《お知らせ》

 

当ブログの各テーマ別記事は、以下のリンク先に索引として一覧化しています。

(まだ着手したばかりで、作成途中段階です)

 

 

 

 

 

 

もし宜しければご利用になられてみて下さいね。

 

 

ご訪問くださり、本当にありがとうございます。


霊や生命について書かれています。


ですから、興味がわかなかったり、読んでいて不愉快になられるのなら、迷わずにスルーされて下さいね。


あなたの大切なお時間を無駄にしたくありません。

 

 

所要時間=13~15 分程 です。

ご関心があればお時間のある時にでも、ゆっくりとお読みになられて下さい。

 

 

 

スウェーデン生まれの米国の精神科医 カール・オーガスト・ウィックランド医学博士の著述本(初版1924年)からの抜粋。


奥様のアンナさんを霊媒とし、博士自身が審神者(さにわ)となって、背後霊団(Mercy Band:マーシーバンド)と共に30年余に亘って数々の精神病の治療を行ってきた。


精神病患者に憑依している霊は、現在の自身の状態について正しく認識出来ておらず、霊の身体となっていても、いまだ地上の人間としての記憶と意識から脱せずにいる。

 

また、迎えに来ている、既に他界した家族や縁故者、あるいは博士の背後霊団の存在すら知覚出来ていない。


そのため、霊団側から憑依霊の直接的な救済ができないため、地上側の博士と奥さんの協力が必須になったという。

 

もちろん霊界側として、スピリチュアリズムの普及を目的としていた事は容易に想像できる。

 


なお、博士は、シルバーバーチの交霊会にも招かれたことがあり、長い間彷徨い続けた霊と憑依された人間を共に救済し続けたその労を労われたことがある。

 

 

 

 

Thirty Years Among the Dead
 

以下より抜粋・編集しています。

 

Thirty Years Among the Dead (English Edition)

 

Spirits and Suicide. 
霊と自殺

 

 

Amazon Kindle本のハイライト化 ⇒ ハイライト部メモテキストコピー ⇒ 翻訳サイトDeepLでの和訳後、私にて全文確認しながら必要に応じて修正・加筆して記事化しました。

 

 《  》 内の記述は私が追記しました。

 

 

 

 
 
(上記の続きです)
 

 

 

 

 


R夫人は自殺願望の強い患者で、食べることも眠ることもできず、常に頭髪を掻きむしり、衰弱してただの影になっていました。

彼女は500人を殺したと宣言し、自分の人生を終わらせることだけを考えていました。

そして、回復の見込みがなさそうだったため、彼女は療養所に入れられ、3年間、鍵のかかった部屋に監禁されました。

私たちの保護下に置かれた後、彼女は何度か自殺を試みましたが、数週間のうちに、自らも自殺した陰気な霊から解放され、それ以来、自殺衝動が再発することはありませんでした。

R夫人は、しばらく私たちのところにとどまり、体重も体力も健康状態も順調に回復していきました。

彼女は完全に正常になり、親族の家に戻り、以前の仕事をすべて再開したのでした。



1919年2月22日の体験。

 

◆以降の会話の表記説明。

<Dr>:ウィックランド博士
<Sp>:ラルフ・スティーブンソンRALPH STEVENSON 》 
(患者:R夫人)




<Dr>
どこから来たんですか?

<Sp>
ふらふら歩いていたら、明かりが見えたので入ってきました。

<Dr>
あなたは誰ですか?

<Sp>
いいえ、わかりません。

<Dr>
ご自分の名前が思い出せないのですか?

<Sp>
何も思い出せないようです。
私の頭はどうなっているのですか?
すごく痛いんです。

<Dr>
頭はどうしたんですか?

<Sp>
考えるのが難しいんです。
私は何のためにここにいるのですか?
あなたは誰ですか?

<Dr>
ウィックランド博士と呼ばれています。

<Sp>
どんな博士ですか?

<Dr>
医学です。
あなたのお名前は?

<Sp>
私の名前?
不思議なんですが、自分の名前が思い出せないんです。

<Dr>
死んでどれくらいになりますか?

<Sp>
死んだって?
いや、死んでなんかいませんよ、死んでたらよかったのに。

<Dr>
あなたにとって人生はそんなに不愉快なものですか?

<Sp>
そうです。
もし私が死んでいるのなら、死んでいるのはとても辛いことです。
私は何度も死のうとしましたが、そのたびにまた生き返るようです。
なぜ死ぬことができないのでしょうか?

<Dr>
実際には死ぬことはありません。

<SP>
もちろんあります。

<Dr>
どうして死というものがあるとわかるのですか?

<SP>
私は何も知りません。
死にたい!
死にたい!
人生はとても暗くて陰鬱です。


死んで忘れたい、忘れたいっ、ただ忘れたいっ!
どうして死ねないんだろう。
死んだと思ったら、またすぐに生き返る。
悩みも苦しみもすべて忘れたいんです。
どこに行けば死ねるのだろう?
 

時々、私はある場所(オーラ)に入るのですが、いつもまた暗闇の中に押し出され、あちこちに行くんです。
自分の家は見つからないし、死ぬこともできません。
どうしたのでしょう?
 

ああ、少しの間だけ忘れさせてください!
私の考えとこの恐ろしい暗闇から自由にさせてください。
どうして死ねないんですか?


<Dr> 
あなたは間違った道を進んでいるのですよ。

<Sp>
では正しい道はどこにあるのですか?

<Dr>
自分自身の中にあるのです。

<Sp>
神を信じた時もあったし、天国と地獄を信じた時もありましたが、今は違います。
暗くて陰鬱で、良心が私をそう責めるんです。
忘れたい!
忘れたい、ああ、どんなに忘れたいことか!

<Dr>
あなたはご自分が肉体を失ったことを知っていますか?

<Sp>
何も知りません。

<Dr>
なぜここにいるのですか?

<Sp>
私は皆さんを見ています。
私は皆さんの誰も知りませんが、皆さんの顔を見ると、良い人たちに見えます。
私を受け入れて、小さな光と幸せを与えてくれませんか?
私はもう何年も、そのどちらにも出会っていないのです。

<Dr>
何があなたを悩ませているのですか?

<Sp>
なぜ神はいないのでしょう?
なぜ神は私をこの暗闇と憂鬱の中に置いておくのでしょうか?
昔はいい子だったのに...ああ、言えない!
言ってはいけない!
いや、言ってはいけない!(大いに動揺している)

<Dr>
何を考えているのか話してください。

<Sp>
私は大きな過ちを犯しました、決して許されることはありません。
神は私のような者を許さないでしょう- いや、いや、いや!

<Dr>
自分の状態を理解するように努めなさい、あなたは自分が男だと言っています。

<Sp>
私は男です。

<Dr>
あなたは女性の身体を使っているんです。

<Sp>
悲しみの中で自分が女性になっていて、それに気づかなかったなんて考えられません。

(目に見えないものを見て、激しく興奮する)

ここに来るな、来るな、来るな!
あっちへ行け!

見ろ、見ろ!あっちを見ろ!
あっち行って!
我慢できないっ!

<Dr>
何をしたんです?

<Sp>
あなたに言えば私は逮捕されるでしょう。
これ以上ここにいられない。

逃げなきゃ、逃げなきゃ!

(患者であるR夫人は何度も逃げようとした) 

彼らは私を追いかけています、私が留まれば捕まってしまいます!
放してください!
そこに私の告発者たちがいます!

<Dr> 
ここはどこだと思いますか?

<Sp>
ニューヨークです。

<Dr>
あなたはニューヨークから遠く離れたカリフォルニアのロサンゼルスにいるんですよ。
今は何年だと思いますか?
1919年だと思いますか?

<Sp>
1919年?
そんなはずはありません。

<Dr>
何年だと思いますか?

<Sp>
1902年です。

<Dr>
それは17年前のことです。
肉体を失ったことに気付かないのですか?
実際の死はなく、移行があるだけです。
失われるのは肉体だけです。
あなたは生と死の問題を勉強したことがありますか?

<Sp>
いいえ、勉強したことはありません。
ただ信じていました。
私の名前はラルフです、でも、姓は忘れました。
父は亡くなりました。

<Dr>
あなたと同じで亡くなっていません。

<Sp>
もちろん私は死んでいません。
そうであってほしい。
どうか私をここから連れ去って、私が死ねるように殺してくれませんか? 

(R夫人はしばしば殺してくれと懇願していた)

ああ、また来た!
私は自白しません!
自白したら、刑務所に入れられます、私は本当に困っているんです。

<Dr> 
あなたは無知ゆえに暗闇の中にいるのです。
自白すれば、私たちがあなたを助けます。

<Sp>
自白できません。
以前にも試みたことがありますが、できませんでした。
私の過去が目の前にあるのです。

<Dr>
あなたの話からすると、あなたは明らかに人に憑依していて、あなたが自殺しようとするあまり、他の人を自殺させてしまったのでしょう。
奇妙な状況に置かれることがあったのではありませんか?

<Sp>
自分のことを理解しようとはしませんでした。

(驚いて)

ああ、アリス!(霊) 
いやだ、いやだ!
怖いんだ!
こんなことするつもりじゃなかった。
アリス、僕を責めないでくれ!

<Dr> 
もしあなたの悩みが何なのか話してくれるなら、私たちはあなたを助けることができます。

<Sp>
私たちはお互いに死ぬと言いましたが、死ねませんでした。
 

アリス、なぜ僕に君を殺せと言ったんだ?
なぜ言ったんだ?
最初に君を殺して、それから僕は自殺した、でも死ねなかった。
ああ、アリス、アリス!

<Dr> 
おそらく彼女は、あなたよりも状況を理解しているはずです。

<Sp>
彼女が言っています。

「ラルフ、私たちは愚かだったわ」

でも、この話をしたら逮捕されるのは目に見えています。
アリスと私は結婚の約束をしていましたが、彼女の両親は私を相応しい人ではないと考えて、結婚を望みませんでした。


私たちは愛し合っていました、だから、私は彼女を殺して、それから自殺しようと決めたんです。
アリスがここにいるように、私も彼女を殺せなかったのだと思っています。
 

私が彼女を殺そうとしたときから、彼女は私を責めるようになりました。
アリスと私は一緒にいましたが、彼女はいつも言っていました。

「私を殺して!早く、早く!殺して!さあ早く!やって!やってよ!」

私は彼女を愛していたので躊躇しましたが、彼女は言い続けました。

「早くして!早く!」

それでも私はためらいましたが、アリスは言いました。

「さあ、早く!早くして!」
 

私にはそうすることができませんでした、だから彼女は、もう家には帰れないし、結婚もできないのだから、一緒に死のうと言ったんです。


しかし、彼女は自分ではそうしようとしませんでした。
私もまたできませんでした。


彼女は私に殺すように催促し続けたので、ついに私は目を閉じて彼女を撃ち、彼女が倒れるのを見る前に自分も撃ったんです。
彼女が床に倒れているのを見て、立ち上がってから逃げようとしました。


走って、走って、走って......それ以来、忘れようとして走ったり歩いたりして忘れようとしていますが、忘れられません。
ときどきアリスが私のところにやって来るのですが、私はいつも言っています。

「いや、僕が君の死の原因なんだ、だから僕に近づかないで」

私は警察やみんなから逃げるために、走って走り続けました。
 

しばらく前、私は自分が老婆になったと感じていました、そして、長い間女性であることから逃れられませんでした。
逃げても逃げても、しばらくするとまたあの老婆になっていました。

《↑老婆に憑依してしまった》

<Dr>
その時、あなたは誰かに憑依されていたんです。

<Sp>
憑依?
どういう意味ですか?

<Dr>
聖書で汚れた霊のことを読んだことはありますか?

<Sp>
ええ、ありました。
でも、私がその老婆《=憑依した相手の婦人》だったとき、死にたいと思いましたが、死にきれませんでした。
私の周りをうろついている老婆を追い払うこともできなかったんです。
彼女を私から遠ざけることができませんでした。
もうあの老婆のそばにはいたくないんです。

(興奮して)

ああ、アリス、来ないで!


あの老婆と一緒にいたとき、稲妻のような鋭い火花《=静電気治療のこと》が私に飛び散ったんです。
私は殺されるんじゃないかと思って、死にたくありませんでした。

(その患者は、電気治療の時、で死んでしまいたいとよく言っていた)

一筋の稲妻のようで、私を襲いましたが、私は死にませんでした。


<Dr>
あの火花は、あなたが明らかに憑依していた私たちの患者の一人に与えられた静電気によって引き起こされたものです。

 

彼女はいつも、あなたと同じように死にたいと話していました、あなたは彼女を支配し、彼女の人生を台無しにしてきたのです。


電気があなたを彼女から遠ざけたのです、彼女は元気になり、あなたも助かるでしょう。
 

あなたがここを出るときは、アリスと一緒に行くんです、アリスはあなたが自分の状態を理解するのを助けてくれるでしょう。
 

あなたはまだ、肉体を失ったこと、そしてまだ生きていることに気づいていません。
 

アリスはあなたと同じ霊です。
 

あなたは目に見えない霊で、私の妻の肉体を操っているのです。
 

霊と精神は決して死ぬことはありません。

<Sp>
私に安らぎが訪れると思いますか?
一時間でもいいから安らぎを得たいのです。

<Dr>
あなたには永遠が待っています。

<Sp>
私がしたことは許されるのでしょうか?

<Dr>
あなた自身の告白と悲しみで十分です。
忍耐強く、学ぶ意欲を持ちなさい、そうすればあなたは助けられるでしょう。。

<Sp>
母がいます!(霊) 


母さん!
僕はあなたの息子と呼ばれるに相応しくありません。
僕はあなたを心から愛していましたが、今あなたに来てもらうことはできません。

 

(泣きながら)


ああ、母さん、僕を許してくれますか?
今でも愛しています。
 

道を踏み外した息子を、許してくれますか?
しばらくの間、私に幸せを与えてくれますか?
 

僕は、ああ、とても苦しんできました!
もし許していただけるなら、どうか僕も連れて行ってください。
僕の母さん!

<Dr>
あなたのお母さんは答えてくれていますか?

<Sp>
母は言っています。

「息子よ、息子よ、母の愛は何よりも強いんだよ。

私は何度も何度もおまえに近づこうとしたけど、おまえはいつも逃げてしまった」







最初の霊《=ラルフ・スティーブンソン》は立ち去り、母親は霊能者《=ウィックランド夫人》を通して話をしました。


霊:スティーブンソン夫人《=ラルフの母親》


私は今、愛する息子と結ばれています。

長い間、私は息子に近づこうとしましたが、できませんでした。

私が彼に近づこうと思うたびに、彼は私から逃げていました。

彼は何度も私に会ったことがありましたが、彼は恐れていました。

なぜなら、人は死んだら死ぬ、という誤った教義を教えられたからであり、それが人々が死者を恐れる理由だからです。

私たちは死ぬのではありません、真理を理解すれば、ただ人生の霊の側へと美しい状態へと移っていくだけなのです。

しかし、私たちは地上にいる間に、来世に関する多くのことを学ばなければなりません。

自分の人生と自分自身を勉強してください、そうしなければ、私の愛する息子のようになってしまうからです。

彼は何年もの間、私や彼の恋人から、そして地上圏にいる間に出会った警官たちからも逃げようとしてきました。

彼はしばらくある女性に憑依していましたが、そこから抜け出す方法がわからなかったので、彼女の磁気オーラの中に留まらざるを得なかったのです。

彼は地獄に居続けました、火の地獄ではなく、無知の地獄でした。

死は予期しないときにやってくるので、来世の様相を調べて備えておきましょう。

信仰ではなく、実際の知識によって準備してください。

死のベールの向こうに何があるのかを知っておいてください。

そうすれば、人生の霊の側に行くときが来ても、目を見開いて行き先を知って行くことができ、私の哀れな息子のように地縛霊になることはないでしょう。

私のかわいそうな息子!

彼はとても疲れていて当惑していて、精神的に病んでいます。

私は彼を看護し、永遠の命について教え、霊界での美しい様相を彼が理解できるようにするつもりです。

ただ信じるだけではいけません。

信じるだけでは今いる場所に留まってしまいます。

私たちは皆、黄金律を実践しなければなりません。

他人のために生き、他人に奉仕するのです。

そうすれば、人生の霊の側に移ったときに幸福が得られます。

息子に授けてくださったご援助に感謝します。

母の愛は強いものです、あなたが息子に再会したとき、息子はきっと良くなっているでしょう。

なぜなら、彼から疑問がすべて消えるでしょうから。

疑いは壁です。

生と死の間に自分で築く壁であり、その疑いの壁は決して母と息子を一緒にすることはできません。

彼は私を見るたびに逃げ出し、アリスも私も彼に近づくことはできませんでした。

彼は自分が生きていて、自殺はしていないと思っていたのです。

しばらく前、彼はあるセンシティブな女性《=R夫人》と接触し、彼女に憑依していましたが、彼は自分が刑務所に入っていると思っていました。

今夜、私の息子を助けてくれた皆さんに感謝します、そして、皆さんのお仕事に神の祝福がありますように。

さようなら。


 

 

Spirits and Narcotics, Inebriety, Amnesia (1)
(霊と麻薬、酩酊、記憶喪失 (1) )

 

へ続きます。

 

 

 

 

 

ここまでお読み下さり、本当にありがとうございました。