インタビュアー「今月の「俺はナオテー」のお時間です」
ナオテー「先月の扱いは酷かったぞう!コラッ」
インタビュアー「今回はゲストが来て頂いてます」
ナオテー「えっ、ついにゲストが来てんの。あいつにトーク番組のMCなんて無理だからな。合コンで鍛えた俺の機転の見せ所よ!!」
インタビュアー「お呼びしましょう。この方です!どうぞ」
人間やじろべえが人間やじろべえを披露する
ナオテー「お前かよ」
インタビュアー「本日のゲストは人間やじろべえさんです」
人間やじろべえ「『よろしくメカドック』」
ナオテー「もういいよ!大体、俺のコーナーなのにこいつが登場したら台無しだろうが」
人間やじろべえ「俺(中学の)先輩だぞ」
ナオテー「威厳0だけどな。それに俺は現在正規職員。お前は?」
人間やじろべえ「ゆうメイトだよ」
ナオテー「それに、お前は未だに書留配達出来ないだけでなく、営業も全然出来ないポンコツだもんな」
人間やじろべえ「ネタ書いてるのは俺の方だからな」
ナオテー「黙れ!フリーズ野郎」
インタビュアー「鉄板のお約束ネタありがとうございます」
ナオテー「褒めるな。調子に乗ったこいつが余計に勘違いするだけだから」
インタビュアー「今回は人間やじろべえさんの採用当時の証言をナオテーさん御自身から伺おうかと思いまして」
ナオテー「結構、合コンを誘ったね」
インタビュアー「インドア派で女の子苦手芸人の人間やじろべえさんを合コンに」
ナオテー「嗚呼!当時お笑いブームだったからね」
インタビュアー「おっかけの参加者の女の子も大変いらっしゃったのでしょうね」
ナオテー「うん。だから面倒見の良い俺様がこいつを立ててたんだよ」
インタビュアー「それだとナオテーさんが不利になるのでは?」
ナオテー「俺はリーダー格だから、後輩やゆうメイトを立てるんだよ。だけど、自分がチャンスだと感じた時は全力でぶつかるけどね」
インタビュアー「それで合コンの結果は」
ナオテー「リーダー格を発揮してるときは絶好調なんだけどね」
インタビュアー「肉食形の悲しい性ですか」
ナオテー「そういうことだね。それと、こいつって草食形だろ!!だから俺が面倒見なければダメだなと思ってさー。でも、こいつさー」
インタビュアー「合コンでもダンマリだと」
ナオテー「そうそう。只、俺の奢りで飯を食ってるだけでさー」
インタビュアー「後輩で尚かつネタ書いてない方のナオテーさんに奢って貰ってたと」
ナオテー「そういうこと。別に俺自身はそんなこと気にしてなかったんだけどさー、こいつ俺が親切心から誘ってるのに頑なに断ろうとしてるんだよ」
インタビュアー「人間やじろべえさん合コンの空気が苦手そうですもんね」
ナオテー「尚かつ、こいつ当時アマチュアながらジャックナイフ全開で、ミーハーな女の子のノリって全然ダメだったんだよ」
人間やじろべえ「俺はモテたくて、お笑いやってた訳じゃねーよ!!」
ナオテー「分り易いよな!こいつ」
インタビュアー「本当ですね」
ナオテー「そして、こいつ合コンの定番とも言える血液型の話になると舌打ちする」
インタビュアー「なんか解る気がします」
ナオテー「だけど、何気にこいつ頼まれたら、無愛想ながらも天秤(人間やじろべえ)座ネタ披露しようとしてたんだよ」
インタビュアー「人間やじろべえさんなりに芸人としてのアイデンティティを抱いてたんですね」
ナオテー「でも何気に当時は青臭いだけのガキだったから、日頃のフラストレーションをネタに全力でぶつけて来てたから支離滅裂ながらも何気に笑いを取ってた」
人間やじろべえ「オーディションでも毎回不合格ながらも反応は良かったよ」
ナオテー「所詮は内輪受けなのにね。それが余計にこいつを勘違いさせたと俺は思うね」
インタビュアー「オーディションでは初体験で合格した後は頻繁に通い詰めるも二度とオンエアしなかった。そしてR-1では」
ナオテー「初参戦から毎年一回戦敗退を更新中」
インタビュアー「結果は出せてなかったんですね」
ナオテー「だって!こいつ別にキャリア積んだ訳でも、養成学校などで指導された訳でも無いし、当時はピンだったこともあって天秤(人間やじろべえ)座ネタに固執すぎてて、客観視すら出来なかったからネタも書いてなかった頃だし」
インタビュアー「でもオーディションや合コンでは反応良かったと」
ナオテー「そして、何気に当時出演してた井の頭米粒劇場では初々しいながらも勢い凄まじいルーキーだったからな」
インタビュアー「そして無料ライブに出演するようになって現実を思い知ったと」
ナオテー「支離滅裂野郎ながらショックが大きかったみたいだね。当初はビリながらも反応は良かったらしいけど、結果を意識した途端に崩壊していったからね」
インタビュアー「以上、本日は貴重なお話ありがとうございました」
人間やじろべえ「ゲスト俺なんだけど?」