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ご訪問くださり、本当にありがとうございます。
霊や生命について書かれています。
ですから、興味がわかなかったり、読んでいて不愉快になられるのなら、迷わずにスルーされて下さいね。
あなたの大切なお時間を無駄にしたくありません。
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所要時間=8~10分程 です。
ご関心があればお時間のある時にでも、ゆっくりとお読みになられて下さい。
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エステル・ロバーツの自著 『 Fifty Years a Medium 』 を翻訳サイトDeepLにて翻訳後、私にて全文確認しながら必要に応じて修正・加筆して記事化しました。
原著となる自叙伝は1959年に 『 Forty Years a Medium 』というタイトルで出版されています。
1969年、その後の10年間の人生についての章を加え、 『 Fifty Years a Medium 』 として最新のものとなっています。
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Mistress of the Medium
霊媒の女王。
彼女の名前はエステル・ロバーツ (Estelle Roberts)。
彼女の不思議な霊能力は、子供の頃に初めて現れたが、その能力を伸ばすように勧められたのは、30歳で未亡人になってからだった。
それ以来、彼女の人生はスピリチュアリズムに捧げられてきた。
エステル・ロバーツは、存命中の最高の霊媒師として世界的に有名になった……生命そのものを超えた不思議な力を持つ女性である。
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Fifty Years a Medium
(Estelle Roberts )
第3章 HEALING (ヒーリング)
その1
《 》 内 は私が追記しています。
原著の体裁を変更しています。
(上記の続きです)
私に最初に治療を求めてきた患者は、ハンプトン・ヒルで行われたスピリチュアリストの集会へ突然やってきました。
一人の母親が喘息で苦しむ小さな男の子を連れてきて、私にできることをしてほしいと頼んできたのです。
私はその子の苦しそうな呼吸を見て、胸が締め付けられました。
霊的治療についてほとんど知らず、自分で試したこともない私が、不安と信頼に満ちた目で私を見つめるこの哀れな少年のために何ができるだろうか?
しかし、やってみるしかないと思いました。
私が為すべきことを導いてくれるよう、レッド・クラウドに静かに訴えかけながら、私はその子の胸にそっと手を置いたのです。
どんな反応を期待していたのか、自分でもわかりません。
自分に治療の力があるとは思っていなかったからです。
自分への信頼というよりも、母親の私への信頼に応えて、その子に触れたのでした。
しかし、実際に起こったことは奇跡的としか言いようがありませんでした。
その子は息苦しそうにしていたのに、次の瞬間には楽に普通に呼吸していたのです。
その場にいた全員の中で、私が一番驚いていたと思います。
私は自分の目の前の証拠を信じることができず、今にも痙攣が再発するに違いないと確信して、納得できずにその場に立ち尽くしました。
しかし、その子はその後も正常な呼吸を続け、20年ほど経った頃、ついに私はその子と連絡を取る必要が無くなったのでした。
思いがけないことであり、治療効果が永続的であることから、非常に感動的な経験となりました。
それ以来、私は何百もの治療を施してきました。
その中には第三者から見ればもっと素晴らしいものもありましたが、私にとって、最初の治療ほど印象に残っているものはありません。
*
私は、ある冬の夜、私の家にやってきた母親の不安な気持ちを思い出します。
彼女の息子は髄膜炎にかかっているということでした。
医学的に可能なことはすべてやり尽くしたということでした。
医者も彼らの限界に達していたのです。
その子の命がかかっていました。
私に何かできることはないのでしょうか、と彼女は尋ねました。
・・・それともそれは、彼女がよく読んで知っていたレッド・クラウドに向けての言葉?
彼女は、泣いて目を真っ赤にし、心配そうに肩を落として座っていました。
その小さな姿は痛ましくもありました。
このような時には、慰めの言葉は空虚なものとなると思いました。
私は時間を無駄にしないようにしました。
私は「さあ、私たちに何ができるのかを考えましょう」と言いました。
私は彼女と一緒に彼女の家に帰り、夜通しシッティングを通してその子に治療を施しました。
状態の変化が明らかになるまでには何時間もかかりましたが、起こった変化は紛れもないものでした。
それからは、ゆっくりと、しかし着実に改善されていったのです。
翌朝、医師がやって来ると、悲しみを予想していた医師は喜びをもって迎えられました。
私は家に戻りましたが、その少年と母親とはそれ以上接触することはありませんでした。
それから15年ほど経って、私がサービトンでのスピリチュアリストの集会を終えて車に乗り込もうとすると、女性と若い男性が車の窓を叩いたのです。
その女性は「この子はあなたに命を助けてもらった私の息子です」と言いました。
彼女たちが私たちのことを思い出して下さったことは、私にとって幸せな瞬間でした。
*
レッド・クラウドの仕事の多くは、ヒーリングに捧げられています。
彼によると、ヒーリングには神的なものと磁気的なもの( divine and magnetic ) の2種類があるといいます。
神的なヒーリングは、高次の霊的境涯からやってくるもので、それぞれ異なる色をした7つの光線によって達成されます。
それを属性の順に並べると、紫、緑、金、青、鋼、真珠、赤です。
(purple, green, gold, blue, steel, pearl and red)
7つの波動の中で最も高い属性を持つのは紫の光線で、これは霊的形態での生命の光線を表しています。
この光線は、レッド・クラウドが少年の髄膜炎を治したときに使ったものです。
私たちは、この光線やその働きについてほとんど知りません。
特定の波長で放射されていることは分かっていますが、それ以上のことは、非常に高度に進化した霊的存在だけが操作しているということ以外、私たちには何も確かなことは言えません。
磁気ヒーリングは、ホワイト・レイ(white ray:白色光線)によって行われます。
これは磁気または地球のバイブレーションです。
このヒーリングは有用ではありますが、《その結果・効果は》永続的なものではありません。
治癒後に病気が再発するケースがよくありますが、それはヒーラーがこのバイブレーションにしか接触できなかったためです。
レッド・クラウドはこう言っています。
磁気ヒーリングは、太陽の顔から雲が消えるようなものです。
安心感をもたらしますが、治療ではありません。
神的なヒーリングだけが、肉体を癒すと同時に魂を刺激して、治癒をもたらすのです。
スピリット・ガイドは、地上のヒーラーの身体の能力や強さに応じて、さまざまな光線を使い分けています。
地上のヒーラーが自分の意識を可能な限り高い光線のレベルに同調させることができるかどうかに大きく左右されます。
また、患者さんにも大きく左右されます。
地上のヒーラーが最高の光線に同調していても、患者の波動が十分なレベルまで上がっていなければ、接触は磁気的光線(magnetic ray)でしかできず、一時的な癒しにしかなりません。
イエスでさえ、患者に要求しました。
"Thinkest thou can do this thing?"
《↑意味不明でした (´;ω;`)》
*
レッド・クラウドにはスピリット・ヘルパーの一団があり、その中には生前に地上で医師をしていた者もいます。
その一人、モレル・マッケンジー卿の写真が私のマントルピース《暖炉の前飾り》に飾られています。
この写真は、モレル卿のお孫さんが私に下さったもので、彼が私に会いに来たとき、"憤りに満ちていた" のがきっかけで知り合いになりました。
そのお孫さんは、自分の祖父がレッド・クラウドの霊団のヘルパーをしていたという「くだらない話を一掃するため」に来たのだと言いました。
私たちは長い間話をし、別れ際には彼が亡くなるまで続くことになった友情を築いていたのです。
レッド・クラウドとモレル・マッケンジー卿は、私の霊媒を通して治療を求めてやってきた看護師の若い女性に、驚くべき "手術"(operation)を施しました。
彼女は以前に事故に遭い、今は背骨の痛みを訴えていて、医学的な治療を頑なに拒んでいました。
《↑看護師さんなのに……(^^;)》
私のシッティング・サークルには、サイキック・ヒーラーが数人いました。
また、このヒーリングの方法を調べている医師もいました。
私たちは患者をテーブルに乗せると、レッド・クラウドは痛みの原因が骨の破片であると診断しました。
深いトランス状態にある私を介して、レッド・クラウドはまず患者の看護師の頭に私の手を当てて彼女を眠らせました。
すると彼女はほとんどすぐに意識を失いました。
催眠術や自己暗示などは一切使用していません。
私たちのサークルの医者は彼女を診て、深く感銘を受け、
「人類のために、レッド・クラウドよ、どうすればいいか教えてください」
と言いました。
すると、ガイドはこう答えました。
息子よ、
このような力は、生命を救うこともできるように、生命を奪うこともできるのです。
そのとき、死がどのようにして起こったかの痕跡も残しません。
これが邪悪な者の手にかかれば、それは邪悪なものとなります。
そのため、あなた方に対してもお見せするわけにはまいりません。
その後、私の手を介して患者の女性の背中を優しくマッサージすると、私の右手に小さな骨のかけらが現れたのです。
これが痛みの原因です。
と、レッド・クラウドはメンバーに伝えました。
医者はそれを調べようとして、私の手からそれを取り上げました。
そして、その骨片をざっと見た後、患者の方に向き直って、彼女の背骨に骨が通った痕跡がないかどうかを注意深く調べたのです。
しかし、その痕跡はありませんでした。
数分後、看護師は意識を取り戻しました。
彼女は体を起こして、自分の体を曲げてみました。
痛みは完全に消えていました。
これはもう20年以上も前のことです。
それから2年ほど後になって、その看護師に再会しましたが、痛みは戻っていないとのことでした。
なお、この骨片の所有権を、すぐに医師が主張したことは付け加えるまでもありません。
何故なら《骨片を体内から体外に取り出すという》"手術" が本当に行われたことを証明する唯一のものだったからです。
彼はこの小さな骨片を、医師や友人が考え出したあらゆるテストにかけました。
その結果、人間の骨であることが確認されたのです。
しかし、それが脊椎の破片であるかどうかは、同じ程度の確信を持って述べることはできませんでしたが、
それを調べて意見を述べる資格のある人たちは皆、一致してそう信じていました。
私はこの元患者であるヘーイニング夫人の訪問を何度か受けましたが、彼女は現在ボーンマスに住んでおり、老人の世話をすることで看護を再開しているとのことです。
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もう一つの治療事例として思い出すのは、デビッド・ショート君(3歳)のケースです。
彼の母親は、何かできることはないかと私に懇願しました。
肺炎と胃腸炎を患っていた彼は、他の食べ物を口にすることができず、ブドウ糖と水の食事で命をつないでいました。
《エステルの》娘のアイリスも一緒に行きましたが、家に着いたときには、少年は明らかに重症でした。
私は彼の体に手を当て、アイリスは彼の頭を支えながら、30分ほどレッド・クラウドの治療を彼に対して施しました。
そして、彼に少し食べ物を与えるように勧めました。
彼はすぐに、ほとんど貪欲にそれを摂りはじめ、嬉しいことに、その状態を維持することができました。
その後、彼は目に見えて落ち着きがなくなりましたが、ついには眠ってしまいました。
その日の夜、医師から電話があり、少年が深い自然な眠りにつき、呼吸も大きく改善されていることに驚いていました。
少年が生きているかどうかわからないと心配したのでしょう。
この突然の好転は全くの予想外だったのです。
アイリスと私は3日続けて治療をするために家に行きましたが、子供さんの反応は素晴らしいものでした。
私たちは彼が治療によって力強さを蓄えていくのがわかりました。
完治したのです。
彼は、毎年の私の誕生日には感謝の気持ちを込めて花束を贈って下さっています。
(3-2 へ続きます)
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ここまでお読み下さり、本当にありがとうございました
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