ある時一人のおじさんが
寂しそうな少女にこんなことを言ったそうな。
「なあ、○○ちゃん、お前さんがとっても大事に思っているお友達がな、この青い空を眺めながらな、
『あ、○○ちゃん、あそこに白いカラスが飛んでいる』って言ったら、お前さんはなんて答えるぞなもし」と。
その少女はとても素直な子供でしたから、
「だって、おじさん、カラスって、あの黒いカラスのことでしょう?それは間違っているから、
私はそのお友達にこう言うわ。『あれは黒いカラスでしょう。白ではないわよ』って」
そのおじさんはその少女の話を聞きながら、
「うん。そうか。でも、それはそうじゃな。」と、静かに頷いたそうな。
さて、それから幾日かたった日のことだったそうです。
そのおじさんはその少女にこんなことを言ったそうな。
「なあ、○○ちゃん、お前さんが見ているところと、また、おじさんが見ているところ場所が違う。
それはそうじゃな。だから、もしかしたら、お前さんの場所から見えている色と他の場所から見えている色
は違うかもしれんな。お前さんには黒に見えたとしても、ある人は白に見えるかもしれん。
まずはお前さんが白い色に見えている人の位置までおりてきて、そのお友達に
『そうね。○○ちゃんあそこに白いカラスが飛んでいるね』って、言えたとき、お前さんは本当の幸せをつ
かむんじゃな」
その少女はその話を聞いて、「何だくだらない」と思ったそうな。
そして、「ああ、しかし、なるほどね。相手に
あわせて『ハイハイ』と言っていれば、変ないざこざにも巻き込まれないし、世渡りがうまくいくのかな」と
考えたそうな。
しかし、その少女はもう73歳。
あのおじさんの言った意味が今になってよくわかるそうです。
それは白いカラスは本当にいると言うこと。そのおじさんは何も世渡りのことを言ったのではないということ。
相手を思うとはそういうこと。
そんな話に耳を傾けながら、お金をもらえる生活支援員は本当に楽しいですね。
あっ、給料はめちゃ、安いですけどね。
次はケアマネにチャレンジだ。試験勉強頑張ろう!