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世界で一番短い小説~「冬」
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北国の冬で出会ったあなたと私
電車のベル鳴り響くまに合わないドアの外で立ちすくす二人
苦笑い続いていたっけ
だけどそれがきっかけで知り合うようになった
「まいったね、君はどこまで行くの」
「上野まで」
「なんだ、同じだね。次の電車まで一時間以上ある」
駅のベンチの時間はあっと云う間に過ぎ去った
彼は私より二つ上
こんなに会話がはずんだことはない
びっくりしたわ
同じふるさとで育ち東京で働く私たち
それからすぐに恋に落ちた
二人の暮らしは三年半
あっという間に過ぎ去った
もういない彼
私を置いて死んでしまったの
お腹の中には彼の子供がいるわ
どうやって生きたらいいの私たち
冷たい風は言葉をくれない
※作者:Sonney