英語のことわざ:最良の友の間にも別れが来る
(この記事は10年前、2011年5月10日の記事を再編集して投稿したものです。内容は変えました。)
The best friends must part.
最良の友の間にも別れが来る
どんな人とでも出会いがあり別れがあります。人生は出会いと別れの繰り返しだとも言われます。どんなに親しくなった友人でも、いつかはお別れの日が来るものです。人生とは正に様々な人との出会いと別れの連続と言えます。 ビリー・ジョエルのヒット曲、「さよならハリウッド/Say Goodbye To Hollywood」の最後の部分にこんな歌詞があります。
Life is a series of hellos and goodbyes.
人生とはハローとグッバイの連続だ
出会いと別れを それぞれ Hello と Goodbye の複数型で表していて、とても気の利いた表現だな、と以前から思っておりました。
日本語のことわざだとこのことわざがあります。
会うは別れの始め
韓国語では似たようなことわざが思い当たりません。
その代わりに、 意味は違いますがこちらのことわざをご紹介します。
さら せんいびょるん せんちょもげ ぷR ぷんぬんだ
살아 생이별은 생초목에 불붙는다.
生きていながら別れているままでは生の草木に 火がつく
こちらは相手が生きているのに会えない辛さを表現しています。
最近では長引くコロナ禍により自由に出歩けず、韓国にも行けず、国内の友人にも会えない状況になっていますね。 ただ、どうしても会いたかったら会えないこともありません。 今やスマホでお互いの顔を見ながら話すことだってかんたんにできます。
それでも韓国の場合は親戚でさえ会えない状況があるのを想像できますか?
戦後、朝鮮半島は二つに分断されました。 北は朝鮮、南は韓国。 敵対していて国交もない。
親子でも、親戚でも、南北の境界線の両側に分かれてしまった人たちがたくさんいます。 同じ半島の上に生きているのに、電話や手紙のやりとりすらできないのです。
最近では韓国の人気ドラマ、「愛の不時着/사랑의 불시착」で多くの人が知るところとなりましたが、親族の間で南北で引き裂かれた人たちがたくさんいて、その人達は皆、このことわざのような心の苦しみを抱えているのです。 脱北者も然りです。
管理人の場合は、北朝鮮に母方、父方 両方の兄弟とその家族が住んでいます。 両親の本籍は 韓国の慶尚道 なので、韓国にも親戚がいます。 ついでながら、アメリカにも母の姉が移住して、一ファミリーを形成しています。 この中で、北朝鮮の親戚だけが誰とも自由に連絡を取れない状況で、これはずっと続いて当たり前のことになっているのです。 だからどうという訳でもありませんが、この記事を再度書きながら思いました。