先月23日に『小池さん大集合』が刊行された。ラインナップは以下の通り。

・『小池さんの奇妙な生活』 COM68年3月号
・『オレ係長補佐』     週刊アサヒ芸能75年11月27日号~76年3月18日号(全16話)
・『赤紙きたる』      ビッグコミック71年10月10日号
・『ある暑中休暇』     サンデー毎日71年8月8日号
・『ゲゲゲのゲー』     問題小説75年5月号~7月号(全3話)
・『添乗さん』       サンデー毎日73年1月7日号~74年1月20日号(全55話)
備考:第1話~31話がハワイ編。32話~55話が香港マカオ編。46話目が初収録

 オバQのラーメン大好きなアニメーター。モデルはトキワ荘出身の日本を代表するアニメーターで杉並アニメーションミュージアム館長でも或る鈴木伸一氏。『ウメ星デンカ』でもデンカを居候されてる太郎君の隣に居住しており、『忍者ハットリくん』ではケン一君の担任の先生。

 オバQが合作でデンカはF先生の作品なのだがハットリくんはA先生の作品。そして、今回刊行されるのは初出の通り成人誌に掲載されたエピソードで藤子不二雄A名義の刊行だ。

 『赤紙きたる』なんて絶版になっていないブラックユーモア短編集に全部収録されてるけど、『小池さんの奇妙な生活』は昨年に小学館より刊行された短編集で初めて愛読したけど、まさか1年ほどで別の単行本でも拝見する機会を得るとは思わなかったね。『添乗さん』も初単行本化された訳ではないのだが、長らく絶版だったので、初の単行本完全収録の快挙だし。

 そして他の作品は全部単行本初収録。なまじ自分は「お笑いがギャンブル」という考え方だし、「飲酒よりもオタクライフを充実することが重要」という考え方だから、自分が藤子ファンにならなければ『オレ係長補佐』や『ゲゲゲのゲー』には一切興味を抱かなかっただろうなーと思いつつも、学生時代から『釣りバカ日誌』が好きだったことを考えると、何だかんだで自分の資質に内包していたんだろうなーと感じる(笑)。