本日、『ヒューゴの不思議な発明』の3D上映を鑑賞しに行った。今年に入って劇場で鑑賞した作品は『怪物くん』『海賊戦隊ゴーカイジャー』×『宇宙刑事ギャバン』『テンペスト』『ダーク・フェアリー』『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』『ALWAYS三丁目の夕日』64、『しあわせのパン』に続いて8作目だ。

 ジュブナイルファンタジー好きの自分が是非鑑賞したかった作品だったんだけど、凄く映画愛に溢れていていたね。僕自身はマーティン・スコセッシ監督の作品を初めて鑑賞したんだけど、我が敬愛する藤子不二雄先生と同世代か上の人だろうなーと感じた。と言うのも手品・発明・そして映画と丸でヒューゴ=F先生を彷彿される嗜好ぶりだったし、そして何より孤児のヒューゴがリアルで「ひょっとして監督自身の少年時代を分身なのでは?」と思ったのが真相。パンフレットによると1942年生まれなので藤子先生よりは世代は下だが、スラム街にて少年時代を送っていたらしい。藤子先生同様に少年時代に共通する「夢」を感じたのは間違いないだろう。元々手品師だったジョルジュは手品に通ずる映画の魔術的な表現に魅了され映画の道を選んだ訳だし、キテレツも或る意味で野比のび太同様にF先生の分身なのは藤子ファンなら重々承知されてると思うが、焼死した父が或る意味でキテレツ斎だとしたら、父の形見で或るノートはヒューゴにとっては大百科に通じる宝物って訳だからね。

 3D映像は俺が鑑賞した3D映画の中でも秀逸の出来だった。サイレント映画の導入も良かった。それでいてストーリーに関しては或る意味で普遍的に王道的。ヒューゴとイザベルは微笑ましいし、ジョルジュの過去が明かされると「ラストは復活する」のも誰もが予想出来る。でも、奇を狙ってない分、安心して楽しめる。

 来週あたりで現在公開中の奇跡の島を鑑賞します。