さて皆様方は、もう仕事納めでしょうか?外務ゆうメイトの僕は25日から連勤ですが、間に休みが無い分、差し込みが貯まらず済むので、例年なく絶好調です。さて前売り券を購入済みだったので今年最後の休日だったクリスマスイブに特撮ファンの弟と『仮面ライダーウィザード&フォーゼ』ームービー大戦アルティメイダムを鑑賞しに行った。今年に入って劇場で鑑賞した作品は『怪物くん』『海賊戦隊ゴーカイジャー』VS『宇宙刑事ギャバン』『テンペスト』『ダーク・フェアリー』『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』『ALWAYS三丁目の夕日』64、『しあわせのパン』『ヒューゴと不思議な発明』『TIME』『ドラえもん』ーのび太と奇跡の島ー、『戦火の馬』『宇宙戦艦ヤマト』2199ー第1章「新たなる旅立ち」ー、『HOME愛しの座敷わらし』『ジョン・カーター』『バトルシップ』『仮面ライダー』VSスーパー戦隊ースーパーヒーロー作戦ー、『タイタンの逆襲』『アーティスト』『幸せの教室』『スペック』『虹色ほたる』ー永遠の夏休みー、『ミッシングID』『宇宙兄弟』『シグナル』ー月曜日のルカー『宇宙戦艦ヤマト』2199ー第2章「太陽圏の死闘」ー、『LOVEまさお君が行く』『スターシップ・テュルパース』『特命戦隊ゴーバスターズ』ー東京エネタワーを守れー×『仮面ライダーフォーゼ』ーみんなで宇宙キターー、『プロメテウス』『おおかみ子どもの雨と雪』『アベンジャーズ』『ロック・オブ・エイジス』『タイガー&バニー』『るろうに剣心』『天地明察』『宇宙刑事ギャバン』『宇宙戦艦ヤマト』2199ー第三章「果てしなき航海」ー、『ハンガー・ゲーム』『サイボーグ009』『ツナグ』『エクスペンダブルズ』2、『リンカーン』ー秘密の書ー、『ねらわれた学園』『ロード・オブ・ザ・リング』ー第1章「旅の仲間」ー、『人生の特等席』『ロード・オブ・ザ・リング』ー第2章「二つの塔」ー、『ロード・オブ・ザ・リング』ー第3章「王の帰還」-、『悪の教典』『砂漠でサーモンフィッシング』に続いて50作目だ。

 ムービー大戦メガマックス、みんなで宇宙キターに続いてフォーゼ3作目も坂本浩一監督作品。僕自身は(特撮ファンの間で嫌われてる)井上敏樹氏の代表作『超光戦士シャンゼリオン』の大ファンなだけにひねくれたいじめられっ子気質から『海猿』とか生理的に無理だし、特撮ものも共通するものを感じて特撮離れしたなど、井上氏が他人だと思えなかったりする(苦笑)のだが、一方で特撮ファンに評判の良い坂本浩一監督のフォーゼ作品は過去2作とも気に入ってたりする。具体的に挙げてくと

・坂本監督のサービス精神から来る特撮オタクぶり
・アクションのレベルの高さ
・それでいてツッコミ処も満載

 ってところだろうか。今作もしっかり受け継いでいたね。今年の夏に『GTO』のドラマが復活した時に「何となく雰囲気がフォーゼぽい」と思ったけど、5年後の世界で弦太朗が天の川学園の「生徒全員と友達になる」教師として赴任して只一人の部員しかいなくなった『仮面ライダー』部の顧問も受け継いだ設定になってやがった。そして他の『仮面ライダー』部のメンバーはと言うと

・賢吾(大学院に進学し、研究者の道まっしぐら)
・ユウキ(史上最年少の宇宙飛行士に)
・大文字(プロアメフトのスター選手)
・美羽(モデルとしてスターに)
・JK(ジャーナリスト)
・知子(サイン会も開くほどのベストセラー作家に)
・流星(インターポールの捜査官)

・・・・・教師の道を選択した弦太朗だけが普通の人に思えるってどういうことじゃい!そしてユウキ以外に乗船していた飛行士はおらんかったんかい!『仮面ライダー』部顧問に赴任してからTVシリーズではバーター芸人ぶりが大人しくなってしまったアンガールズ田中さん演じる大杉先生ですが、みんなで宇宙キターでは相方ゲスト出演でバーター芸人ぶり復活した大杉先生だけに、今回は山根さんが出演してないのは残念だったけど、ちゃんとバーター芸人してましたね(これも『アメトーク』の「女の子苦手芸人」効果だろうな)。そして個人的に宇津木先生がキックボクシング選手としての実力が発揮してるのは嬉しい。キックボクシング部を創設したことで弦太朗がライダーとして成長するキーになるのかと期待してだけに拍子抜けしていたのだけど、生身の状態でも役者にアクションさせるのが多いのも坂本監督版ライダーの特徴だね(『仮面ライダー』部の戦闘キャラではないメンバーにもアクションさせるしね)。

 そして今回はウィザードでは凜子も刑事としての身体能力を発揮してるのも特徴だね(さすがに晴人と凜子が戦闘モードに入ってたこともあって、純平はコヨミちゃんを守りながら避難していたけどね)。それにしても神保悟志さんが演じていた佐竹先生が校長になっていたことにも驚いた!!

 今回は藤子ファン的にも注目してしまう部分も多かった。怪人同盟が『魔太郎がくる』の怪物ガキ連を思い出してしまった。怪人同盟が新人類って『流血鬼』かよ!そして怪物ガキ連のリーダー格が紅一点の蛇女なのだが、須賀健太さん演じる風田三郎が怪人同盟のリーダー格なのだが、三郎、ルビィ、コング、ネズミの4人組って「のび太、しずか、ジャイアン、スネ夫」などF作品黄金キャラやコナン率いる少年探偵団を連想した人も多いと思うんだけど、元々敵対していたのが仲間としての絆が生じるという設定も含めて上山徹郎先生の『LAMPO』に登場する暴翔族や大山版ドラが最後の大長編「ワンニャン時空伝」のハチたちを俺は連想したね。そして怪人同盟は弦太朗が天の川学園の生徒だった頃に小学生だった訳だが、小学生当時だけだったら普通の子だね。

 イナズマンや僕が子どもの頃にリアルタイムで視聴していたポワトリンなども、サービス精神だけでなくストーリーとも見事に違和感なくマッチしていて良い意味でお祭り映画としての面白さも発揮していたね。スタンド能力者ゆえに恐れられていた三郎やアンダーワールドにて逃避する上村愛の葛藤を子ども宇向け作品だからこそ、しっかり描く姿も好感を抱く。そしてメガマックスに続いてなでしこ再登場だけに「ポワトリン&なでしこって萌え路線かい!」と思いつつも楽しんでたね。

 それにしても「○○が許せても○○が許さない」という意味深な台詞や、ウィザードのレギュラーである例のあの人が全然登場しないなど、オチへの伏線って意味では王道的なパターンだったにも関わらず、僕はオチが見抜けなかったね。大体、例のあの人は何故ウィザードの正体が晴人だと解ったんかい!