前売り券を購入済みだったので秋分の日の午前中に弟と『キャプテンハーロック』の3D版を鑑賞しに行った。今年に入って劇場で鑑賞した映画は『宇宙戦艦ヤマト』2199ー第4章「銀河辺境の攻防」ー、『渾身』『カラカラ』『ホビット』ー思いがけない冒険ー、『特命戦隊ゴーバスターズ』VS『海賊戦隊ゴーカイジャー』、『ダイ・ハード』ーラストデイー、『スタードライバー』『ライフ・オブ・パイ』ートラの漂流した227日ー、『ジャンゴ』ー繋がれざる者ー、『ドラえもん』ーのび太のひみつ道具博物館ー、『オズ』ーはじまりの戦いー、『ひまわりと子犬の7日間』『宇宙戦艦ヤマト』2199ー第5章「望郷の銀河間空間」-、『ボクたちの交換日記』『図書館戦争』『仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事』ースーパーヒーロー対戦Z、『ドラゴンボール』Zー神と神ー、『ハッシュパピー』ーバスタブ島の少女ー、『ラストスタンド』『舟を編む』『バレッド』『探偵はバーにいる』2-すすきの大交差点ー、『宇宙戦艦ヤマト』2199ー第6章「到達!大マゼラン」ー、『ハル』『俺はまだ本気出してないだけ』『100回泣くこと』『終戦のエンペラー』『ショート・ピース』『獣電戦隊キョウリュウジャー』ーガブリンチョofミュージカル^ー×『仮面ライダーウィザード』ーinマジックランドー、『宇宙戦艦ヤマト』2199ー第7章「そして艦は行く」ー、『ローン・レンジャー』『スター・トレック』ーイントゥ・ダークネスー、『パシフィック・リム』に続いて34作目だ。

 松本零士先生の作品は原作自体が未読で、ヤマトや999は主要キャラぐらいは存じても『キャプテンハーロック』はタイトル名しか存じなかったぐらいなんだけど、なまじ自分たち兄弟が『宇宙戦艦ヤマト2199』シリーズを劇場で網羅していただけに気になっていた作品。ましてやジェームズ・キャメロン監督が絶賛したってぐらいだから余計に気になってたし、2199を網羅した僕らとしてスルーしたくなかった。尚、バルト9で鑑賞したんだけど、ヤマト2199シリーズを鑑賞した新宿ピカデリーでは上映しておらず、反対に2199はバルト9では上映されてなかったりすることも付加しておこう。

 鑑賞していて気付いたことだけど、松本零士作品の代表作の世界観って一環してるね。SFってだけでなく主人公像がね。難解なテーマを題材にしたSF作品なので子ども向けでは無いように見えて実は少年の葛藤や成長を真っ正面に描いた王道的作品のように感じる。そういう意味ではヤマトも999も、そして『キャプテンハーロック』も原作自体を是非、拝見したいと思える作品だと感じる。

 只、原作つき作品の劇場化あるあるなんだけど、小説にしてもマンガにしても原作付きの作品が劇場化されるのは紛れなく「原作自体が面白いから」なんだけど、約2時間の上映時間に制約されてるから、どうしてもカットせざる得ない状況が避けられない。ヤマの成長も飛躍しすぎのように感じたんだよね。2199に影響してるので、どうしても物足りなさを感じてしまう(苦笑)。

 それと原作がコミックながらCGキャプチャーの起用は痛い気がする。特撮映像って点だけだったらジェームズ・キャメロン監督が絶賛するだけのことは或るのだろうけど、世界観は松本零士ワールドを感じるのに、全然、松本零士作品ぽく感じなかったりするんだよね。只、個人的に小栗旬さんや蒼井優さんは好きな役者さんなんだけど、声優挑戦ってことでアニメ好きの自分は不安視していたんだけど、思ったより気にならなかった。それだけに勿体無いと思ったね。

 うーーーーーん、スピルバーグ監督の『タンタンの冒険』は同じCGキャプチャーのアニメでも原作のコミックを存じなかったし、スピルバーグ監督のジュブナイルものの世界観を堪能出来たので楽しめたけど、原作が松本零士作品でCGキャプチャーを実行すると違和感を抱いてしまうので実写での小栗旬主演ものの方が特撮スペクタクルを楽しめたような気がする(そういえば小栗旬さんは『宇宙兄弟』ではムッタを熱演されてたね)。出来れば山??貴監督作品を希望します(そういえばキムタク主演版ヤマトも山??貴監督作品だったりする)。

 そして今週末にはヤマト2199のテレビシリーズが最終回を迎えますね。

 只、パンフレットを購読して感じたことなんだけど、脚本を担当した福井晴敏さんと竹内清人さんのWインタビューが面白い。そして原作自体が未完なんだね。確かに続編製作しようと思えば可能だけど、今回はしっかり起承転結が捉えていたね。パンフレット購読後に再見すると見方も変化するかもしれないね。そして、ヤマト2199のパンフレット同様にアニメ評論家:氷川竜介さんが解説を担当されてたりもするんだよね。