10代の頃、レッスンに持っていく曲のCDをあまり聴かないよう言われた覚えがあります。


たぶん、楽譜をきちんと読まずに真似して弾く危険性を考えてのアドバイスだったのでしょう。





でも、すごく印象に残ってるのは、
大学でのレッスンのこと。


いつも演奏にメリハリがないと注意されてました。
ある時、CDを聴いて練習して、
ベートーヴェンのソナタを持っていったら、
珍しくほめられました。


こういう曲なんだな、という大きなイメージを持ったことが
よかったのかも。


そもそも、楽譜を読んで曲想を自分でまとめることが、
当時のわたしには全く出来ていませんでした。


言われたことをするだけ。


圧倒的に聴く量が少ないのに、
聴いてはいけないという変な思い込みがありました。


知識として、
古典派とは、ロマン派とは、なんて考えてたけど、
音楽と結びついてなかったかな。


ひとりの作曲家でも、いろんなジャンルの作品を聴いて、
その人物の大きなイメージを受け取ることや、


それぞれの作曲家がおたがいに影響を与えつつ、
どんな流れのなか、新しいかたちを探していたのか、


そういうことを知ると、想像がふくらむし、
曲をつくりあげることが楽しくなると思います。


他に、CDの生かし方を挙げるなら、


ある程度まで仕上げた自分の演奏録音を聴いてから、
好きなピアニストのCDを聴いてみる。


「こんな短いフレーズのなかでも
こんなにいろんな変化があるんだ‥」
が~~ん、と気づいて、
もっと音色に耳を傾けようと思えます。