ薬の時間を気にするだけで。それだけ疲弊していたのかもしれない。
旅立つ3日前ぐらいから、
夫の中で流れている時間と私の中で流れている時間は違うなと違和感はあった。
今になって冷静に考えてみれば、ずっと目をあけて寝ているのっておかしいよね。目も乾燥しないって言うし。それだけ、いろんなものがよくわからなくなっていた。
今は少しずつ時間を取り戻しつつある。
○○○
いま会ったら、何を話すのだろうか。
ふと考えてみた。
いま何やってるの?楽しい?
たぶん、これしか聞くことがない。何回考えても、これしか出てこない。ずっとその距離感で共に歩いてきた。