実は当ブログでは公表してなかったのですが今年は1年掛けて国会図書館にて


>藤子・F・不二雄の異説クラブ全2巻を読破した。


・・・・・何気に昨年はF先生が挿絵を担当しているハヤカワ文庫のジェイムスン教授シリーズと『宇宙兵ブルース』も国会図書館にて読破してたりする。藤子・F・不二雄大全集も現在刊行中の四期で終了するみたいだけど、これらの単行本は復刻に関しては、やはり無理なのだろうか?単行本化されないだろうと思ってた昭和20・30年代の作品も続々と刊行してるだけに「完全網羅を有言実行しないと却って中途半端で勿体無い」気がするんだけどね。せめて、てんとう虫ブックスの「まんがゼミナール」と「恐竜ゼミナール」だけでも復刻されないだろうか?まんがゼミナールは「藤子・F・不二雄のまんが技法」と改題した本が手元にあったりするし、恐竜ゼミナールも上野こども図書館で読破してたりするのだけど、藤子Fキャラが集合した賑やかな表紙もそのまま復刻して欲しい。


・・・・・繰り返し書いてる藤子ファンとしての細かすぎて伝わらない本音はさておき、それにしても異説クラブってのはSukoshiFushigiを追求していった藤子F先生の博識ぶりに唸らされる。いつも「僕、子どもの頃のび太でした」という言葉に励まされてる自分は学生時代は試験前や受験中でも机に向かったとしても全然集中出来ずに妄想に耽けたり、マンガを愛読し出すような「のび太くん」さながらの少年だっただけに、藤子F先生描く落ちこぼれが自分そのままに感じて他人とは思えない。写楽保介だと落ちこぼれを誇張し過ぎていて「幼稚園児か!?」と思ってしまうのだけど、F先生描く「のび太ポジション」だと感情移入し易いのが僕のイメージ。

 それだけに凄いと感じてしまうのがSukoshiFushigiを追求していた藤子先生が感情移入し易そうな知的好奇心豊富(要は只のガリ勉では無い)な博識キャラだったりする。具体的に挙げてくと出木杉君だったり、『エスパー魔美』の高畑君だったり、『T・Pぼん』の柳沢君だったり、ユミ子隊員だったり、『強殖装甲ガイバー』の瀬川哲郎先輩だったりね。・・・・・『強殖装甲ガイバー』は藤子作品じゃねーだろってことはさておき、或る意味で最も優遇されてるのはキテレツだろうね(何しろ主役だし)。一方で彼らとは異色タイプでパーマン4号のパーやんは知恵袋タイプの頭が良いキャラだったりもする。彼らの登場が藤子F作品を面白くさせていることは説明するまでもない。

 結局、僕の言いたかったことは(つぶやきシローさん風に)自分が落ちこぼれで特に理数系が苦手なのに藤子F作品は面白いと感じてしまう自分が不思議に思ったりする(教養の無い自分は異説クラブのような専門書自体が本来なら無縁だからね)。