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ご訪問くださり、本当にありがとうございます。
霊や生命について書かれています。
ですから、興味がわかなかったり、読んでいて不愉快になられるのなら、迷わずにスルーされて下さいね。
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所要時間=9~10分程 です。
ご関心があればお時間のある時にでも、ゆっくりとお読みになられて下さい。
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以下は全て【ハンネン・スワッファー・ホームサークル(英国 1930~1981)】の交霊会における霊団の支配霊シルバーバーチの霊言です。
(上記の続きです)
シルバー・バーチの霊訓(六)六章
「婚約者を不慮の事故で失って」
より抜粋・編集しています。
◆は交霊会メンバ(レギュラーメンバやゲスト)の発言。
↓が支配霊シルバーバーチの発言。
《 》内の記述は私が追記しました。
原著の体裁を編集しています。
(始)
映画女優のマール・オべロンには婚約者(フィアンセ)がいた。
そのフィアンセを空港で見送った数秒後にオべロンの人生に悲劇が訪れた。
フィアンセを乗せた飛行機が爆発炎上したのである。
事故の知らせを聞いて当然のことながらオべロンは芒然自失の状態に陥った。
その後間もなく、ふとしたきっかけで、
ハンネン・スワッファーの My Greatest Story (私にとって最大の物語)という本を手に入れ、
その中に引用されているシルバーバーチの霊言を読んで心を動かされた。
たった一節の霊訓に不思議な感動を覚えたのである。
オべロンはさっそくスワッファーを訪ねて、
出来ればシルバーバーチとかいう霊のお話を直接聞きたいのですがとお願いした。
その要請をスワッファーから聞いたシルバーバーチは快く承諾した。
そして事故からまだ幾日も経たないうちに交霊会に出席するチャンスを得た。
その後さらに幾人かの霊媒も訪ねてフィアンセの存続を確信したオべロンは、
その霊的知識のおかげで悲しみのどん底から抜け出ることができた。
では、そのシルバーバーチの交霊会に出席した時の様子を紹介しよう。
当日、スワッファーが交霊会の部屋(霊媒バーバネルの書斉)へオべロンを案内し、
まずシルバーバーチにこう紹介した。
<スワッファー>
◆ご承知と思いますが、この方は大変な悲劇を体験なさったばかりです。非凡な忍耐力を持って耐えていらっしゃいますが、本日はあなたのご指導を仰ぎに来られました。
するとシルバーバーチがオべロンに向かってこう語りかけた。
<シルバーバーチ霊>
↓
あなたは本当に勇気のある方ですね。
でも勇気だけではだめです。
知識が力になってくれることがあります。
ぜひ理解していただきたいのは、
大切な知識、偉大な悟りというものは、悲しみと苦しみという魂の試練を通してはじめて得られるものだということです。
人生というものはこの世だけでなく、
あなた方があの世と呼んでおられる世界においても、
一側面のみ、一色のみでは成り立たないということです。
光と影の両面が無ければなりません。
光の存在を知るのは闇があるからです。
暗闇が無ければ光もありません。
光ばかりでは光でなくなり、闇ばかりでは闇でなくなります。
同じように、困難と悲しみを通してはじめて魂は自我を見出していくのです。
もちろんそれは容易なことではありません。
とても辛いことです。
でもそれが霊としての永遠の身支度をすることになるのです。
なぜならば地上生活のそもそもの目的が、
地上を去ったあとに待ち受ける次の段階の生活に備えて、
それに必要な霊的成長と才能を身につけることにあるからです。
あなたがこれまでに辿られた道もけっしてラクな道ではありませんでした。
山もあり谷もありました。
そして結婚という最高の幸せを目前にしながら、それが無慈悲にも一気に押し流されてしまいました。
あなたは何事も得心がいくまでは承知しないかたです。
生命と愛は果たして死後にも続くものなのか、
それとも死を持ってすべてが終りとなるか、
それを一点の疑問の余地もないまで得心しないと気が済まないでしょう。
そして今、あなたは死がすべての終りでないことを証明するに十分なものを手にされました。
ですが、私の見るところでは、あなたはまだ本当の得心を与えてくれる事実のすべてを手にしたとは思っていらっしゃらない。
そうでしょう?
<オベロン>
◆おっしゃる通りです。
↓
こういうふうに理解なさることです。
これが私にできる最大のアドバイスです。
われわれ生あるものすべては、まず第一に霊的存在であるということです。
霊であるからこそ生きているのです。
霊こそ存在の根元なのです。
生きとし生けるものが呼吸し、動き、意識を働かせるのは霊だからこそです。
その霊があなた方のいう神であり、私のいう大霊なのです。
その霊の一部、つまり神の一部が物質に宿り、
次の段階の生活《=霊界での生活》にふさわしい力を身につけるために体験を積みます。
それはちょうど子供が学校へ行って、卒後後の人生に備えるのと同じです。
さて、あなたも他のすべての人と同じく一個の霊的存在です。
物的なものはそのうち色褪(あ)せ、朽ち果てますが、
霊的なものは永遠であり、いつまでも残り続けます。
物質の上に築かれたものは永続きしません。
物質は殻であり、入れ物にすぎず、実質ではないからです。
地上の人間の大半が幻を崇拝しています。
キツネ火を追いかけているようなものです。
真実を発見できずにいます。
こうでもない、ああでもないの連続です。
本来の自分を見出せずにいます。
神が愛と慈悲の心からこしらえた宇宙の目的、計画、機構の中の一時的な存在として人生を捉らえ、
自分がその中で不可欠の一部であるとの理解がいけば、
たとえ身に降りかかる体験の一つ一つの意義は分からなくても、
究極においてすべてが永遠の機構の中に組み込まれているのだという確信は得られます。
霊に関わるものは決して失われません。
死は消滅ではありません。
霊が別の世界へ解き放たれるための手段にすぎません。
誕生が地上生活へ入る為の手段であれば、死は地上生活から出るための手段です。
あなたはその肉体ではありません。
その頭でも、目でも、鼻でも、手足でも、筋肉でもありません。
つまり、その生物的集合体ではないのです。
それはあなたではありません。
あなたという別個の霊的存在が、あなたを地上で表現していくための手段にすぎません。
それが地上から消滅したあとも、あなたという霊は存在し続けます。
死が訪れると霊はそれまでに身につけたものすべて・・・
あなたを他と異なる存在たらしめているところの個性的所有物のすべてをたずさえて霊界へ行きます。
意識、能力、特質、習性、性癖、さらには愛する力、愛情と友情と同胞精神を発揮する力、
こうしたものはすべて霊的属性であり、霊的であるからこそ存在するのです。
真にあなたのものは失われません。
真にあなたの属性となっているものは失われません。
そのことをあなたが理解できるできないにかかわらず、
そしてまた確かにその真相のすべてを理解することは容易ではありませんが、
あなたが愛する人、そしてあなたを愛する人は、今なお生き続けております。
得心がいかれましたか?。
<オベロン>
◆はい。
↓
物的なものはすべてお忘れになることです。
実在ではないからです。
実在は物的なものの中には存在しないのです。
<オベロン>
◆私のフィアンセは今ここにきておりますでしょうか。
↓
来ておられます。
先週も来られて霊媒を通じてあなたに話しかけようとなさったのですが、これはそう簡単にいくものではないのです。
ちゃんと話せるようになるには大変な訓練がいるのです。
でも、あきらめずに続けて出席なさっておれば、そのうち話せるようになるでしょう。
ご想像がつくと思いますが、彼は今のところ非常に感情的になっておられます。
まさかと思った最期でしたから感情的になるなという方が無理です。
とても無理な話です。
<オベロン>
◆今どうしているのでしょう。どういうところにいるのでしょう。元気なのでしょうか。
この質問にシルバーバーチは司会のスワッファーの方を向いてしみじみとした口調で
<シルバーバーチ霊>
↓
このたびの事故はそちらとこちらの二人の人間にとって、よほどのショックだったようですね。
まだ今のところ霊的な調整ができておりません。
あれだけの事故であれば無理もないでしょう。
と述べてから、再びオベロンに向かって言った。
<シルバーバーチ霊>
↓
私としては若いフィアンセがあなたの身近にいらっしゃることをお聞かせすることが、
精一杯あなたの力になってあげることです。
彼は今のところ何もなさっておりません。
ただお側に立っておられるだけです。
これから交信の要領を勉強しなくてはなりません。
霊媒を通じてだけではありません。
ふだんの生活において考えや欲求や望みをあなたに伝えることもそうです。
それは大変な技術を要することです。
それがマスターできるまでずっとお側から離れないでしょう。
あなたの方でも心を平静に保つ努力をしなくてはいけません。
それができるようになれば、
彼があなたに与えたいと望み、
そしてあなたが彼から得たいと望まれる援助や指導が確かに届いていることを得心なさるでしょう。
よく知っておいていただきたいのは、
そうした交信を伝えるバイブレーションは極めて微妙なもので、感情によってすぐに乱されるということです。
不安、ショック、悲しみといった念を出すと、たちまちあなたの周囲に重々しい雰囲気、交信の妨げとなる壁をこしらえます。
《↓地上の人間側が》
心の静寂を得ることが出来れば・・・
平静な雰囲気を発散することができるようになれば・・・
内的な安らぎを得ることができれば・・・
それが私たちの世界《=霊の世界》から必要なものをお授けする最高の条件を用意することになります。
感情が錯乱している状態では、私たちも何の手出しも出来ません。
受容性、受身の姿勢、これが私たち《=霊の世界の住人が》があなたに近づくための必須の条件です。
あなたにとって理解しがたいことは、
多分、あなたのフィアンセが今はこちらの世界へ来られ、あなたはそちらの世界にいるのに、
精神的には私《=霊界側》よりもあなた《=地上側》の方が身近かな存在だということでしょう。
理解出来るでしょうか。
彼にとっては霊的なことよりも地上のことの方が気がかりなのです。
問題は彼がそのこと《=霊的なこと》について何も知らずにこちらへ来たということです。
一度も意識にのぼったことがなかったのです。
《↑死後の知識を何も持ち合わせていなかったし、考えたこともなかったという意味》
でも今ではこうした形であなたが会いに来てくれることで、彼もあなたが想像なさる以上に助かっております。
大半の人間が死を最期と考え、こちらへ来ても、
記憶の幻影の中でのみ暮らして実在を知りません。
その点あなたのフィアンセはこうして最愛のあなたに近づくチャンスを与えられ、
あなたも、周りに悲しみの情の壁をこしらえずに済んでおられる。
そのことを彼はとても感謝しておられますよ。
<オベロン>
◆死ぬ時は苦しかったでしょうか。
↓
いえ、何も感じておられません。
不意の出来ごとだったからです。
事故のことは《他の霊媒を通して》お聞きになられたのでしょう
<オベロン>
◆はい。
↓
あっという間の出来ごとでした。
<スワッファー>
◆そのことはこの方も聞かされております。
↓
そうでしょう。
本当にあっという間のことでした。
それだけに永い休養期間が必要なのです。
<オベロン>
◆《休養・調整期間が》どれくらい掛かるのでしょう?
↓
そういうご質問はお答えするのがとても難しいのです。
と申しますのは私たちの世界では地上のように時間で計るということをしないのです。
でも、どのみち普通一般の死に方《=病気、老衰》をした人よりは永く掛かります。
急激な死に方をした人はみな《霊的・精神的》ショックを伴います。
いつまでも続くわけではありませんが、ショックはショックです。
もともと霊は肉体からそういう離れ方をすべきものではないからです。
そこで調整が必要となります。
<オベロン>
◆彼は今しあわせと言えるでしょうか。大丈夫でしょうか。
↓
しあわせとは言えません。
彼にとって霊界は精神的に居心地がよくないからです。
地上に戻ってあなたといっしょになりたい気持の方が強いのです。
それだけに、あなたの精神的援助が必要ですし、自身の方でも自覚が必要です。
これは過渡的な状態であり、彼の場合は大丈夫です。
霊的に危害が及ぶ心配がありませんし《※1》、
そのうち調整が為されるでしょう。
宇宙を創造した大霊は愛に満ちた存在です。
私たち一人一人を創造してくださったその愛の力を信頼し、
すべてのことは、"なるべくしてそうなっているのだ" ということを知らなくてはいけません。
《↑この事故も偶然ではなく、自然法則の結果であるという意味》
今は理解できないことも、そのうち明らかになる機会が訪れます。
決して口先で適当なことを言っているのではありません。
現実にそうだからそう申し上げているのです。
あなたはまだ人生を物質の目でご覧になっていますが、
永遠なるものは地上の尺度では正しい価値は分かりません。
そのうち正しい視野をお持ちになられるでしょうが、
本当に大事なもの・・・生命、愛、本当の自分、こうしたものはいつまでも存在し続けます。
死は生命に対しても愛に対しても、まったく無力なのです。
《※1 訳者注》
本章は不慮の事故死をテーマとしているが、普通一般の死後の問題についてもいろいろと示唆を与えるものを含んでいる。
そのすべてをここで述べる余裕はないが、一つだけ後半のところで "霊的に危害が及ぶ心配がありませんし" と述べている点について注釈しておきたい。
これは裏返していえば "霊的に危害が及ぶケースがある" ということであり、ではその危害とはどんなものかということになる。
これを『ベールの彼方の生活』第四巻の中の実例によって紹介しておく。
アーネル霊が霊界でのいつもの仕事にたずさわっていた時、
あるインスピレーション的衝動に駆られて地上へ来てみると、
一人の若い女性が病床で今まさに肉体から離れようとしていた。
ふと、わきへ目をやると、そこに人相の悪い男の霊が待ち構えている。
アーネル霊にはその男がこの女性の生涯をダメにした(多分麻薬か売春の道へ誘い込んだ)因縁霊であると直感し、
霊界でも自分達の仲間に引きずり込もうと企んでいることを見て取った。
そこで奪い合いとなったが、幸いアーネル霊が勝ってその身柄を引き取ることができ、
その後順調にその女性は霊界にて更生して、今では明るい世界へ向上しているという。
この実例でお分かりのように、いかなる死に方にせよ、
死後、無事に霊界の生活に正しく順応していくことは必ずしも容易ではないのである。
そこには本人自身の迷いがあり、それに付け込んでさまざまな誘惑があり、
また強情を張ったり見栄を捨てきれなかったりして、
いつまでも地上的名誉心や欲望の中で暮らしている人が実に多いのである。
では、そうならないためにはどういう心掛けが大切か、
これは今さら私から言うまでもなく、
それを教えるのがそもそもシルバーバーチ霊団が地上へ降りてきた目的なのである。
具体的なことはこうして霊言集をお読みいただいている方には改めて申し上げるのは控えるが、
ただ私から一つだけ付け加えたいことは、
あちらへ行って目覚めた時に、
必ず付き添ってくれる指導霊《※2》の言うことに素直に従うことが何よりも大切だということである。
《※2》について
拙ブログのテーマ・カテゴリ「LIFE AFTER DEATH」の一連の記事に出てくる帰幽者の案内・指導を行うスピリット・ガイドのこと。
本人が見知らぬ人の場合もあるし、既に他界していた両親、友人などの縁故者の場合もある。
但し、死の自覚の程度や意識が地上に縛られている程度によって、指導霊が傍にいても気づけずにいる場合もある。
(続く)
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(ブログ管理者追記)
このブログでも何度も申し上げている通り、
霊界側の人間が地上側の人間に近づく、交信をはかりやすい条件は、
地上側人間が用意しなければなりません。
ここでシルバーバーチ霊が説いていますとおり、
地上側人間の、心の静寂、平静な雰囲気、内的な安らぎ、受容性、受身の姿勢・・・です。
感情が錯乱している状態・・・不安、ショック、悲しみといった念は、地上の人間の周りを厚い、重苦しい障壁で取り囲んでしまいます。
愛する人の死別に際して、そうした障壁を作らずにいる事は決して容易いことではないかとも思います。
一方で、他界された人にとってもそれは同様です。
人間個性が死後も存続する事に始まる、こうした一連の知識を素直に受け止められるかそうでないか、
地上に残った人と霊の世界へ帰られた人がともに、こうした真理を知識として持ち合わせているのなら、
地上で育まれたその愛は、二人が顕幽の両界を隔てて暮らす時間があったとしても、
その間、お互いがそれぞれの世界で、強く生き抜いてゆける大きな力になってゆくはずですし、
時にはお互いがそれぞれの発する思念を受け取り合えたり、
他界した人たちの存在そのものをごく身近に感じたり、観じられたりもするものです。
地上における肉体の死が単に一時的な隔絶でしかないことを悟ります。
私はこうした霊的真理に出会った後で、この記事のような不慮の事故でちなみとの別れを迎える事になりました。
ちなみの死に涙一粒すら零す事の無かった私の事を他人は薄情者かと思ったかもしれません。
でも私にはそれはほんの一時のお別れでしか無い事や必ずまた、ちなみと通じあえる事について根拠のある自信がありました。
今では生活の場が異なるバイブレーションの世界であろうと、二人がお互いに霊的にも精神的にも援助しあえている事を私自身が確信しています。
私は、ほぼ毎晩、ひとり静寂の受け身の時間を持ち続けていますが、
守護霊はもちろんのこと、彼女が私の精神に働きかけを行うための大切な時間となっています。
霊的真理と出会えた事に日々、心から感謝しています。
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ここまでお読み下さり、本当にありがとうございました
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