月刊、人間やじろべえ(バケラッタ)の第3期テキトー藤子論 第6回

 どーも、藤子ファンとしては若輩者だが、モラトリアム藤子ファン代表を自称するアマチュアコンビ「バケラッタ」のボケ担当だった「人間やじろべえ」でございます。ようこそ10月1日生まれの天秤(人間やじろべえ)座のピン芸人:マッチ一本火事の元のブログへ。このコーナーは藤子・F・不二雄全集の情報及び藤子ファンの方々ですら絶句してスルーしてしまいそうな人間やじろべえが考案した自己満足以外の何者でもない藤子関連のお遊び企画を毎月第4日曜日掲載しようというコーナーであります。

先月刊行された藤子・F・不二雄大全集一覧

・『ドラえもん』17巻(全20巻)
(学年繰り上がり形式収録
1979年度生まれ
 小学一年生86年4月号~8月号
 小学二年生87年4月号~5月号
 小学三年生:全部再録なので17巻には収録されてない
 小学四年生89年4月号~90年3月号(3月号のみ小学三年生(80年度生まれ)と同時掲載)
 小学五年生90年4月号~91年3月号(小学六年生(78年度生まれ)と同時掲載なので16巻収録
 小学六年生:全部再録
80年度生まれ
 小学一年生87年4月号~5月号
 小学二年生:全部再録
 小学三年生89年4月号~90年3月号(3月号のみ79年度生まれの四年生編で収録)
 小学四年生90年4月号~11月号・91年1月号・91年3月号(3月号のみ小学三年生(81年度生まれ)と同時掲載)
 小学五年生:全部再録されるも再録終了
 小学六年生:再録されず
81年度生まれ
 小学一年生:全部再録
 小学二年生:全部再録
 小学三年生:90年4月号~9月号・11月号~12月号・3月号(小学四年生と同時掲載なので80年度生まれで収録)
 小学四年生91年4月号(小学三年生(82年度生まれ)と同時掲載)
 以降は3月号まで再録されるも小学五年生と六年生が92年3月号を最後に再録を終了
83年度生まれ
 小学一年生90年4月号
 この学年は既に小学二年生は再録されていない。小学四年生の93年8月号を最後に再録を終了
ガラバ星から来た男 
(小学三年生・小学四年生・小学五年生(83年度生まれ)94年7月号~9月号)収録
解説:野村道子(声優)
 
・『ウメ星デンカ』3巻(全4巻)
(週刊少年サンデー69年7号~35号)収録
解説:志村みどり(藤子スタジオ出身の漫画家)

・『中年スーパーマン佐江内氏』(併録:『未来の想い出』)全1巻
(『中年スーパーマン佐江内氏』77年9月15日号~78年10月26日号(月1連載・全14話)
 『未来の想い出』91年6月10日号~8月25日号)収録
解説:本多健二(双葉社で唯一藤子F先生を担当した編集者)


 野村道子さんは旧しずちゃん役で同時に磯野ワカメを引退した声優さんで或ることは説明不要だろう!これで学年誌掲載分は全部収録されることになった!!!!!まさに快挙だね。志村みどりさんは荒俣宏さんの実の妹で或る。オバQで荒俣さんが解説された時は藤子スタジオ出身でも一般の人だと解説されないのかなーと思ってたんだけど、デビューしていたんだね。それにしても藤子スタジオでは末娘のように随分、可愛がられていたことが窺える。『未来の想い出』は森田芳光監督が昨年末に亡くなったんだよなー。遺作の『僕達急行』がもうすぐ公開されるね(面白そうと思いつつも、鑑賞予定ないけど)。

 さて、全巻予約している漂泊旦那さんの感想記事を毎回貼り付けしようと思う。私が普段お世話になって頂いてる藤子ファン仲間なのだが、コメント残す方々は『お笑いスター誕生』にリアルタイムで影響された方々や死刑問題に関心のある方々ばかりで藤子ファンの訪問率が少なさそうだからである。

 
・漂泊兄さんの『中年スーパーマン佐江内氏』(併録:『未来の想い出』)感想記事
http://d.hatena.ne.jp/hyouhaku/20120318
・漂泊兄さんの『ドラえもん』17巻感想記事
http://d.hatena.ne.jp/hyouhaku/20120319
・漂泊兄さんの新『オバケのQ太郎』2巻・『ウメ星デンカ』3巻・『モジャ公』感想記事
http://d.hatena.ne.jp/hyouhaku/20120322


今月、刊行される藤子・F・不二雄大全集
・大長編『ドラえもん』5巻・『T・Pぼん』3巻(完結)・『ウメ星デンカ』4巻(完結)
その他、今月愛読した藤子単行本
F先生作品
・大長編『ドラえもん』7巻ーのび太と鉄人兵団ー(小学館・てんとう虫コミックス)7巻
A先生作品
・『小池さん大集合』(ブッキング)
関連書
・原作:宮崎まさる、作画:三谷幸広『ザ・ドラえもんズ』(てんとう虫コミックススペシャル)3巻(全12巻)
・原作:宮崎まさる、作画:三谷幸広『ザ・ドラえもんズ』ーロボット養成学校編ー(てんとう虫コミックススペシャル)3巻(全3巻
・むぎわらしんたろう『ドラえもん』ーのび太と奇跡の島ー(てんとう虫コミックス)(予定)

 なぜなに探検隊2巻は購入したが、来月1巻から読み返す予定。そして『小池さん大集合』も何れレビューを書く予定。

・人間やじろべえの藤子ファンにもスルーされそうなバカ企画4月号2012

 ついに本日『ドラえもん』ーのび太と奇跡の島ーを鑑賞しに行った。今年に入って劇場で鑑賞した作品は『怪物くん』『海賊戦隊ゴーカイジャー』×『宇宙刑事ギャバン』『テンペスト』『ダーク・フェアリー』『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』『ALWAYS三丁目の夕日』64、『しあわせのパン』『ヒューゴと不思議な発明』『TIME』に続いて10作目だ。

 どうでもいいが俺は前売り券は年が明ける前に購入するのに鑑賞するのは藤子ファンの間でも遅い方だな。なまじ映画好きの自分が年間で劇場で鑑賞した作品をカウントしているので時期的に「ドラは10本目」と決めてるのも理由なんだけどね(正直、今年は鑑賞したい作品が山ほどあったので公開翌日に鑑賞しそうな勢いだと昨年末に感じたんだけどね)。

 さて、先週は新のび太と鉄人兵団が地上波でオンエアされ当ブログでネタバレ前提レビューを書いた訳だが、新のび太と鉄人兵団が私も含めて水田ドラ史上最高傑作だと感じた人が多い中で、現在公開中の作品は藤子ファンの間で評判が良くない。とはいえ、新のび太と鉄人兵団のレビューでも書いたが、のび太の奇跡の島自体が「モアよドードーよ永遠に」に通じる絶滅動物愛を描いた作品には変わりないし、ましてや、僕自身が例え藤子ファンの間で評判が良く無くても、藤子アニメで他作家による藤子作品も楽しめる作品が多かったし、藤子ファン仲間のレビューも一通りには既読済みだったので「押し付けられる』感覚も覚悟で楽しもうとしていた作品。感想は

 個人的に凄く楽しめた。絶滅動物というテーマ自体が興味を抱いていたし、ゴールデンヘラクレス自体が『ユメカゲロウ』に通じる魅力を感じたこともあって、水田ドラのオリジナル映画では個人的に最も楽しめた。だが敢えて言おう。

>ドラとしては違和感を抱いた。

 これが個性に繋がったら藤子ファンの間でも賛否別れようが問題ないのだが、水田ドラも原作重視の1年目から離れてドラへの愛情を一切感じなかった安達元一が携わった頃はベタなバラエティ番組だったし、安達が去って原作を重視するかと思ったら30分丸ごとエピソードを使用して無駄なシーンも無理矢理導入するという点では「ページ数が制約された中で最高に面白い原作なのに何を逆の行為をしているんだ」と感じていたので06年~09年のアニメドラは全然楽しめなかったからね。それが最近は原作付きは原作重視に戻り、オリジナルエピソードは良い意味で水田ドラらしい「はじけっぷり」。だが、今回の映画は水田ドラならではの良さを生かしきれてなかった気がする。だからと言って樟葉監督にドラへの愛情が一切無かったとは思えない。というのも

・描いていた絵の勘違いや言い間違いなど藤子F作品あるあるネタ多し
・のび太のパパはのび太の父親でもあれば、おじいちゃんの遺伝子も受け継いでるので両方に似た部分が描けていたし、野村雅子さんというキャスティングは超ハマり役

 うーーーーーん、のび太のパパに感情が沿ってしまうという点では大人の悪い癖が出た気がするね(まあ僕自身「いつまでも子供のままでいたい」と思いつつも、「だからこそ保護者でありたい」という感情が芽生えたこともあって分からない訳ではないんだけど、あくまで子供向け作品だからね。押し付けるのはどうだろう?)或る意味で福山雅治さんの「生きてる生きてく」が主題歌にハマってる内容ではあったと思う。

 具体的なレビューは来年の地上波オンエアで。そして、むぎわらしんたろうさんのコミック版も楽しみだな。何気にF先生没後の大長編はコミック版の方が面白かったりするケースが多いし、『ドラベース』の著者で或るむぎわらさんが描く体育会系的な熱さって結構好きなんだよね。

 グッズはパンフレットの他にメダルとメモ帳とゴンスケボールペン、そして『僕等がいた』のネックレス型ストラップに『ジョン・カーター』と『アーティスト』の前売り券を購入。

 ネタバレ