「ミュージシャン今昔物語」 | sonney「あはやさわ☆まなたから」のブログ

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吾速澤真名宝
オトとコトのライフワーカー
Cosmic Sound & Word

私がミュージシャンとして、サラリーマンの3倍ほどのギャラを稼いでいた時代には、今のようなライブハウスはなかった。


ミュージシャンあるいはバンドマンはギャラありきで動いていた。だからプロなのだ。


それにひきかえ、今の時代にミュージシャンが出演するのはライブハウスと呼ばれるところだ。


ライブハウスとは客の人数に応じてミュージシャンにおカネが還元されるシステムだ。店(ハコ)は決まったギャラを支払う必用がないので損をしない。


一方、ミュージシャンは固定ギャラがないので好きなことをやれると思ってしまう。


ちょっと待てよ、これはアマチュアのやる事でプロのやる事ではない。


誰だ、こんなアコギなシステムを考えたヤツは。だからプロのミュージシャンが育たないのだ。


プロとは責任が伴う世界。ギャラがあるから良い音を出す努力をするのではないのか。


しかもミュージック・チャージの半分くらいを店がもっていく。飲み食いの売り上げは店の利益であって当然なのだが…。


例えば、ミュージックチャージが一人2000円だとする。ミュージシャンには半分の1000円が配分される。お客を30人動員すると3万円もらえるわけだ。


5人で演奏した場合一人6千円となる。だがアゴアシ代(食事代・交通費)はミュージシャンの負担だ。


ライブの練習のために借りたスタジオ代を差っ引くと手元におカネは残らない。こんな酷いシステムを考えるのは人間ではない。


アメリカならばミュージック・チャージは全てミュージシャンのもだ。店は飲食費で稼げばいいのである。


私がミュージシャンとして毎日演奏していた頃のギャラは、40年前でも一人あたり一晩1万円くらいだった。


当時のシステムは月契約であった。月曜日から土曜日まで演奏すると、月に25万円ほどになる。


もっと稼ぎたいときは深夜も演奏すればギャラは夜11時ころまでの出演料の1.5倍になる。地方(ビータ)へ行けば2倍のギャラだ。


私などのピアノ弾きは店から先生と呼ばれていた。とくに弾き語りはギャラが高い。


銀座などでは30分おきに違う店を行ったり来たりの場合がある。それを「かけもち」と言った。夜中も演奏すれば3ヶ所分のギャラが稼げる。


なんという時代だったのだろう。既にハコはないしミュージシャン受難の時代が続いている。


だが若い世代はそれらの事実さえも知らない。ケダモノたちに騙されているいることの自覚は出来るだろうか?!