崩壊 第四帝国 狼の巣 | 園田元気のブログ

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第四帝国シリーズの完結編です
ブエノスアイレスにネオナチスの本拠があることが判明します
そこは見た目は美術館なのですが
本当は“狼の巣”と呼ばれる難攻不落の要塞でありました

モサド(イスラエル諜報及び特別工作機関)は工作員を派遣するも
失敗してしまい
厳しい拷問を受けます



このナチ式拷問が激しく
電気椅子やトゲトゲの椅子に座らされ
手足の爪も剥がされます
それでもこの工作員は4週間経っても口をわりません
すごい忍耐力です




モサド側はそこに“総統”が潜伏しているとわかるも
これといった妙案はなく
会議の結果ダヤン国防相の遺言に従い
ゴルゴ13に依頼することになります



ダヤンって誰?
どうやら実在の人物なのですね
第二次世界大戦や中東戦争で活躍し
政治家としてもイスラエルで功績を上げたらしいです

直接の依頼人はナチ・ハンターの長官が担当




ゴルゴに殺されたノーマの墓での会見になり
長官は変な汗をかきながら
ゴルゴにきつい皮肉を垂れます
鋭いゴルゴの視線が印象的です



最終決戦に向け様々な準備をします



このモグリの武器商人は何度か登場する人物です
余計な一言が多いが仕事はきっちりこなします
さすがゴルゴのビジネスパートナーだけあります



狼の巣を突貫工事で再現させ
猛訓練するゴルゴ



ダメだ、遅すぎる、や赤外線にふれたか・・・など
ゴルゴの独り言が見れます
数日の特訓を行い
いざ、狼の巣へ向かいますグー



発注した純金の弾丸を・・・
これってどこに撃ち込んだのかな?
まぁこれにより監視モニターを故障させます







そして・・・




ドドーン、と完全武装のゴルゴの登場です
これはゴルゴ13にしては珍しく
1ページ1コマで描かれ
それが表紙にもなっています



大胆にも正面ホールからの突入ですグー



赤外線の位置が変わっていても
前進あるのみ!!と前向きなゴルゴです



迎え撃つ敵を次々に撃破していきます






爆弾や毒ガス弾で突破していきます



ナチスに毒ガスとは
やってくれるな、ゴルゴ




総統の所までもう少しです
ここまでかなりな戦闘なはずなのに
無傷なゴルゴ
まさにワンマンアーミーです







そしてラスボスの総統に到達ビックリマーク



総統の正体はマルチン・ボルマンであった
ボルマンとは・・・
ヒトラーの政治的遺書により
次期ナチの党首に指名されるほど
信頼は厚かった
まぁ大雑把に言うとヒトラーの側近だったんですね

ボルマンはヒトラーが自殺した後
ベルリンから逃亡し
連合軍は彼の行方を追ったが逮捕できずに
のちのニュルンベルグ裁判にて
欠席のまま死刑判決を受けている

戦後ボルマンの生死については
色々な説があるらしい
ベルリン脱出の時に死亡したとか
実はソ連のスパイで後にモスクワで余生を過ごしたと様々

1960年にモサドに拘束されたアドルフ・アイヒマンなる人物が
イスラエルの裁判で彼は南米で生きていると証言する
そこからブラジルでナチス残党を集め
ナチス再建を図っているという噂が流れた
更に1972年にはベルリン付近の工事現場から偶然ボルマンの骨が見つかり
1998年にDNA鑑定が行われ
この人骨がボルマンのものであると確認される

こういった歴史が元ネタだったんですね
この作品が発表されたのは1982年なので
DNA鑑定される前の話です
これがさいとう先生流のボルマンの最期だったのでしょうか
歴史の勉強もできる
なんとも優れたゴルゴ13なのでした