ご訪問くださり、本当にありがとうございます。

 

霊や生命について書かれています。

 

ですから、興味がわかなかったり、読んでいて不愉快になられるのなら、迷わずにスルーされて下さいね。

 

あなたの大切なお時間を無駄にしたくありません。

 

 

 

所要時間=9~11分程 です。

ご関心があればお時間のある時にでも、ゆっくりとお読みになられて下さい。

 

 

Fifty Years a Medium

Estelle Roberts

 

 

CHAPTER TWELVE
FURTHER COMMUNICATIONS


第12章
さらなる通信

その3

 

 

《  》 内 は私が追記しています。

原著の体裁を変更しています。

 

 

 
 


 

(上記の続きです)

 

 

 

 

 


ある晩、ダイレクト・ボイス交霊会で珍しい事件が起きました。

出席者の中には、ハッチンソン夫人がいました。

彼女の夫と息子は霊界に行く前に《=生前に》医者をしていました。

ハッチンソン夫人は、心霊現象とは無縁の人ではありませんでした。

彼女は以前にも何度か、愛する人たち、特にオートバイに乗って非業の死を遂げた息子さんと何度も会話を交わしたことがあったのです。

この夜、彼女は茶色の紙に包まれ、紐で縛られた小さな小包を持ってやってきました。

彼女はそれを交霊会の部屋に持ち込み、膝の上に置いて隣の人と手をつなぎました。

シッティング中、彼女は再び息子さんと会話を交わしましたが、二人ともその小包について言及することはありませんでした。


交霊会が終わり、私がトランス状態から抜け出そうとしたとき、頭の上に何かがあることに気がつきました。


「これは何?」

私はそう叫び、手を上げて確かめました。

すると、照明が点けられ、美しいスパニッシュ・ショールをまとった私が皆の前に現れたのです。

ハッチンソン夫人はすぐに自分の膝を見下ろしました。

そこには、先ほどと同じように折られ、結び目のある紐で固定された茶色の紙がありました。

しかし、彼女が小包を手に取ると、それは空の卵の殻のように空洞になっていたのです。


「理解できないわ」と彼女は言いました。

「私はあなた《=エステル》のための贈り物としてショールを持ってきました。

その後で、あなたに渡すつもりだったんです。

息子から私へのプレゼントね。

あなたが私たち夫婦にたくさんの幸せをもたらしてくれたので、きっと息子も私に渡してほしいと思っていたんです」


「彼はあなたの親切心を先回りして、自分で私にくれたようですね」と私は言いました。



もちろん、これしか説明のしようがありません。

 

誰かが私の頭にショールを置いたに違いありません。

この場に居合わせた人の誰も、そんなことはできなかったはずです。

交霊の最中に輪を崩すなどということは、責任あるメンバーであればあり得ないことであり、また、それを見破られないようにすることは不可能でした。

その場にいたメンバー全員が証言しているように、すべての手はつながっており、終始その状態を保っていたのですから。



 



私の夫のチャールズは素晴らしいヒーラーで、『レッド・クラウドの家』the House of Red Cloud でのヒーリングで素晴らしい記録を残していましたが、ある晩、ダイレクト・ボイスの交霊会で起こったある出来事に興味を持ちました。

その日、彼は長い間、週に2回治療のために訪れていた女性にヒーリングをしていました。

最近、その患者は大きな改善を見せていました。

彼女はとても喜んで、チャールズに対して、これからは週に一度だけ来れば、彼が別の新しい患者を治療することができるかもしれないと提案しました。

チャールズは、レッド・クラウドに聞いてみないとわからないと答えました。

 

その晩、この出来事を思い出しながら、彼はレッド・クラウドに質問したいことがあると言いました。


「質問する前に答えを教えてあげましょう」とレッド・クラウドは笑いながら言いました。

「お嬢様は週に一度しか来なくていいんです。もう少し証拠があるんです、ゼベダイ」


ゼベダイ(Zebedee)とはレッド・クラウドがいつもチャールズにつけていた名前で、彼は親しい友人にはすべて自分で名前をつけていたのです。

そう言うと、彼はトランペットでチャールズの膝を軽くたたきました。

その証拠というのは、チャールズとその患者以外は、彼女の治療に関する議論が行われたことなど、誰も知らないということです。

レッド・クラウドは続けて言いました。


「そして、ゼベダイ、霊媒師《=エステル》に、マッケンナ少年が今晩やってくると伝えてください。

 

彼が彼の祖父の写真を持ってくる、と」


この情報は、皆にとってまったくの驚きでした。

テレンス・マッケンナはモレル・マッケンジー卿の孫で、今は《=他界後は》レッド・クラウドの霊医spirit doctorsの一人ですが、かつては医学界の名士でした。

テレンスは、彼が訪問することを自ら連絡していなかったので、レッド・クラウドの約束が実行されるかどうか、皆が注目していました。

しかし、心配は無用でした。

チャールズがサークルのメンバーをドアまで見送ったところで、少年が到着しました。

彼の腕の下には平たい小包があり、サークルのメンバーは、その瞬間を楽しんで、こう言いました。


「君が何を持っているのか知っていますよ」

 

テレンスは少し驚きながら、「・・・そうなのですか?」と答えました。


「それは君のおじいさんの写真です。エステルへのプレゼントに持ってきたんでしょう」


数秒間、テレンスは呆然とした顔をして、こう言いました。

「どうして知っているのか、聞くまでもないでしょう、もちろん、レッド・クラウドですね」

「そうだ、レッド・クラウドだよ」

「でも、僕が理解できないのは、彼がどうやって知ったかということです。

 

ここに来るために出発して、最後の最後で思いついたんです。

 

エステルが気に入るかもしれないって、ふと思ったんです」


彼の言うことは全くその通りでした。

私はそれを受け取ることができたことを嬉しく思いました。


 





すでに述べたように ショー・デズモンドは生まれながらの調査員です。

彼は、さらなる探求のきっかけになるものを見出し、どんな主張も額面通りには受け入れませんでした。

そのため、見知らぬ人の意外な素性をチェックするのに最適な人物でした。

レッド・クラウドは、私の家で行われたダイレクト・ボイスのシッティングに参加していた20人のメンバーに、

 

ヨークシャーの小さな村に住んでいる男女のことを心配していると話し、その住所を教えました。

その夫婦は、特別な日に、毎週決まった時間に、愛する息子さんを偲んで私語を交わしているということでした。

息子さんはその夫婦からは愛称で呼ばれていて、彼もまた、父親に対して愛称をつけて呼んでいました。

レッド・クラウドは、それぞれの名前を言いました。

この村の人たちのことを、サークルの誰もが知りませんでした。

レッド・クラウドは、その母親は痛みを伴う内蔵の病気に苦しんでおり、それを治すことができるし、また治すべきであると付け加えました。

ガイドが言いました。

 

「今、この女性はデズモンド少年《←もちろん少年ではなく、ガイドがからかっている》に手紙を書いています。

 

2日後には彼に届くでしょう。

手紙には、私が皆さんに話したことが書かれていて、デズモンドが喜んで教えてくれるようなことが書かれています」



2日後に、手紙が届きました。

名前も住所も愛称も説明通りでした。

その女性は、自分が苦しんでいる内臓疾患についてまで言及していました。

それに対して、デズモンドは《その手紙の内容を》細部に至るまで調査し、驚くべきおせっかいなまでの証拠を追求し、そうすることで、彼は夫妻が求めていた助けを与えることができました。

これは、いわゆる死者が生者を見守り、悩みを解決する方法を教え、負担が大きくなったらどこに助けを求めればよいかを教えている顕著な例だと、私はいつも考えています。








"インディペンデント・ボイス"independent voice という心霊現象に私が遭遇したのは3、4回しかありません。

これはトランペットでもなく、霊媒の口からでもないところから聞こえてくる霊の声です。

その声は空中から、時には霊媒の座っているところからかなり離れたところから発せられるのです。

不思議なことに、この珍しい現象が、同じ人に二度にわたって起こったのです。

 

彼はサンプターという男性で、透視のためにプライベート・シッティングにやって来ました。

私たちは真昼間に一緒にシッティングをしていました。

私が彼に霊からのメッセージを伝えていたときに、部屋の奥の天井近くから強い声が聞こえてきて中断されました。

驚いて二人とも黙って聞いていました。

その声は突然止むと、サンプター氏が「あれは私の兄です」と言いました。


それから15分ほど、私たちは聞いたことを話し合いました。

私は、昼間にインディペンデント・ボイスが聞こえるという例をこれまで知らなかったので、彼が次に訪問するときには奥さんを一緒に連れてくるという彼の申し出を快諾しました。

それは今度、その声が再び聞こえてきたとき、彼が幻覚の犠牲者でないことを納得させることを期待してのことでした。

私は、彼に "再演" の可能性は低いと念を押しましたが、彼はどうしても試したかったのです。


数日後、彼は奥さんと一緒にやってくると、前回のパターンがまるでマジックのように繰り返されたのです。

その声は、まるで肉体が話しているかのように、同じ部屋の隅から聞こえてきて、私たち3人の耳にもはっきりと聞こえました。

その後、何度か試してみましたが、同じようなことは起こらず、この2回が、昼間のインディペンデント・ボイスの唯一の体験として残っています。


インディペンデント・ボイスは、暗い部屋では、それほど珍しいことではありません。

たとえば、私の腰のあたりから声が出たこともありましたし、ダイレクト・ボイスの交霊会では、レッド・クラウドがトランペットを気にしないことも少なくありません。

特に経験の浅い霊のコミュニケーターが自分の声を出そうとして苦労しているとき、彼の声がトランペットからかなり離れたところで聞こえることがあります。

 

 

 

 

(第13章 へ続きます)

 

 

 

 

 

ここまでお読み下さり、本当にありがとうございました