スラップ裁判とは? | 韓国語 英語トリリンガル♪楽習ブログ

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元フリーの英語・韓国語講師, 「なぞなぞ英語」編著者のブログです。最近はK-Pop のTWICE WEEEKLY STAYC aespa そして人気ユーチューバー歌手 J.Fla の応援ブログ的な性格が強くなってます 歌の歌詞やドラマの台詞、ジョーク、ことわざなどは必ず語学力アップに役立ちますよ!

SLAPP とは?

 

最近、スラップ裁判(訴訟)という言葉をよく耳にします。 これはどんな裁判なのでしょう?

 

スラップといえば slap という英単語が思い浮かびます。 この語は「平手打ち」という意味で使われるのをよく見聞きしますので、相手を懲らしめるための裁判なのか、程度に認識していました。 もちろん、嫌がらせ的な裁判のことだと認識はしていましたよ。

 

でも、最近日本の政治界隈でスラップ訴訟が相次いで起こされていると言うので調べてみたら、次のような長い名称の略語だったということがわかりました。

Strategic Lawsuit Against Public Participation

  • strategic: 戦略的
  • lawsuit: 民事訴訟
  • against: …に反対して、逆らって
  • public: 公衆、公共、一般の
  • participation: 参加、加入、関与

これらの単語の頭文字をとって SLAPP と言うのです。 意味は 「公衆の関与に対する戦略的訴訟」とてもなりましょうか。正式な訳語としては「市民参加を妨害するための戦略的訴訟」というのがありました。 でも普通はそのまま「スラップ(訴訟)」と言い換えられる場合が多いです。 SLAPP の中に「訴訟」という語 LAWSUIT が含まれますので、訴訟という語を付けると意味が二重になってしまいます。

 

韓国語では 공공의 참여를 봉쇄하기위한 전략적 소송/公共の参与を封鎖するための戦略的訴訟、略して 전략적소송[ちょRりゃっちょっそそん]/戦略的訴訟 と言います。

 

お金に余裕があるお金持ちや企業などの強者が、そうではない弱者、一般人に対して起こす訴訟で、裁判に勝訴することは目的ではなく、気に入らない相手を裁判に巻き込むことで時間と労力、財力を疲弊させることが目的の嫌がらせ裁判です。 被告側は必ずしも悪いわけではなく、原告側が自分たちにとって不利な言動や、活動を行った者に対して名誉毀損などの理由を付けて告訴するようなものです。 仮に被告側が勝訴したとしても、そのために費やした時間と労力、費用、損失は戻ってきません。 

 

スラップ訴訟は別名、口封じ訴訟威圧訴訟批判的言論威嚇目的訴訟 などとも呼ばれます。 強者による弱い者虐め裁判のことですね。

 

最近、信じられないことですが、ある人気タレント出身の元政治家が新人国会議員に、また、自治体の首長が一芸能人に対してそれぞれスラップを吹っかけたのです。 一体どんな人が?

 

実名を挙げると、僕までふっかけられそうで怖いので、写真だけご紹介しておきます。 よくご存知のお顔でしょう?あなたはどちらの味方をしますか?

 

 

僕は政治家とか影響力の大きい芸能人が一般人に対してスラップ訴訟を吹っかけるなんて、あり得ないことだと思っています。 なので、当然 右側の二人の味方です。

 

訴えた方は普通にテレビに出演し続けるのに訴えられた方はテレビ局の方で出演を断る傾向が強いというから、立場が弱い方からすればたまったものではありません。 まったく不公平です。このような スラップ訴訟が怖くて政治家や大企業に対して苦情が言えなくなるとしたら、これは民主主義の根幹に関わる問題ではないでしょうか? 他の先進国ではスラップ訴訟を法的に禁止するところも出てきていると言います。日本でも先進国と自覚するなら、即刻禁止するべきでしょう。

 

SLAPP訴訟について興味ある人はこの記事をご覧ください。

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