花々は美しいが
パウロは不思議な耳を持っていた。
花々が泣いていたのだ。
彼にはそれが聞こえていた。
孤独な人たちの涙も。
労働者達や主婦達の血豆と汗も。
無残に殺されていく兵士達。
勿論彼らの苦しみや辛さも知っていたが、まさか、花々の涙まで知っていたとは!
「主よ、早く来てください」
使徒達にとっては再臨の信仰は当たり前だった。
「私たちは、被造物全体が今に至るまで、ともにうめきともに産みの苦しみをしていることを知っています。そればかりでなく、御霊の初穂をいただいている私たち自身も、心の中でうめきながら、子にしていただくこと、すなわち、私たちのからだの贖われることを待ち望んでいます。私たちは、この望みによって救われているのです。だれでも目で見ていることを、どうしてさらに望むでしょう。もしまだ見ていないものを望んでいるのなら、私たちは、忍耐をもって熱心に待ちます。」(ローマ人への手紙8章22節から25節)
他、(ヨハネの黙示録6章9節 10節)