はじめに

 

この度の地震をめぐって様々な不安の中にその身を置かれておられていても

 

皆様と皆様の大切な方々がせめて毎夜ゆっくりぐっすりと眠られますように。

 


ご訪問くださり、本当にありがとうございます。


霊や生命について書かれています。

 

ですから、興味がわかなかったり、読んでいて不愉快になられるのなら、迷わずにスルーされて下さいね。

 

あなたの大切なお時間を無駄にしたくありません。

 

 

所要時間=7~9 分程 です。

(↑記事のおしまいの【参考】を除いた箇所。おしまいの【参考】までお読みになられると倍のお時間となります)

 

ご関心があればお時間のある時にでも、ゆっくりとお読みになられて下さい。

 

 

 

以下は全て【ハンネン・スワッファー・ホームサークル(英国 1930~1981)】の交霊会における霊団の支配霊シルバーバーチの霊言です。

 

以下より抜粋・編集しました。

 

 

LIGHT OF SILVER BIRCH 

Chapter  9  DIAMOND OF THE SOUL

 

 

 

 

 

 

(上記の続きです)

 

Amazon Kindle本のハイライト化 ⇒ ハイライト部メモテキストコピー ⇒ 翻訳サイトDeepLでの和訳後、私にて全文確認しながら必要に応じて修正・加筆して記事化しました。

 

なお、お読みいただくのは日本語部分で結構ですが、参考までにその本来のニュアンスを汲み取っていただけるように、原著の英語での記載部分を一緒に載せてあります。

 

 

◆は交霊会メンバやゲストの発言。
↓が支配霊シルバーバーチの発言。
 

《  》 内の記述は私が追記しました。

原著の体裁を編集しています。

 

 

(始)

 

 

(前段省略)

 

 

◆1

This child seems to believe in the principles of reincarnation.

But he is worried now because he knows his father is dying.

He cannot understand how when he dies he can be reunited with the family if it is split.

 

この子《=ゲストの母親の息子》は再生の原則を信じているようです。

しかし、彼は父親が死にかけていることを知っているので、彼は今、心配しています。

息子が死んだ時、家族がバラバラになっても、どうやって家族と再会できるのか理解できません。

《↑息子が死んだとき、父親が既に生まれ変わっていたなら、父親と再会できないことを息子が危惧している》

It is not such a problem because there may be a very long interval before reincarnation occurs.

They say in your world, and it is an axiom I accept, that you should never cross your bridge until you come to it.

Reincarnation is a truth which has many facets.
Because of that it is not easy to explain the complexity of reincarnation to minds which are unable to accept all that is involved.
I have never hesitated in proclaiming that I maintain reincarnation is a fact.
I have not said that it is so for everybody.
What I have said is that the human individuality is not always a single entity but a facet of a larger diamond.
These facets incarnate into your world for experience that will enable them to return to the diamond and add to its lustre and radiance.
It is part of the law of cause and effect in operation because there are karmic debts to be paid.
There are also opportunities for evolved souls to return at a time when they can perform a service to groups, and even to countries, where there is a need for their qualities and gifts to be expressed.
It is a complex subject.
It involves an understanding of the extent to which individuality can be appreciated because it is far more than the personality in one earthly incarnation.

 

再生が起こるまでには、非常に長い間隔がある《※1》かもしれないので、それはそれほど問題ではありません。

あなたの世界では、"あなたが橋に到達するまで決して橋を渡ってはいけない"と言われていますが、それは私が受け入れている公理です。

再生は多くの面を持つ真理です。

そのため、再生の複雑さをすべてを受け入れることができない心の持ち主に説明するのは簡単ではありません。

私は、再生は事実であると宣言することを躊躇したことはありません。

誰にでもそうだ《=誰もが必ず再生する》と言ったわけではありません。


私が言いたいのは、人間の個性は常に単一の実体ではなく、より大きなひとつのダイヤモンドのひとつのファセットであるということです。


これらのファセットたち《=ダイヤモンドのカットされた面々》は、ダイヤモンドに戻り、その光沢と光輝を増すことを可能にする経験のために、あなたの世界に受肉・転生します。

それは施工中の原因と結果の法則《=因果律》にとって必要不可欠な要素です。

なぜなら、支払われるべきカルマ的な負債があるからです。

また、進化した魂たちが、彼らの資質と才能が表現される必要性があるグループ、さらには国への奉仕を行うことができる時に《地上世界に》戻ってくる機会があります。

それは複雑な主題です。

それは、それが1つの地上での受肉・転生における個性《personality 》よりもはるかに多くのものであるため、個性individualityがどの程度まで評価されることができるかを理解することを含みます。

 

 

※1 ブログ管理者注記

 

ここで "再生が起こるまでには、非常に長い間隔がある"とシルバーバーチが言っていますが、それとは反対に、霊性のはるかに進化した天体へ霊性の進化した個的存在が再生する間隔は、霊性の未熟な地球への再生に比べて圧倒的に短いようです。

 

 

 

There is a confusion between personality and individuality.

An individual can reincarnate and have many personalities.
These are the physical expressions, manifestations of the individuality, but the individuality is unchanged.
Personality, from persona, the mask, belongs to the physical body.
It is the way that the individuality is able to express itself through the five material senses, and that is the tip of the iceberg.

Personality is the mask that you wear on earth; individuality, the real self, seldom expresses itself, through the inability to do so.
At best it is only a very poor manifestation of what can be shown when it is finally divorced from the physical body.

The individuality is far greater than the personality.
 It is not personality that exists after physical death.
Personality is only a shadow cast by the sun which is the individuality.
Individuality survives, and gradually manifests its latent potential that cannot be expressed on earth.
 In the case of service that is to be rendered to your world, there is a larger individuality, a diamond which has many facets.
These facets incarnate so as to have expression that will add to the diamond’s lustre.

 

個性と個性《personality and individualityの間には混同があります。

個人は生まれ変わり、多くの個性《many personalities》を持つことができます。

これら《personalities》は肉体的な表現であり、個性individualityの現れであるが、個性individualityは不変です。

個性《Personality》は、ペルソナを由来として、その仮面は肉体に属しています。

個性《Personality》が五感という物質的な感覚を介して自己を表現する方法であり、それは氷山の一角なのです。

個性《Personality》とは、地上で身につけている仮面のことであり、

個性individuality、本当の自己・真実の自我《the real self》は、そうすることができないために、めったに自己を表現することができません。

せいぜい、それは最終的に肉体から切り離されたときに見せることができるものの、非常に貧弱な現れでしかありません。

個性individualityは個性《personalities》よりもはるかに大きい。

肉体の死後に存在するのは個性《personality》ではありません。

個性《personality》は、個性individualityである太陽が影を落としているに過ぎません。

個性individualityは生き残り《死んでから》地上では表現できない潜在能力を徐々に顕在化させていきます。

あなたの世界に提供されるべき奉仕の場合、そこには、より大きな個性《larger individualityがあり、多くのファセットたちを持つひとつのダイヤモンドがあります。

これらのファセットたちは、ダイヤモンドの光輝を増すような表現ができるように具現化しています。

 

Some of you will discover that you are affinities.
Although you are two people you are two halves of one individuality.
When that happens in your world it brings with it a richness that cannot be measured in terms of material wealth.
Affinities are the facets of the diamond.
These are difficult matters to explain.
You can have a soul which is the diamond of many facets.
These facets, at differing eras, can incarnate into your world as personalities.
But when they pass from your world and return to ours they are still facets of the one individuality.

 

あなた方の中には、自分がアフィニティ《affinities》であることに気づく人もいるでしょう。

《この場合、》あなた方は二人の人間ですが、一つの個性《 one  individualityの半分の二つの部分《two halves》です。

それがあなたの世界で起こるとき、それは物質的な豊かさでは測れない豊かさをもたらします。

アフィニティはダイヤモンドのファセットたちです。

これらを説明するのは難しい問題です。

あなた方は多くのファセットたちのダイヤモンドである魂a soulを持つことができます。

これらのファセットたちは、異なる時代に、様々な個性《personalities》としてあなたの世界に受肉・転生することができます。

しかし、それらがあなたの世界を通り過ぎて私たちの世界に戻ってきても、それらは一つの個性individualityのファセットたちであることに変わりはありません。

 

It is not automatic that families are reunited in our world.
It happens only when there is a natural spiritual affinity between their members.
If this does not exist, there is no reunion possible because they are at differing levels of consciousness.
In similar fashion a husband and wife will not be reunited in our world unless it was a marriage of souls and minds as well as bodies and brains.
It is the spiritual affinity that decides in reunion.
What happens is that for a time the vibrations of the blood tie persist, but not eternally.
Spirit is superior to matter.
What is of the spirit will endure; what is of matter will not.
You must try to explain that to your boy.
It is not easy.
But everything is regulated by unfailing law.
Love is the key because love is the expression of the Great Spirit, God, the Lord, the Creator, whatever name you choose to use.

 

 

私たちの世界では、家族が再会するのは自動的ではありません。

それは彼らのメンバーの間に自然な霊的親和性《spiritual affinity 》がある場合にのみ起こります。

もしこれが存在しなければ、意識のレベルが違うので、再会《※2》はあり得ません。

同様に、体と頭脳の結婚であることはもちろん、魂と心の結婚でない限り、夫婦が私たちの世界で再会することはありません。

再会を決めるのは霊的親和性なのです。

何が起こるかと言えば、血の絆の波動は一時的には持続しますが、永遠には持続しません

霊は物質よりも優れています。

霊的なものは耐えられるが、物質的なものは耐えられません。

そのことをあなたの息子さんに説明しなければなりません。

それは簡単ではありません。

しかし、すべてのものは不変の法則によって規制されています。

愛は大いなる霊、神、主、創造主、あなた方がどんな名前を使おうとも、それを表現するものだからです。

 

 

(途中省略)

 

 

 

The guide’s answers brought further questions from circle members and visitors.

ガイド《=シルバーバーチ霊》の回答を受けて、サークルメンバーや来場者からさらなる質問が飛び交った。

 

 

◆2

Could you please speak on the subject of the difference between spirit and soul?
In Spiritualism’s seven principles we affirm the existence of the identity of the individual continues;

in order to progress it is that fragmentation of the diamond of which you have spoken?

When we incarnate another time, could you explain how it is the soul or the part of the soul body, the oversoul, which incarnates as opposed to the individuality of the No. 1 spirit?

 

霊と魂の違いについて話してもらえますか?

スピリチュアリズムの7つの原則では、個人のアイデンティティーの存在は継続すると断言しています。

それは、進化するためのあなたが話したダイヤモンドのその断片化のことですか?

私たちが別々の時代に転生するとき、それがどのように第一霊《=一番最初に転生した霊》の個性とは対照的に転生する魂や魂の身体の一部、大いなる魂であるかを説明してもらえますか?

That is quite a big question.
The trouble is semantics, the language of trying to find words that are incapable of explaining the totality of something that is beyond language.
Words like soul and spirit are cases in point.
You have to define your terms as to what you mean by them.
Let us for the sake of simple definition refer to the soul as that portion or particle, that divinity which comes from the Great Spirit, the infinite spirit.

 

それは非常に大きな問題です。

厄介なのは意味論であり、言語を超えた何かの全体を説明することができない言葉を見つけようとする言語です。

魂や霊などの言葉がその例です。

あなたは、あなたがそれらによって何を意味するのかについて、あなた方の用語を定義する必要があります。

簡単な定義のために、大霊、無限の霊から来る神性の部分や粒子をと呼んでみましょう。

 

The spirit is the vehicle of the soul; it will function far more freely once it has separated from the physical body.
This is composed of matter; it imposes restrictions on what the spirit can express on earth.
So you are the souls with spirits expressing yourself through physical bodies;
the personality is that aspect which can be manifested only while you are on earth.

It is only an infinitesimal part of the individuality which is the real self;
this is because it has no means of fullness of expression while it is cloaked by the physical body.

 

《the spirit》は魂《the soul》の乗り物であり、肉体から切り離されると、はるかに自由に機能するようになります。

これは物質で構成されており、霊が地上で表現できることに制限を課しています。

ですから、あなた方は肉体を通して自分自身を表現している、霊と一緒にある魂であり、

個性《personality》とは、あなた方が地上にいる間だけ表現することができる側面《aspect》です。

個性《personality》は、本当の自己《the real self》である個性individualityのごく一部に過ぎません。

本当の自己は、肉体に覆われている間は、完全な表現の手段を持たないからです。

 

 

◆3

At the time of reincarnation it is that part of the spirit or soul which incarnates rather than the personality of the first spirit?

 

再生の時に受肉・転生する霊または魂の部分というのは、最初に受肉・転生した霊の個性《personality》ではないのですね?

Yes, because the personality of the first incarnation cannot be repeated.
The personality finishes with physical death;

it is the physical expression of the individuality.

 

はい、最初の転生の個性《personality》は繰り返すことができないからです。

個性individualityの肉体的な表現である個性《personality》は肉体の死で終わります。

 

 

◆4

I understand we all had greater knowledge that we surrendered for a short time whilst we are here, and have access to it after our passing. That would answer a lot of questions.

 

私は、私たちがここ《=地上世界》にいる短い間だけ放棄し、私たちの死後にそれにアクセスできるという、より大きな知識を持っていたと理解しています。

それは多くの疑問に答えてくれるでしょう。

You chose your path before you came to earth.
You then had the awareness.
It is dimmed by the fact that you have a physical body and a brain that is incapable of probing all the recesses that are in the subconscious part of your mind.
You must have the crisis that becomes the catalyst that begins to awaken the awareness you originally had.
It will be clearer to you one day.

 

あなたは地上に来る前に自分の道を選びました。

そのとき、あなたは意識(気付き、自覚、悟り)を持っていました。

その意識は、あなたが肉体を持っているという事実と、あなたの心の潜在意識の部分にあるすべての凹みを探ることができない脳によって薄暗くなっています。

あなたがもともと持っていた意識(自覚、気付き、悟り)を目覚めさせるきっかけとなる危機を迎えなければなりません。

それはいつかあなたにも明らかになるでしょう。

 

 

◆5

Do we choose to incarnate specifically to fulfil certain things or to acquire more knowledge?

 

私たちは、特定のことを果たすために、あるいはより多くの知識を得るために、具体的に受肉・転生することを選んでいるのでしょうか?

 It is done also to perform a service and develop a gift.


それはまた、奉仕を行い、才能(資質)を開発するためにも行われています。

 

 

◆6

I read that we incarnate at the same time in two different places.

How do you see this?

 

私は、私たちが二つの異なる場所に同時期に受肉・転生していると本で読みました。

これをどう思いますか?

I see it that there are facets of the diamond that incarnate to bring lustre to the diamond.
It cannot incarnate as a whole because no physical body could contain the wholeness of that individuality.

You must make a difference between personality and individuality.

Personality is merely the life as exhibited by the physical body on earth.
Individuality is the totality of the soul.
You cannot express the whole of that individuality in a span of 70,80 or 90 years in your world.
Another facet of the same diamond can incarnate at the same time.
But all is regulated by law and order.
Don’t worry about it until it happens to you.
There is for some people the desire to reincarnate.

They are the ones who have some service to render, some work to perform, some karmic debt to be paid.
These are the ones who are reborn into your world.
It may happen more than once.

Each rebirth is a facet of the large diamond which is the total self, the complete individuality.

There is no need for you to come back to your dark, dank, drear world unless you want to do so.
Having found yourselves, there is no necessity to return here.

 

私は、ダイヤモンドに光沢をもたらすために受肉・転生するダイヤモンドのファセットたちがあると考えています。


それは全体として受肉・転生することはできません。

なぜなら、どの肉体にもその個性individualityの全体を含めることができないからです。

個性《personality》と個性individualityを区別しなければなりません。

個性《personality》とは、地上の肉体によって示される生命にすぎません。

個性individualityとは魂の全体です

あなたの世界では、70年、80年、90年というスパンでは、その個性individualityの全体を表現することはできません。

同じダイヤモンドの別のファセットが同時期に《別の人間として》受肉・転生することもあります。

しかし、すべては法と秩序によって規制されています。

自分の身に起こるまでは気にしないでください。

何人かの人々のために転生願望があります。

彼らは何かを提供する奉仕をしている者であり、何かを実行する仕事をしている者であり、いくつかのカルマの負債を支払う必要があります。

これらの人たちは、あなたの世界に生まれ変わるのです。

それは複数回起こるかもしれません。

それぞれの生まれ変わりは、

総計の自己the total selfであり、完全な個性the complete individualityである大きなダイヤモンド《the large diamond》のひとつのファセット《 a facet 》です。

あなたがそうしたいと思わない限り、あなたが暗くてじめじめとして鬱陶しい世界《=地上世界》に戻ってくる必要はありません。

自分自身を見つけた以上、ここ《=地上世界》に戻る必要はありません。

 

 

 

 

 

 

「魂・霊・意識・再生(4)」へ続きます。

 

 

 

 

なお、この記事における該当抜粋箇所は次の日本語翻訳本に記載されています。

 

シルバー・バーチの霊訓

 (四) 三章 「 再生の原理 」

 

参考までに記事の最後に掲載しておきました。

 

もしよろしければ合わせてご覧になられて下さい。

 


 

 

ここまでお読み下さり、本当にありがとうございました

 

 

 

 

【ご参考

 

シルバー・バーチの霊訓(四)

三章 「 再生の原理 」

 

 

なお、以降の記述で 斜体太字 で示されている箇所は、英語版の原著には存在しない表現箇所です。

 

つまり、シルバーバーチ自身の言葉ではない記述であり、訳者ご自身の豊富な霊的知識等をもとに意訳されている箇所です。

 

 

◆1

その息子は再生というものを信じているらしいのです。

しかし今自分の父親が死にかかっているのを見て不安を抱いております。

父親が死んで家族が別れ別れになったあと、父親がどこかに再生してしまえば、はたしてうまく再会できるかどうかが心配だと言うのです。

そういう心配はご無用です。

再生するまでには永い永い年月を要することがあるからです。

あなた方の世界の諺で私もなかなか良いことを言っていると思うものに、

"橋のたもとに来るまでは橋を渡ってはいけない"(余計な取り越し苦労をするな)

というのがあります。

再生はたしかにあるのですが、これにはいろんな要素がからんでおります。

そのために、それが理解できない人に説明することは容易でありません。

私は再生が事実であることを、いささかの躊躇もなく断言します。

ただ私は、すべての人が再生するとは言っておりません。

私が言っているのは、人間の個性というのはそれ自体が独立した存在ではなくて、大きなダイヤモンドの無数の側面の一つにすぎないこと。

その側面が地上へ誕生して体験を積み、それによって得られる霊的成長をダイヤモンドに持ち帰って、一段と光沢と輝きを増すことになるということです。

それは、支払うべき霊的借金とでもいうべき宿業(カルマ)をもった人が因果律の働きで戻って来る場合もありますし、進化した高級霊が特定のグループ、時には特定の国家のために貢献する使命を持って降誕する場合もあります。

その霊の持つ資質と才能とがその地域の人たちに必要だからです。

これはとても複雑な問題です。

私がダイヤモンドに例えている インディビジュアリティというのがあり(厳密にいうと両者は異なる。その違いを八章で説明している・・・訳者)、それは、たった一回の地上生活で発揮されるパーソナリティ(人物像)よりもはるかに大きなものであるということが理解できるようでなければ、この問題は扱えません。

そのパーソナリティとインディビジュアリティとを混同している方が多いようです。

一個のインディビジュアリティが いくつもの分霊を出して地上に 沢山のパーソナリティをもつことが出来ます。

インディビジュアリティの物的表現、ないしは顕現です。

数はたくさんですが、同じインディビジュアリティから出ているのです。

パーソナリティというのは仮面(マスク)を意味するラテン語のパーソナから来た言葉で、物的身体にまつわるものを意味します。

インディビジュアリティが五つの物的感覚を通して自我を表現するための道具であり、氷山に例えれば水面上に出ているほんの一部にすぎません。

パーソナリティは地上でつけているマスクです。

インディビジュアリティ、つまり本当の自我はめったに顔を出しません。

(五感に邪魔されて)出そうにも出せないのです。

死によって肉体から分離した時に自覚される大きな自我にくらべると実にお粗末なものしか表現しておりません。

このようにインディビジュアリティはパーソナリティよりはるかに大きなものです。

死後に生き続けるのはパーソナリティではありません。

パーソナリティはインディビジュアリティによって投影された影にすぎません。

そのインディビジュアリティが、肉体の死後、地上で発揮されなかった潜在的可能性を少しずつ発揮していきます。

地上での特別な使命が託されている場合は、インディビジュアリティの比較的大きい部分・・・多くの側面・・・がまとまって一個の肉体に宿ります。

この場合にもダイヤモンドの光沢を増すための体験を積むという目的も兼ねているのです。

二人の人間がアフィニティ(霊的親族)であることがあります。

別々の人間でありながら一個の魂の半分ずつなのです。

地上でそういう関係の人と一諸になれた時は、物的な富では測れない豊かさがもたらされます。

アフィニティは同じダイヤモンドを構成している部分的側面です。

こう申し上げても理解できないでしょうが、こうした霊的な問題は言語による説明がとても難しいのです。

一つの大きな (インディビジュアリティ) があって、それに幾つもの部分的側面があります。

それらが別々の時代にパーソナリティとして地上に生を受けます。

が、寿命を終えて霊界へ戻ってきた時も一個のインディビジュアリティの側面であることに変わりありません。
一つの家族が霊界へ来ても、自動的に合流するわけではありません。

家族のメンバーが自然な霊的親和性を持っている場合にのみ、それが有りえます。

親和性がなければ再会はありません。

意識のレベルが違うからです。
夫婦の場合であれば、身体上の結婚だけでなく、魂と精神においても結ばれていなければ、霊界での再会は不可能です。

再会を決定づけるのは霊的親和性です。

死後しばらくは血縁によるバイブレーションが残っていますが、それには永続性がありません。

霊は物質に勝ります。

霊に関わるものは死後にも残り続けますが、物質に関わるものはそのうち消えます。

お子さんにそのことをよく説明してあげないといけません。
なかなかうまく説明できないかも知れませんが、とにかくすべてが不変の法則によって支配されているのです。

その法則の根本にあるものは愛です。

愛は大霊の表現です。

神、創造主、どう呼ばれても結構です。

 

 

◆2

霊(スピリット)と魂(ソウル)の違いについて教えていただけませんか。

スピリチュアリズムの七つの綱領の中で私たちは死後の個性の存続をうたっておりますが、次に生まれ変わる時、実際に再生するのは最初の霊の個性とは別のものでしょうか。

これはまた厄介な質問をしてくださいました。

問題は用語にあります。

言語を超えたものを説明するための用語を見つけなければならないので厄介なのです。
魂と霊の違いがその好例です。

使用する際にはどういう意味で使用するかを明確にしないといけません。

ここでは単純に、魂とは無限なる宇宙の大霊から出た分子、粒子、神性ということにしましょう。

そして霊とはその魂の媒質です。

それが肉体から分離すると地上時代よりはるかに自由自在に機能を発揮するようになります。

肉体は物質でできています。

それが霊の表現を制約しているのです。

それゆえ、あなた方は霊をたずさえた魂であり、それが肉体を通して自我を表現しているのです。
パーソナリティというのはその肉体をたずさえた地上生活において表現されている側面のことでしかありません。
それは本当の自我であるインディビジュアリティのごく小さな一部にすぎません。
肉体に包まれているために存分に自我を発揮できないのです。

 

 

◆3

次に生まれ変わるのはその地上生活で発揮したパーソナリティ(人物像)ではなくて、その奥の霊または魂なのですね。


その通りです。

前回の地上生活の時と同じ人物がそっくり再生してくることは有りえません。

人物像は肉体の死と共に消滅します。

それはインディビジュアリティの物的表現にすぎません。

 

 

◆4

私の考えでは、われわれは皆、かつてはもっと大きな 意識  を持っていたのを、今こうして地上に存在している間はそれを放棄し、死後霊界へ行ってからそれを取り戻すのだと理解しております。

そう考えるといろんな疑問が解けるのです。

 あなたは今歩んでいる道を地上に来る前に選択されたのです。

の時はその 大きな  意識で自覚しておられたのです。

それが肉体に宿り脳を通して意識するようになって曇らされているのです。

脳の意識では潜在意識の深奥は探れないからです。
その誕生前の意識を目覚めさせるためには、その触媒となるべき危機的体験を積まねばなりません。

いつかは明瞭に意識する日が来ます。

 

 

◆5
地上へ誕生しようとするのは何か特別やりたいことがあるからでしょうか、それとも、より多くの知識を得るためでしょうか。

(両方ともそうですが)それ以外にも何か奉仕的な仕事を行い、その中で神から授かった霊的資質を開発するための場合もあります。

 

 

◆6

ある書物に、われわれは同時に二つの場所に生まれ出ることができると書いてありました。

事実でしょうか。

私は、真の自我である ダイヤモンドには無数の側面があり、それがさまざまな体験を持ち帰ってダイヤモンドの光沢を増す、という考えです。

ダイヤモンド全体が一度に生まれてくることはありません。

いかなる身体もインディビジュアリティのすべてを宿すことは不可能だからです。
パーソナリティとインディビジュアリティの違いを理解しないといけません。

パーソナリティというのは物的身体を通して顕現した地上だけの人物像です。

インディビジュアリティというのは魂の全体像です。

その全体像を地上で70年や80年、あるいは90年の間に発揮することは到底不可能です。
"われわれ" とおっしゃった  同じダイヤモンドの仲間の別の側面が同時に地上へ誕生することは有り得ることです。

が、すべては法則と秩序によって規制されております。

その時期が来るまでは余計な心配はなさらぬことです。
もう一度生まれ変わりたいという願望をもつようになる人がいます。

奉仕的活動をしたいという場合もあります。

成し遂げたい仕事がある場合もあります。

償わねばならないカルマ的な "借金" が残っている場合もあります。

そういう人たちが地上へ再生するのです。

二度、三度とくり返すこともあります。

が、いずれの場合も再生してくるのは 真の自我すなわち インディビジュアリティの側面の一つです。

再生したくないのであれば、何もこの暗いじめじめした陰鬱な世界へ戻ってくる必要はありません。

真の自我に目覚めた人 は再生してくる必要はありません。