人間やじろべえが影響を受けたバラエティ番組 第2回

 火の用心、火の用心、どーも特技が人間やじろべえ(両腕で身体のバランスを支える)な10月1日生まれの天秤(人間やじろべえ)座「マッチ一本火事の元」です。『よろしくメカドック』。さて、この連載は第3日曜あたりを中心に僕が影響を受けたバラエティ番組を紹介してこうという構成になってます。本日、紹介するのは『やりすぎコージ』です。


 この番組はテレビ東京にて2000年代半ばから後半にかけて深夜に放送されていた番組。ゴールデンだと自粛せざるえない深夜ならではのノリの番組だったのに何故か08年にゴールデン進出しているが、自分は断然、深夜に放送されてた頃が好きだった。

さて『やりすぎコージ』のMCメンバーを紹介しよう。
・今田耕司
・東野幸治
・千原兄弟

 千原兄弟の場合はアニーキーの名前は「靖史」で、ジュニアさんが「浩史」なので、アニーキーが「コージ」ではなく、アニーキーのドSぶりによる浮きっぷりが深夜ならではのテンションにマッチしていた番組だった。「激写男アニーキー」なんて番組レギュラーのグラビアアイドルでもあった「やりすぎガール」の見せ場だと感じていたし、やりすぎガールへのお色気企画も多く、AV女優をゲスト出演させることも多かった。

 この番組で最も貢献したのは「やりすぎ都市伝説」と言って過言でも無いだろう。『アメトーク』でも重宝されてるケンドーコバヤシさんによる暴走ぶりとサバンナ高橋さんの弟分的存在は「やりすぎ都市伝説」や「やりすぎFBI」で既に大いに発揮されていた。そして最も注目されたのは当時ハローバイバイというコンビで活動されていた関暁夫さん。著書も相次いで刊行される程の博識ぶりと話術ぶりを発揮されていたが、業界が求める方向性が関さんにとってマイナスになってしまった気がする(これに関しては後述する)。

 この番組では芸人さんの格闘技で真剣勝負してNO1をトーナメント方式で決定させる「やりすぎ格闘王」も何度が催されるなど、愛すべき男の子の為の深夜番組だった。M-1に出場権の無かった舞台中心に活躍していた実力派のベテランが漫才を披露したりすることも或るなど、或る意味でマニア向けな番組だったと思う。そんな中で「やりすぎ都市伝説」が夏場にゴールデンで放送。しかもケンドーさんは相変わらずケンドーさんだったし、当時は関東では無名に近かったサバンナ高橋さんの「空耳アワー」的な音源投稿など毎回楽しませて頂いた。それが月9進出。・・・・・根本的に失敗だった。これが現在でも愛され続ける『アメトーク』と大きな違いだと思う。

 現在では、すっかりフリーメイソン評論家と化した関暁夫さんだけど、俺からしたらフリーメイソンに固執した途端に飽きてしまった。ハローバイバイも解散してしまったし、関暁夫さんにとっては色々な意味でメリットになってないとしか思えない(金成さんの相方はハローバイバイが活動していた頃は『アメトーク」の「泥の97年芸人」にも登場していなかったという意味ではギンナナを結成した意味はあったと思うけど)。ゴールデンに進出して一度やりすぎ格闘王が復活した時も、やりすぎガールのリング上のお色気対戦は公式サイトでないと拝見出来ないってやりすぎガールは何の為に必要なんだよ!ましてや『やりすぎコージ』はアニーキーだけ「コージ」で無く、ドSぶりによる浮きっぷりが深夜に相応しかったのに、只でさえゲストキャラ向きポジションで尚かつコンビ揃ってコージではない野性爆弾もレギュラー化させて「やりすぎ半々」になるなど、ゴールデンに入って見事に失敗してしまった番組になった気がする。

 先月がボキャブラで、今月がやりすぎ。何気に野性爆弾がレギュラーだった番組紹介が相次いでたりする。