前売り券を購入済みだったので弟と『ローン・レンジャー』を鑑賞しに行った。今年に入って劇場で鑑賞した映画は『宇宙戦艦ヤマト』2199ー第4章「銀河辺境の攻防」ー、『渾身』『カラカラ』『ホビット』ー思いがけない冒険ー、『特命戦隊ゴーバスターズ』VS『海賊戦隊ゴーカイジャー』、『ダイ・ハード』ーラストデイー、『スタードライバー』『ライフ・オブ・パイ』ートラの漂流した227日ー、『ジャンゴ』ー繋がれざる者ー、『ドラえもん』ーのび太のひみつ道具博物館ー、『オズ』ーはじまりの戦いー、『ひまわりと子犬の7日間』『宇宙戦艦ヤマト』2199ー第5章「望郷の銀河間空間」-、『ボクたちの交換日記』『図書館戦争』『仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事』ースーパーヒーロー対戦Z、『ドラゴンボール』Zー神と神ー、『ハッシュパピー』ーバスタブ島の少女ー、『ラストスタンド』『舟を編む』『バレッド』『探偵はバーにいる』2-すすきの大交差点ー、『宇宙戦艦ヤマト』2199ー第6章「到達!大マゼラン」ー、『ハル』『俺はまだ本気出してないだけ』『100回泣くこと』『終戦のエンペラー』『ショート・ピース』『獣電戦隊キョウリュウジャー』ーガブリンチョofミュージカル^ー×『仮面ライダーウィザード』ーinマジックランドー、『宇宙戦艦ヤマト』2199ー第7章「そして艦は行く」ーに続いて31作目だ。

 ジャック・スパロウで馴染みジョニー・デップ主演で話題になってる『パイレーツ・オブ・カリビアン』のスタッフが集結されたディズニー映画。僕自身は特別に『パイレーツ・オブ・カリビアン』のファンって訳ではないのですが、夏休みヒーローものに相応しいジェットコースタームービーとして楽しめそうだし、ましてやジョニー・デップ氏が主演ってだけでコメディとしても楽しめそうという理由で前売り券を購入。

 大スクリーンで堪能出来て最高に良かったと思える楽しいエンターテイメント要素が大いに詰まった王道のジェットコースタームービーだった。1933年の遊園地にて展示品のトントが『ローン・レンジャー』の扮装をした子どもに喋りかけるシーンが冒頭なんだけど、こんなシーンを拝見すると男の子にとってのヒーローの憧れって変わらないことに普遍性を感じてしまう。1933年と言えば、我が敬愛する藤子・F・不二雄先生が生誕された年でも或るのだけど、パンフレットに掲載されていた西部劇研究家の河合弘一氏のインタビュー文によるとトントの回想の1869年は大陸横断鉄道開通の年で、アメリカの歴史や西部劇マニアの間では常識らしい。藤子先生は西部劇も大好きでして、作品に何度も取り入れていたけど、鉄道マニアでもあったF先生が知らない訳が無い。F先生が存命なら、さぞかし楽しみにされてたのではと思ってしまったね(A先生はA先生で『PERマンの情熱的な日々』に取り上げたりされないかな)。尚かつマスクヒーローものってのA先生の趣向で描かれていたテーマだったりするからね。

 ジョニー・デップ主演のキャラものってことでコメディとしても楽しめてしまうし、ディズニー映画ってこともあって、正義感に燃える糞真面目な検事の主人公:ジョン(アーミー・ハマー)がテキサスレンジャーとして尊敬していた兄:ダン・リード(ジェームズ・バッジ・テール)の愛妻:レベッカ・リード(ルース・ウィルソン)への恋心なども描かれてる。ヒロインとしては出番は少ないのだけど、1児の母でも或り、開拓時代をリアルタイムに生きていたので「母は強し」と活躍の場もあったし、基本的にヒーローものと割り切ってたことも好感を抱く。

 そして、ラストの列車アクション。セールスポイントでもあったのでジェットコースタームービーのクライマックスとも言えよう。西部劇、マスクヒーロー、ジョニー・デップ主演のコメディ、バディもの、兄嫁への片思い、そして列車アクション。様々なエンターテイメント要素が詰まった王道のジェットコースタームービーを大スクリーンで堪能出来て最高だった。