太宰治と草薙剛 | 真夜中の伝道(死にたくなったら読むブログ)

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昼の喧騒から離れ、夜に読んでほしいです。孤独な魂に、必ず聖書の言葉が届くと信じています。

太宰治と同時期の作家で、また太宰とともに無頼派と称された坂口安吾は「太宰の自殺は単なる二日酔いだよ」と、彼の自殺の理由をなにかと考えすぎる、文人たちと違って、彼の自殺の理由をシンプルに喝破いたしました。





確かに二日酔いになるほど酔っ払った次の日には、昨日酔っ払って自分がやってしまったことや、また、やたらと力をこめて一緒に飲んでいた人達に発した言葉が恥ずかしくなってしまって、もう、本当に穴があったら入りたいような精神状態になってしまうのですね。






私も飲んだくれていた時期がありますので、その精神状態はよくわかります。





その点、偉いのは草薙剛です。






酔っ払って全裸になってつかまっても、すぐにそんな精神状態を切り替えて、純愛を演じます。





太宰がまだ飲んだくれてうだうだやっていたときに草薙剛がいたら、太宰も私と同じく草薙剛に励まされ、生きぬいたかもしれません。





太宰は一時キリストに非常に近付きました。






しかし、「無頼派の作家」なんぞになってしまい、伝道師にはなりませんでした。




彼が作家の道を捨て、農民伝道師か何かになっっていたならば、世界に類を見ない偉大な伝道師になっていたに違いありません。





それは別に草薙剛が悪いわけではないですけどね。




ありがとう。草薙さん。




皆様ありがとうございます。