ペーパードライバーにしてしまった娘から
ペーパーの文字を消す努力をしているところです
おっとが…
私はどうしても、心臓がもたない感じです
練習に行っている間も
落ち着かなく、無事を祈ってばかり…
それには理由があります
私は免許を持たない両親の元に育ちました
運動が苦手で、鈍い自覚有の私は
当然、免許を持たないまま
仕事に就きました
説明会では「春休みのうちにとっておくように」と言われたにも関わらず
私には関係の無い話と思って居ました
しかし
毎日タクシーで送られて仕事をすることになり
運転手さんからも
「このまま、仕事を続けていくつもりならば、絶対に免許を取った方が良いと思うよ」と言われて、親切に運転のしかた等を見せてもらっているうちに、教習所へ行く決心がつきました
そして、鈍い私は、
「こんなにテストではわかっているのに、どうして出来ない?」と教官にぐちぐち言われながら、才能の無い運転を繰り返し
長々と教習所生活を送り
なんとか免許を手にしたのです
ところが!
父は心配なあまり
俺は車には乗らないと、頑なで…
祖母がある時父を叱りつけてくれたのです
「心配なのはわかるが、娘が頑張って練習しているのだから、横に乗って、見ていてあげるのが、父親だろう」と
それをきっかけに、父も車に乗ってくれるようになりました
それが、春のこと…
季節はめぐり、夏になり…
思いがけ無い事が起きました
父の弟の高一の娘が交通事故にあったのです
報せを受けて、大学病院のICUに駆けつけると
頭が大きく腫れ上がった意識不明の従妹の足を一生懸命さすっていました
祖母が「代わってやりたい」と泣き叫びながら
加害者となってしまった人は
私に近い歳の女の子でした
数日、従妹はがんばって、命をつなげ
みんなとお別れをして、天国へ行きました
もう、私は怖くて怖くて
運転が出来なくなりました
でも葬儀の時に、祖母も叔父も言うのです
せっかく必要と思ってとった免許なのだから
無駄にしないで欲しい
きっと人一倍安全に気を付けるようになるだろうから、ムーミンちゃんなら大丈夫と
おばあちゃんを病院に連れていっても貰いたいしね…と
全世界から車なんか消えてしまえ!
と思うであろう人たちが、応援してくれている
私は事故を起こしてはいけない
絶対に安全運転を心がける
今も
運転をするときは、従妹の事を想います
なんだか私の交通安全の神様のような存在です
子どもたちも赤ちゃんの頃から
8月の命日はお墓参りに行き
交通安全を誓います
ちょっと都合でお墓参りが遅れたりすると
子どもたちの方から「気にかかっているのだけど…」と言ってくるくらい…です
信号は守ります
道路には飛び出しません
車には気を付けます
と誓っていた子どもたちも
安全運転を誓うようになりました
父を叱ってくれ
私を励ましてくれた祖母は
きっと従妹と一緒に私たちの平穏な暮らしを見守ってくれていると想います
ちゃーんと祖母の願い通り
伯父が単身赴任で居ない間は
伯父にかわって
祖母の運転手役を務めましたよ!
病院も
美容院も…
でも、いつも降りる時にポーンと後部座席に
一万円札を投げ入れて行く祖母でした
「それじゃ、タクシーの方が安く行けるよ!」と私が受け取らないのをわかっていて
手の届かないところに、ぽいっと(笑)
イタズラしてるみたいに笑う祖母の顔を懐かしく思い出しました
久しぶりに祖母の夢を見たくなりました
おやすみなさい