想いを形に。

占いカウンセラー・其田寿枝です。

 

日常の景色の中で、ふと、

「ここに、こんな花が咲いていたんだ」と 初めて気づくことがあります。

毎日通っているはずなのに。

日頃気づかなかったのは急いでいたからかもしれない。

何かを心配して、足元ばかり見ていたのかもしれない。

あるいは、毎日そこを通れることが当たり前で、周りを見渡すことがなかったのかもしれません。

 

反対に、子どもの頃には長くて大変だった坂道が、大人になって歩くと、思っていたより短く感じられることもあります。

坂道は同じなのに、そこを歩く自分が変わったのですね。

 

人との会話にも、似たことがあるように思います。

誰かに言われた一言が、ずっと心に残っている。

当時は厳しく聞こえたり、分かってもらえなかったように感じたりして、素直に受け取れなかった言葉。

けれど何年もたって、自分が同じような立場に立った時、ふいにその言葉を思い出して

「あの人は、こんな気持ちだったのかな」

「あの時、伝えたかったのはこのことだったのかな」 と、

時間をかけて、言葉の別の面が見えてくることがあります。

当時は悔しかったり、傷ついていたことも、今振り返ると

「たいしたことじゃなかったな」と思えたりする。

今の自分に見えるものも本当ですが、過去の自分も本当の自分。

 

前回、同じ作品を見ても、心に残るものは一人ひとり違うと書きました。

それは、人と人の間だけではなく、昨日の自分と今日の自分の間にもありそうです。

昔は気づかなかったやさしさに、今なら気づける。

以前は気になって仕方なかったことが、今は気にならなくなってる。

あの頃はただ通り過ぎた景色の中に、今は小さな花を見つけられる。

そうやって私たちは、いろいろな経験をしながら、少しずつ見る角度を増やしているのかもしれません。

 

今、目の前にある出来事も、まだ見えていない一面があると思うと、すぐに答えを出せない時があってもいいのではないかと思います。

今日の自分が感じたことを大切にしながら、いつか違う景色が見える日を待ってみてもいい。

同じ道を歩いていても、その時の自分だから見つけられるものがあります。

歳を重ねて見える景色。

未来の自分は、今、どんなことを語りかけているだろう。

 

今日のおくりもの

あの日は見えなかった花が、今のあなたには見えるかもしれません。

あの日は分からなかった出来事にも、いつか違う景色が見えてくるかもしれません。