ピアノのソロアルバムというと
アーティストが自己主張を繰り返すか、
ひたすら甘~い音楽が多く、ちょっと結構苦手なのですが、
ビル・エバンスの"Alone"は別格です。
このアルバムには頭からお尻までビル・エバンスが詰まっています。
それでも退屈しないのは、即興性を保っているからでしょうか。
筆の勢いを殺さず、でも安定した構図へと導く
いわば"スケッチ"のようなテイストに溢れているからでしょうか。
グラミー賞を受賞し、絶賛されている名盤に
いまさらという気がしないでもありませんが、
何回聴いても楽しいアルバムです。
中でも"Midnight Mood"が大のお気に入りです。
ゆったりとした入りから、徐々にスピードが上がっていき、
きらびやかに盛り上がり、
最後に元のテーマへ戻るという構成がすごく良いんです。
メインとなるくすぐったいメロディの展開のさせ方と
エバンスのリズムの取り方が僕は大好きです。
たかだか5分程度の曲ですが、一粒で二度美味しい名曲です。
続く"On a Clear Day (You Can See Forever)"も大好きです。
メインのテーマを弾き終わった2分20秒あたりからの展開が
最高です。
エバンス派と呼ばれる人のピアノを聴きましたが、
こんな演奏は聴いた事がありません。
多分テクニックだけでは語れないものなんだと思います。
いまさらですが、ぜひ聴いてみて下さい。
秋から冬にかけて良いですよ。
Midnight Mood /Bill Evans
¥150
iTunes

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