<PARIS>
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パリに思う
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パリは私の子供の頃からの憧れの場所であった。
高校生になると、シャルル・アズナブールやジルベール・べコー、そしてエンリコ・マシアスやサルヴァトール・アダモ等の歌を耳にし、彼らの音楽を追求した。
その頃、声楽家の伊津野修先生に歌を習うチャンスがあった。
先生は、1964年からNHKTVで放送開始した「歌のメリーゴーラウンド」と言う音楽番組にレギュラー出演されていた。
芸大声楽科出身で日本有数のテノール歌手であるのに、シャンソンやカンツォーネやアメリカのスタンダードが好きな人であった。
また江利チエミやフォーリーブス等のボイストレーナーでもあった。
コールユーブンゲンやコンコーネで歌の基礎訓練が出来たのも、伊津野先生に習っていたおかげだ。
ある日先生は「エンリコ・マシアスが日本でコンサートをやるから聞きに行ってらっしゃい」と仰られたので一人で会場まで行った。
なんとマシアスが目の前でギターの弾き語りをやっているではないか。
その品のいい歌声には圧倒された。
日本でヒットした彼の作品には「恋心」「想い出のソレンツァラ」「わかっているよ」等がある。
私はますますシャンソンが好きになっていた。
高校を卒業してからは、日本シャンソン界の重鎮、宇井あきら先生の門を叩いた。
先生は菅原洋一の歌った「今日でお別れ」を作曲され、レコード大賞を受賞された方だ。
先生のおかげで、日本シャンソン界の名門「銀パリ」にも出演することが出来た。
まだ10代であるのに、大物歌手と同じステージに立てた貴重な経験だ。
息子はジャズを専門に演奏しているが、私の影響で、日本にいるときはべコーやアズナブールの大ファンだった。
そのセンスは彼の作曲に生かされているはずだ。
かつてガーシュインもパリへ渡って音楽を磨いた。
古くはショパンもそうだ。
私は芸術の都パリが大好きだ。
そこで生み出された絵画も大好きだ。
行ったこともないくせに(笑)。
そこには自由・平等・博愛があるという。
どうか世界のために、その精神を取り戻して復活してもらいたい。
パリは燃えているか!