第四帝国シリーズの完結編です
ブエノスアイレスにネオナチスの本拠があることが判明します
そこは見た目は美術館なのですが
本当は“狼の巣”と呼ばれる難攻不落の要塞でありました
モサド(イスラエル諜報及び特別工作機関)は工作員を派遣するも
失敗してしまい
厳しい拷問を受けます
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150226/23/sonodagenki/51/71/j/o0800057513229750262.jpg?caw=800)
このナチ式拷問が激しく
電気椅子やトゲトゲの椅子に座らされ
手足の爪も剥がされます
それでもこの工作員は4週間経っても口をわりません
すごい忍耐力です
モサド側はそこに“総統”が潜伏しているとわかるも
これといった妙案はなく
会議の結果ダヤン国防相の遺言に従い
ゴルゴ13に依頼することになります
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150226/23/sonodagenki/93/b3/j/o0720096013229750275.jpg?caw=800)
ダヤンって誰?
どうやら実在の人物なのですね
第二次世界大戦や中東戦争で活躍し
政治家としてもイスラエルで功績を上げたらしいです
直接の依頼人はナチ・ハンターの長官が担当
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150226/23/sonodagenki/10/c6/j/o0800078713229750287.jpg?caw=800)
ゴルゴに殺されたノーマの墓での会見になり
長官は変な汗をかきながら
ゴルゴにきつい皮肉を垂れます
鋭いゴルゴの視線が印象的です
最終決戦に向け様々な準備をします
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150226/23/sonodagenki/60/99/j/o0800066813229750321.jpg?caw=800)
このモグリの武器商人は何度か登場する人物です
余計な一言が多いが仕事はきっちりこなします
さすがゴルゴのビジネスパートナーだけあります
狼の巣を突貫工事で再現させ
猛訓練するゴルゴ
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150226/23/sonodagenki/78/0d/j/o0800058413229750334.jpg?caw=800)
ダメだ、遅すぎる、や赤外線にふれたか・・・など
ゴルゴの独り言が見れます
数日の特訓を行い
いざ、狼の巣へ向かいます
![グー](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/104.gif)
発注した純金の弾丸を・・・
これってどこに撃ち込んだのかな?
まぁこれにより監視モニターを故障させます
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150226/23/sonodagenki/17/ac/j/o0800056813229750346.jpg?caw=800)
そして・・・
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150226/23/sonodagenki/46/a6/j/o0670096013229750376.jpg?caw=800)
ドドーン、と完全武装のゴルゴの登場です
これはゴルゴ13にしては珍しく
1ページ1コマで描かれ
それが表紙にもなっています
大胆にも正面ホールからの突入です
![グー](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/104.gif)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150226/23/sonodagenki/e6/00/j/o0800056013229750406.jpg?caw=800)
赤外線の位置が変わっていても
前進あるのみ!!と前向きなゴルゴです
迎え撃つ敵を次々に撃破していきます
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150226/23/sonodagenki/a9/59/j/o0720096013229750423.jpg?caw=800)
爆弾や毒ガス弾で突破していきます
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150226/23/sonodagenki/d4/a0/j/o0800054713229750445.jpg?caw=800)
ナチスに毒ガスとは
やってくれるな、ゴルゴ
総統の所までもう少しです
ここまでかなりな戦闘なはずなのに
無傷なゴルゴ
まさにワンマンアーミーです
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150226/23/sonodagenki/d4/fc/j/o0720096013229750459.jpg?caw=800)
そしてラスボスの総統に到達
![ビックリマーク](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/039.gif)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150226/23/sonodagenki/92/e1/j/o0720096013229750475.jpg?caw=800)
総統の正体はマルチン・ボルマンであった
ボルマンとは・・・
ヒトラーの政治的遺書により
次期ナチの党首に指名されるほど
信頼は厚かった
まぁ大雑把に言うとヒトラーの側近だったんですね
ボルマンはヒトラーが自殺した後
ベルリンから逃亡し
連合軍は彼の行方を追ったが逮捕できずに
のちのニュルンベルグ裁判にて
欠席のまま死刑判決を受けている
戦後ボルマンの生死については
色々な説があるらしい
ベルリン脱出の時に死亡したとか
実はソ連のスパイで後にモスクワで余生を過ごしたと様々
1960年にモサドに拘束されたアドルフ・アイヒマンなる人物が
イスラエルの裁判で彼は南米で生きていると証言する
そこからブラジルでナチス残党を集め
ナチス再建を図っているという噂が流れた
更に1972年にはベルリン付近の工事現場から偶然ボルマンの骨が見つかり
1998年にDNA鑑定が行われ
この人骨がボルマンのものであると確認される
こういった歴史が元ネタだったんですね
この作品が発表されたのは1982年なので
DNA鑑定される前の話です
これがさいとう先生流のボルマンの最期だったのでしょうか
歴史の勉強もできる
なんとも優れたゴルゴ13なのでした