そろそろ上映期間が終了しそうな気配だったこともあり、『タイタンの戦い』の続編『タイタンの逆襲』の3D上映を先々週末だった日曜日の夜中に弟と鑑賞しに行った。今年に入って劇場で鑑賞した作品は『怪物くん』『海賊戦隊ゴーカイジャー』VS『宇宙刑事ギャバン』『テンペスト』『ダーク・フェアリー』『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』『ALWAYS三丁目の夕日』64、『しあわせのパン』『ヒューゴと不思議な発明』『TIME』『ドラえもん』ーのび太と奇跡の島ー、『戦火の馬』『宇宙戦艦ヤマト』2199ー第1章「新たなる旅立ち」ー、『HOME愛しの座敷わらし』『ジョン・カーター』『バトルシップ』『仮面ライダー』VSスーパー戦隊ースーパーヒーロー作戦ーに続いて17作目だ。尚、当日の昼間に鑑賞しに行ったのが16作目なので2本鑑賞しに行ったことになる。

 ピカデリーでは上映されてない『シャーロック・ホームズ』は2年前のエイプリルフールにサービスデーを利用して鑑賞しに行ったにも関わらず、今年は上映時間の都合でスルーする形になってしまった(地上波のオンエアでは再見した)。とはいえ『タイタンの逆襲』は前作に続いてピカデリーでも上映されていたのでポイントも貯まるし、特典が付かなかったので前売り券は未購入だったのだが元々鑑賞予定だった。

 そんな僕ら兄弟の「他人からしたら、どうでも良い余談」はさておき、今回の逆襲の感想を言いますと映像って点では文句なし。前作で初3Dを体験したのだが、思ったより3Dの印象が残らない作品だっただけに、あれから結構3D上映の作品も鑑賞する機会が多くなっただけに「どうなんだろう?」と思ってたのだが、2Dには無い3Dならではの迫力もあり、それでいて世間での偏見的なイメージも無い立体映画になってたとは思う。

 そして、問題は肝心となるストーリーだが、本音を言ってしまうと「退屈だった」。冒頭は良い。『タイタンの戦い』から10年経ち、ベルセウス(サム・ワシントン)が男手一つで息子を育てていて「失うものの恐ろしさ」を痛すぎるほど承知している葛藤が描かれてるから。そんな最中で巻き込まれるのはストーリーの定番とも言えるパターンだ。でも、只、戦いが終始続いてただけでストーリー性に欠けていただけに感じたんだよね。前作品の『タイタンの戦い』では我々市井の人々のエゴというのがストーリーのキーワードになっていた。このシリーズ自体のキーワードでも或るのは確かに解るのだけど、今回の逆襲では市井の人々自体の出番も少ないからね。

 俺は日曜の朝は6時30分前に起床して『聖闘士星矢』Ω、『宇宙兄弟』、スーパーヒーロータイムという順で視聴しているけど、毎週『聖闘士星矢』Ωを視聴していて感じたことだが、ギリシャ神話を題材にした作品という点に関しても、元々俺は『聖闘士星矢』の方がタイタンシリーズより好きって点で或る。車田正美先生の原作は現段階で本格的に愛読していないので何とも言えないが、主題歌「ペガサスファンタジー」の歌詞通りの雰囲気を抱いた作品で或ることは原作も現在放送中のΩも同じだろう。ましてやΩはアニメが開始して間もないこともあって、現段階では未熟だからこそ少年の成長を描いた作品としての面白さを感じていたりする(とはいえ、この手の熱血作品はレベルアップし過ぎると「上昇し過ぎて燃え尽きた」という感覚を読者で或る自分は感じて冷めてしまうんだけどね)。それに対して、タイタンのシリーズは典型的なハリウッド映画なので、どうしても少年マンガとしての面白味に欠けてしまう。

 結論とするとシリーズ化が台無しになってしまった作品だった。『仮面ライダー』VSスーパー戦隊に関してはイライラするストーリー展開だったことも考えると、当日に鑑賞しに行った2本の作品は両方とも外れだったね。