<簡単・3分作詞講座 Vol.15>
詞を書き始めたばかりの人に多いのが、
一番は書けるけど、二番が書けない。
どう物語をつなげば良いか分からない。
という悩みがあります。
そこで今回は、ストーリーの展開について
説明したいと思います。
展開のオーソドックスなパターンとしては
大きくふたつあります。
1 情景描写+心情描写
2 心象描写
まず1の情景描写とは、風景や場面、
主人公や相手の仕草や動作、
電話などの小道具も含まれます。
心情描写とは、主人公の気持ち、感情
などです。
2の心象描写とは、具体的な場面より、
心のイメージに重点が置かれて描かれ
ているもの。
たとえば「サンライズ」というフレーズが
あったとしたら、実際の夜明けというより
「希望」「未来」などの精神的な意味の
たとえになってるような描き方のことです。
1のパターンで一番を書いたなら、二番も
情景+心情の描写で展開したほうが、
流れとして無理やムラがありません。
たとえば2のパターンで一番を書いたのに
二番を1のパターンで展開してしまうと、
聴き手が混乱してしまいますので、
どちらかに統一しましょう。
番外編として、時間描写による展開という
のもあります。
「木綿のハンカチーフ」などがそうですね。
時間の経過を描きながら、微妙に変化
していく二人の関係性を描いています。
展開で気をつけて欲しいのは、
◎ 無理・・・設定や場面の無理。
◎ 無駄・・・同じ言葉、同じ描写など。
◎ ムラ・・・主人公のキャラクターや
言葉遣いのムラ。
この3Mを失くすよう、心がけながら
詞を書いてください。
全部書き上げたあと、見直してみて、
話に矛盾点はないか?
同じ言葉を何度も使ってないか?
などをチェックしてみてください。