今回は、サックス担当@やすのりが書いていますメモ



ソニー・ロリンズ ジャパンツアー2010が終了しました。

札幌、東京2公演、大阪の全4公演でした。

そのうち、東京の2公演と大阪公演に行くことができました。


本来ならば、音楽を仕事としている身としては、ライブの論評であるとか、感想を皆様にお伝えしなければならないのですが、申し訳ありません、お伝えする言葉が見つかりません。ライブに行った方はご理解いただけるでしょう。どんな言葉も、音楽理論も無意味なものに感じてしまうような、溢れ出る音、とだけ申しておきます。



音楽、特にジャズは、テクニックや知識だけでは成り立たない。ソニーは、人間として素晴らしい。それが芸術的表現にはっきりと感じられる。そのことは断言できるのですが、では、どのようにすれば同じようにプレイできるのかは説明できない。サックスプレイヤーの皆さんが(私も)必ずやるソニーのコピーの練習で、いくらそっくりに吹いたところで、それはただの練習。心の音では無い。もちろん練習しなければ何もできないので、コピーから取っ掛かりを模索するのはプレイヤーとして自然なこと。でも、最終的には、頭の中をクリアーにして、何も考えず、ステージに上がることが必要なのでしょう。そして素晴らしい人生を送ることが何よりも大切!


時間というのは戻りません、2度同じ演奏はできません。それはだれでも同じですが、特にソニーは80歳になっても、「相変わらず変化し続けている」と思います。音楽的に新しいアプローチもされています。


私がソニーのライブに最初に行ってから今年で30年になります。30年もの間、一人のプレイヤーを好きでいられたことを嬉しく思います。


ソニーが来日している間、私たちの心の中はお祭りになっています。

今回のツアーが終わる大阪でソニーは、グッドバイはナーバスになるのでこう言います「マタアイマショウ」と言っていました。ソニー「また会いましょう」!