「次世代ジャズの進化」 | sonney「あはやさわ☆まなたから」のブログ

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吾速澤真名宝
オトとコトのライフワーカー
Cosmic Sound & Word

①日本には確実に次世代のジャズミュージシャンが育ってきた。それも20代前半の前途洋々たる若者たちだ。ピアノ・ベース・ドラム・ギター、そしてサックスやトランペット等々。これまでのミュージシャンとは質が違う。格段に進化している。今日息子の演奏を聞きに行ってそれを実感して嬉しくなった。


②ジャズはアフリカから連れてこられた黒人奴隷たちの生活から生まれた。それは独特なスウィング感を伴うブルースが根底にある。ニューオリンズで発祥した黒人音楽はジャズと呼ばれるようになった。トランペットと歌で有名な故ルイ・アームストロング・サッチモの音楽はその代表的なジャズであろう。


③その素朴でウキウキする音楽は、ニューオリンズからシカゴやニューヨークにもたらされ、デューク・エリントンによって芸術にまで高められた。もちろんガーシュウィン等の白人ミュージシャンの功績も見逃せない。原初のブルースはデキシーからスウィング、そしてビバップへと変化と発展をなし遂げた。


④スウィングという娯楽音楽は、チャーリー・パーカーたちの実験的試みでビバップを生み出し、ジャズの質に大変化をもたらした。理論やテクニックの観点では、もうこの先にはこれ以上のものは無いところまで行き着いた。この難解な壁を突破したのが、マイルス・デイビスやジョン・コルトレーンたちだ。


⑤とくにマイルスはアレンジャーのギル・エバンスの影響もあってか、モード・ジャズを開花させた。名盤スケッチ・オブ・スペインではマイルスのトランペットとギルのアレンジのコラボレーションが光っている。マイルスこそが行き詰ったビバップの壁を打ち破った立役者である。モードは古代への回帰だ!


⑥ビバップは演奏する者にとっては実に大変な作業である。それをテクニックとして獲得するには、想像を絶する練習量が必要であろう。ジャズの基礎的理論の大半がここに集約されていると思って間違いない。ジャズは自由であるようだが、ものすごい制約のある、がんじがらめの音楽となってしまったのだ。


⑦ジャズのそれまでの音楽理論を取り払ってしまったのがモード・ジャズである。和声に縛られることのない旋法やメロディーを生み出す方法を発明した。ものすごい飛躍だ。マイルス、コルトレーン、マッコイ・タイナー等々…。彼らは古代ギリシャや古代アジアなどを、時間の壁を超えて私たちを誘った。


⑧その後はチック・コリアやキース・ジャレットやハービーハンコックたちが、モードに飽きた聴衆をコンテンポラリージャズへと導いた。勿論その過程にはジョー・ザビヌル率いる、ウェザー・リポートのようなロック的なアプローチも見逃せない。マイルスも既にエレクトリックサウンドへと向かっていた。


⑨ジャズは見事にアメリカから世界へと普及していった。そこに重要な要素があるとすれば、ラテン音楽をジャズが取り入れた点にある。パーカーとコンビを組んでいたトランペット奏者のディジー・ガレスピーはいち早くラテン音楽に注目し、世界に作品を発信した功績者だ。時代はコンテンポラリーへと。


⑩ジャズがアフリカ起源ならば、ラテン音楽もアフリカ起源である。この二つはアフリカという共通項で結ばれた兄弟である。融合して当然だ。この先ジャズはどのようになっていくのだろうか。その牽引役は間違いなくウェイン・ショーターだ。この偉大な音楽家は今も将来のジャズの種を撒き続けている。


⑪ジャズの最先端は常に進化する宿命を背負っている。チック・コリアも留まるところを知らない。だがアコースティックという観点からみるならば、ウェイン・ショーター・カルテット(ジョン・パティトゥッチBass、ダニー ロ・ペレスPiano、ブライアン・ブレイドDrums)の存在は凄い!


⑫日本は世界のジャズの最先端をいく可能性のあるところだ。今日息子は日本ジャズの最先端をいくトップ・ミュージシャンたちと演奏する機会を得た。彼は現在、ダニー ロ・ペレスやジョン・パティトゥッチに指導を受けている。光栄にもウェイン・ショーターの前で演奏しその作曲を褒められた事もある。


⑬明らかに次世代のジャズは息子たちに託されている。日本のジャズのみならずアメリカや世界を音楽で繋ぐ役割を担うだろう。そのカギはジャズという現代バロックに相当する新しい音楽である。地域や時代を超えて、まさに地球が一つの家である事を、音楽を通して実現する世代である。時代はやって来た!