《お知らせ》

 

当ブログの各テーマ別記事は、以下のリンク先に索引として一覧化しています。

(まだ着手したばかりで、作成途中段階です)

 

 

 

 

もし宜しければご利用になられてみて下さいね。

 

 

ご訪問くださり、本当にありがとうございます。


霊や生命について書かれています。


ですから、興味がわかなかったり、読んでいて不愉快になられるのなら、迷わずにスルーされて下さいね。


あなたの大切なお時間を無駄にしたくありません。

 

 

所要時間=7~9 分程 です。

ご関心があればお時間のある時にでも、ゆっくりとお読みになられて下さい。

 

 

 

スウェーデン生まれの米国の精神科医 カール・オーガスト・ウィックランド医学博士の著述本(初版1924年)からの抜粋。


奥様のアンナさんを霊媒とし、博士自身が審神者(さにわ)となって、背後霊団(Mercy Band:マーシーバンド)と共に30年余に亘って数々の精神病の治療を行ってきた。


精神病患者に憑依している霊は、現在の自身の状態について正しく認識出来ておらず、霊の身体となっていても、いまだ地上の人間としての記憶と意識から脱せずにいる。

 

また、迎えに来ている、既に他界した家族や縁故者、あるいは博士の背後霊団の存在すら知覚出来ていない。


そのため、霊団側から憑依霊の直接的な救済ができないため、地上側の博士と奥さんの協力が必須になったという。

 

もちろん霊界側として、スピリチュアリズムの普及を目的としていた事は容易に想像できる。

 


なお、博士は、シルバーバーチの交霊会にも招かれたことがあり、長い間彷徨い続けた霊と憑依された人間を共に救済し続けたその労を労われたことがある。

 

 

 

 

Thirty Years Among the Dead
 

以下より抜粋・編集しています。

 

Thirty Years Among the Dead (English Edition)

 

Spirits and Suicide. 
霊と自殺

 

 

Amazon Kindle本のハイライト化 ⇒ ハイライト部メモテキストコピー ⇒ 翻訳サイトDeepLでの和訳後、私にて全文確認しながら必要に応じて修正・加筆して記事化しました。

 

 《  》 内の記述は私が追記しました。

 

 

 

 
 

 

 

(上記の続きです)

 

 

 

 

 


間違いなく霊の影響に起因していた突然の死は、有名な映画女優、オリーブ・T(*1)のものでした。

新聞は、オリーブ・T が1920年の初秋のある晩、フランスのパリで自殺したと報じ、その6日後、彼女の仲良しだったアンナ・Dも命を絶ったのです。

(*1: 第16章 霊:ケース夫人」、「第7章 霊:オリーブ・T」参照)


その直後、次のようなことが起こりました。



1920年9月22日の体験

◆以降の会話の表記説明。

<Dr>:ウィックランド博士
<Sp>:オリーブ・T Olive T 

 

 

霊は苦しそうに体をゆがめ、悲しそうに泣いていました。


 

<Dr>
友よ、あなたは誰ですか?
さあ、あなたが誰なのか教えてください。
何があなたを苦しめているのか、なぜ泣いているのか教えてください。
あなたは助けられるためにここに連れて来られたのです。

<Sp>
ああ、見て!あれを見てください!

<Dr>
何が見えますか?

<Sp>
そこを見て!ああ、見て!恐ろしい顔でしょう?
(見えない存在をほのめかしながら)

<Dr>
ここがどこだか分かりますか?
カリフォルニアです。

<Sp>
助けて!ああ、助けて!

<Dr>
あなたは理性的でなければなりません。

<Sp>
シャンパンを下さい、シャンパンを下さい!

<Dr>
あなたは霊なのです、シャンパンはもう飲めません。
あなたは肉体を失い、今はカリフォルニアにいるのです。

<Sp>
(顔をゆがめ、激痛に苦しんでいるようだ)
ああ、見て!助けてください!

<Dr>
あなたは自分の肉体を失い、霊感の強い私の妻の肉体を操っているのです。
知的な霊たち《=マーシー・バンドのこと》が、あなたを助けるためにここに連れてきたのです。
滞在できるのはわずかな時間です。

<Sp>
何か飲み物を下さい!

<Dr>
あなたは誰ですか?
お名前は?
飲み物はありませんし、もしあってもあげられません。
自分の立場をわきまえてください。

<Sp>
私をここから連れ出してください!

<Dr>
何から?
知的な霊たちがあなたを助け、よりよい理解へと導いてくれるでしょう。

<Sp>
(激しく興奮しながら) 
シャンパンを買ってきて下さい!

<Dr>
そんなに乱暴に振る舞ってはいけません。
あなたは今、霊であることを自覚してください。
私の妻は霊の仲介役で、あなたのような霊を助けるために、彼女の肉体をコントロールできるようにしているのです。
自分が奇妙な状態にあることが分からないのですか?

<Sp>
どうでもいいです。

<Dr>
このように行動しても、何も得るものはありません。
興奮は不幸を増やすだけです。

<Sp>
(ひどく痛みを訴えながら)
早くシャンパンが飲みたいんです!

<Dr>
もうシャンパンは飲めないんです、その生活は過去のものです。
あなたの地上での人生は終わったのです。
自分の置かれた状況を自覚しなさい。
知的な霊たちがあなたを助け、霊界でより良い状態に導いてくれるでしょう。

<Sp>
タバコを下さい!

<Dr>
もうタバコはもらえませんよ。
あなたが誰で、どのような状況にあるのかを教えてください。
今、あなたが救われる唯一の方法は、自分の境遇に気づくことです、そうすれば、あなたは霊的生活において理解し、進歩することができるでしょう。
あなたはどこから来たのですか?
あなたはもう地上の欲求を満たすことができません。
あなたの問題をお聞かせください。
カリフォルニアのロサンゼルスにいることを知っていますか?

<Sp>
(大いに興奮し、指をさしながら) 
あそこに立っている男を見て!(他の霊のこと) 
彼は恐ろしい、恐ろしい!
怖いのよ!
私の近くに来させないで!
彼はひどい顔をしてるわ。
私に触れさせないで!

<Dr>
私の言うことを聞いてください、私たちは友人です。
私たちはあなたの状態を理解しています。
あなたが誰なのか教えてください。

<Sp>
今は怖くて言えません。
ああ! 私はあの男がとても怖いです! 
彼は私につきまとっています、彼はいつも私と一緒にいます。
この場所は何ですか?

<Dr>
ここは、暗闇と無知の中にいる霊を助ける心霊サークルです。
落ち着いて、静かにしていれば、私たちはあなたを助けることができるでしょう。
私の言うことを信じてください、そうすれば私たちがお手伝いします。

<Sp>
向こうにいる男が恐ろしい顔で私に向かってくるので、怖くてたまりません。

<Dr>
落ち着いてください、そうすれば私たちの霊の力があなたを助けることができます。

<Sp>
あなたの言うことが理解できません。

<Dr>
あなたは霊で、そしてあなたが見ている男も霊です。
あなたは肉体を失い、今は霊体でいるのです。

<Sp>
あなたの言うことが理解できません、怖いんです。

<Dr>
恐がる必要はありません、言うことを聞いて下さい。
静かにしていれば、私たちの霊の力があなたを助けてくれます。

<Sp>
(目に見えないものを見て突然動き出す) 
ああ、アンナ!アンナ・D!
どこから来たの?
彼女もあの男を怖がってるわ。
彼はアンナのところへ行こうとしています!
彼女が捕まらないようにして!

<Dr>
あなたが誰か教えてください、そうすれば簡単に助けられます。 

<Sp>
私はオリーブ T です。

<Dr>
アンナ・Dが亡くなる直前にあなたは亡くなったのです。
あなた方は二人とも、自分が肉体を失ったことに気づいていません。
彼女も助けが必要です。

<Sp>
彼女は死んでいませんよ。

<Dr>
彼女は、あなた以上に、肉体を失ったことに気づいていないのです。

<Sp>
アンナ、どうやってここに来たの?

<Dr>
あなたたちは共に霊であり、ここにいられる時間は短いのです。
あなたたちは肉体を離れてしまったのです、何か奇妙なことが起こっていることに気づいていませんか?
(オリーブ T に向かって)
あなたはパリにいましたが、今はカリフォルニアにいるのです。

<Sp>
カリフォルニアですって!
あそこに立っている素敵な女性が誰なのか教えてください。(他の霊のこと)

<Dr>
おそらく、あなたをここに連れてきてくれた霊でしょう。
誰なのか聞いてみてください。

<Sp>
どうして、アンナ・H!
 (第12章、霊:アンナ・H 参照)


<Dr>
彼女は困っている人たちのために奉仕しているのです。

<Sp>
(泣きながら)もう見えないわ。
私に何が起こったの?!
ここはどこ?

<Dr>
カリフォルニアのロサンゼルスです。

<Sp>
ええ、でも私の家族とは一緒じゃないわ。
みんなどこにいるんですか?

<Dr>
報道によると、あなたはパリにいて、ある晩外出した後、アパートに戻って自殺したそうですね。

<Sp>
私にそんなことをさせた奴がいるんです、あそこに立っているあの男よ、本当にひどい顔をした男だわ!(他の霊のこと)

<Dr>
彼はもうあなたを悩ませることはできないでしょう。

<Sp>
彼は私をあの場所に連れて行ったと言っています。(泣きながら) 
なぜ彼はそんなことをしなければならないのでしょうか?
あの男のせいで、眠れなくなってしまったんです、彼はいつも私を困らせていました。

<Dr>
あなたはサイキックだったんですね。

<Sp>
彼を私に近づけないで!
私はすでに彼によってとても苦しんできました。
私が苦しんだことは誰も知りません。
私のいろんな気分の違いを誰も理解できませんでした。

<Dr>
霊が人を悩ませることを知らないのに、どうしてそんなことができたのでしょう?
あなたは憑依されていたのですよ、でもそのことを理解している人はほとんどいません。

<Sp>
とても気分が悪いんです、どうか死なせないでください。
私は生きたいんです。

<Dr>
誰も死ぬことはありません、肉体だけが失われるのです。
肉体を失ったあなたは、これから霊界で生き始めるのです。

<Sp>
アンナ・D、あなたはなぜここにいるの?

<Dr>
彼女は自分が亡くなったことを知っているのですか?

<Sp>
(動揺し、恐怖でまた涙を流す)
あそこに立っているあの男、彼が彼女の死の原因です、彼はそう言っています!

<Dr>
あなたは私の妻の脳と肉体を使っているのですから、自分を落ち着かせる努力をしなければなりません。
アンナ・H はあなたを助けるためにここに連れてきたのです。

<Sp>
彼女は私のことなど気にかけていませんよ。

<Dr>
落ち着いて彼女の言うことを聞いてください。
静かにすることで、あなたは助けられるのです。
妻の神経系を少しは考えてあげてください。
彼女はあなたのような霊に自分の身体を支配させているのですから、それを悪用してはなりません。
アンナ・H の言うことに耳を傾けてください。

<Sp>
アンナ・H は今、愚かさ、利己主義、お金の間違った使い方のために暗闇の中にいる人々に奉仕していると言っています。
彼女は自分の役割を果たそうと努力しているそうです。(再び泣きながら)
私が理解していれば!

<Dr>
あなたに肉体があった時、あなたは霊の話などに耳を傾けなかったでしょう。

<Sp>
どういう意味ですか?

<Dr>
あなたが死すべき肉体を失って、今は妻の肉体を操っているということです。
私たちはあなたと話していますが、あなたの姿は見えません。

<Sp>
ここはどこですか?

<Dr>
あなたはロサンゼルスのハイランドパークにいます。

<Sp>
私には理解できません。
アンナ、アンナDJ、どうしてここに?
あなたもパリにもいるの?

<Dr>
彼女は何と仰っていますか?

<Sp>
彼女は、何も知らない、とても奇妙に感じると言っています。

<Dr>
彼女もまた霊であり、自分の状態を理解していません。

<Sp>
アンナ・H は彼女もここに連れてきました。
彼女は人に奉仕することで進歩したと言っています。

<Dr>
彼女《=アンナ・H 》は2年ほど前、この霊能者《=霊媒である博士の妻のこと》をコントロールしたことがありました。

<Sp>
彼女は私たち二人の世話をしてくれるから、私は休んで眠れると言いました。
アンナ・H が私たち二人を引き合わせてくれたので、私は彼女と一緒に行きます。
アンナ・D も連れて行きます。
アンナ・D も助けが必要だと彼女は言っています。

<Dr>
あなたたちを喜んで助けてくれる知的な霊がたくさん見つかるでしょう。

<Sp>
あの恐ろしい男は、もう私を悩ませることはできないのでしょうね?
彼はアンナ・D も私も怖がらせました。
あんなに一緒にいたのに。

<Dr>
あなたの言う男も霊です。
もうあなたたちを悩ませることはないでしょう。

<Sp>
私は眠れなくなり、とても気分が悪くなりました。

<Dr>
あなたが話していたその霊が、あなたにそうさせたのでしょう。

<Sp>
ええ、そうです。

<Dr>
あなたはアンナ・H と一緒に行かなければなりません。

<Sp>
彼女は、私は眠って休んでいいと言っています。
たくさんの人が見えるけど、誰だか分かりません。(他の霊たちのこと) 
私は疲れていて、休みたいんです。
もう何年も休んでいなかったような気がしますが、それもほんの短い期間だと思います。
では、アンナ・H と一緒に行ってきます。
さようなら!
 

 

 

 

 

 

Spirits and Suicide. (6)
(霊と自殺 (6) )

 

へ続きます。

 

 

 

 

 

ここまでお読み下さり、本当にありがとうございました。