ご訪問くださり、本当にありがとうございます。


霊や生命について書かれています。


ですから、興味がわかなかったり、読んでいて不愉快になられるのなら、迷わずにスルーされて下さいね。


あなたの大切なお時間を無駄にしたくありません。

 

 

所要時間=8~10分程 です。

ご関心があればお時間のある時にでも、ゆっくりとお読みになられて下さい。

 

 

以下は全て【ハンネン・スワッファー・ホームサークル(英国 1930~1981)】の交霊会における霊団の支配霊シルバーバーチの霊言です。

 

以下より抜粋、編集しました。

 

 シルバー・バーチの霊訓 (二) 五章 「映画女優と語る」 より抜粋しました。

 

 

 

 

(上記の記事の続きです)

 

 

お断り: 《  》内の記述は私が追記しました。

原著の体裁を編集しています。

 

 

 

 

(始)

 

 

シルバーバーチの交霊会を訪れる著名人の顔ぶれは実に多彩であるが、

 

本章で紹介するのはその中でも特異な人物の部類に入るであろう。


招待されたのは無声映画時代に "世界の恋人" と呼ばれて人気を博した、

 

米国の女優メアリ・ピックフォードで、

 

司会のハンネン・スワッファー氏もそれを記事に書いて心霊紙に発表した。


それをそのまま転載する。


*    *    *    *    *    *    

 

 

映画でも演劇でも芸術作品でも、それが真実を表現し、

 

大勢の人々の心に触れるものをもっておれば、


霊界からみれば実に大きな存在価値を持つものであることは、


これまでシルバーバーチが各界で活躍している人々を招待した時にたびたび強調していることであるが、


このたびも又、そのことを改めて確認することになった。


以下は先日の交霊会の速記録からの興味ぶかい箇所の抜粋である。

 

 

 

<シルバーバーチ霊>
さて、海を渡って、米国からお出でくださったお客さんに申し上げましょう。

 

今日ここに出席しておられる方々《※1》があなたの大ファンであること、

 

またいわゆる死の彼方にいる人たちからも守られていることを、

 

あなたはずっと感じとってこられたことはご存知と思いますが、いかがですか。

 

 

<ピックフォード>
よく存じております。

 


<シルバーバーチ霊>

その愛、その導きがあなたの人生において厳然たる事実であったことを、あなたは何度も何度も体験しておられます。

 

窮地におちいり、どちらへ向かうべきかが判らずに迷っていた時、

 

はっきりとした形で霊の導きがあり、あなたは迷うことなくそれに従われました。

 

お判りでしょうか。

 


<ピックフォード>

おっしゃる通りです。

 


<シルバーバーチ霊>

ですが、実際には情愛によって結ばれた大勢の人々の愛を、

 

これまで意識された以上に、もっともっと受けておられるのです。

 

もしその全てが認識ができたら、あなたのこれまでの生涯が勿体ないほどの導きを受けていることが判るでしょう。

 

もしもこの地上生活であなたに託された使命の全てを一度に見せられていたら、とても成就できないと思われたことでしょう。

 

それほどのものが、右足を一歩、左足を一歩と、着実に歩んで来られたからこそ今日まで維持できたのです。


ある程度はご存知でもまだ全てはご存知ないと思いますが、

 

私たちの世界・・・あなた方の世界から移住してくる 霊の住む世界から見ると

 

真実の宗教は人のために役立つこと

 

これしかないことが判ります。

 

無私の善行は霊の通貨なのです


すなわち人のために精一杯の努力をする人は、


その誠意によって引きつけられる別の人によってそのお返しを受けるのです。

 

これまでの人生であなたは大勢の人々の生活に幸せと理解力と知識とをもたらしましたが、

 

その分だけあなたは地上の人だけでなく、

 

はるか昔に地上を去り、その後の生活で身につけた叡智をあなたを通じて地上にもたらさんと願う光り輝く霊も引き寄せております。

 

私の言っていることがお判りでしょうか。

 


<ピックフォード>

はい、よく判ります。

 


<シルバーバーチ霊>

こちらの世界ではあなたの存在を【大使(アンバサダー)】の一人と考えております。

 

つまり一個の仲介者、大勢の人間との間をとりもつ手段というわけです。

 

目に見えない世界の実在という素朴な福音をあなたは熱心に説いてこられました。

 

これまで物的障害が再三にわたって取り除かれ首尾よく前進できたのも、あなたのそうした心掛けがあったからです。

 

そこで、私から良いことをお教えしましょう。

 

あなたは遠からず、これまでのそうしたご苦労に有終の美を飾られる・・・栄誉を給わり、人生の絶頂期を迎えられるということです。

 

あなたの望まれたことが、これからいよいよその結実をみることになります。

 

 

 

ここで、私(スワッファー)が出席する会には、かならず出現するノースクリッフ卿《※2》が、シルバーバーチと入れ替わってピックフォードに挨拶を述べた。


私は直接は知らないが、ピックフォードが夫君のフェアバンクスと連れだって初めてロンドンを訪れた時、


ファンの群れでどこへ行ってももみくちゃにされるので、ノースクリッフがひそかに二人を私邸に泊めたという経緯があるのである。

 

そのあと、かつての夫君フェアバンクスが出現して二人の結婚生活の不幸な結末を残念に思っていることを述べた。

 

 

が、その件についてはそれ以上深入りしないでおこう。

 

 

とにかくそれを聞いてピックフォードがシルバーバーチにこう述べた。

 

 

<ピックフォード>

私はかつて地上の人間にも他界した方にも恨みを抱いたことは一度もありません。

 

恨みに思ったのは過ちを犯した時の自分に対してだけです。

 


<シルバーバーチ霊>

ご自分のことをそうダメな人間のようにお考えになってはいけません。

 

今もしあなたの人生の "元帳" を整理することが出来たら、

 

いわゆる "過ち" といえるほどのものは、無私の行いや善行にくらべて至って少ないことがお判りになるはずです。

 

多くの人々にどれほど良いことをしてこられたかは、こちらへお出になるまではお判りにならないでしょう。


あなたは数え切れないほどの人々に愉しみを与えて来られました。

 

しばしの間でも悲しみを忘れさせ、
心の悩みや痛みを忘れさせ、
トラブルやストレスを忘れさせ、
人生のあらしを忘れさせてあげました。


あなた自身の願望から、あなたなりの方法で人のために役立ってこられました。

 

人のために役立つことが一ばん大事なのです


他のすべてのものが忘れ去られ、
あるいは剥ぎ取られ、
財産が失われ権力が朽ち、
地位も生まれも効力を失い、
宗教的教義が灰燼(かいじん)に帰したあとも、


無私の人生によって培われた性格だけはいつまでも残り続けます

 

私の目に映るのは身体を通して光り輝くその性格です。


私は幾ばくかの善行を重ねた魂にお会いできることを大きな喜びとしております。

 

以上があなたがみずから "過ち" とおっしゃったのを聞いて私が思ったことです。

 

あなたは何一つ恐れるには及びません。
真一文字に進まれればよろしい。

 

あなたも素直なところをお聞きになりたいでしょう?

 

 

<ピックフォード>

ええ。

 

 

<シルバーバーチ霊>

あなたは大金を稼ぐのは趣味ではなさそうですね。

 

あなたの願望は出来るかぎりの善行を施すことのようです。

 

違いますか。

 

 

<ピックフォード>

おっしゃる通りです。

 


<シルバーバーチ霊>

その奇特な心がけがそれなりの報酬をもたらすのです。


自動的にです。

 

その目的はとどのつまりはあなたに確信を与えるということにあります。

 

何一つ恐れるものは無いということです。
心に恐怖心を宿してはいけません。

 

恐怖心はバイブレーションを乱します。
バイブレーションのことはご存知でしょう?

 

 

<ピックフォード>

ええ、少しは存じております。

 

 

<シルバーバーチ霊>

恐怖心は霊気を乱します。

 

あなたの心が限りない、そして弛(たゆ)むことのない確信に満ちていれば、


霊的真理を手にしたがゆえの不屈の決意に燃えていれば、

 

この無常の地上において、その心だけは決して失意を味わう事はありません。

 

物質界に起きるいかなる出来ごとも真のあなた、不滅で無限で永遠のあなたに致命的な影響を及ぼすことはできません。

 

あなたは、背後にあってあなたを導き支えている力が宇宙最大の力であること、

 

あなたを神の計画の推進のための道具として使用し、

 

その愛と叡智と真理と知識を何も知らずにいる人々に教えてあげようとしている愛の力であるとの、

 

万全の知識を携えて前進することができます。


あなたはこれまで幾度か自分が間違ったことをしたと思ってひそかに涙を流されたことがあります。

 

しかし、あなたは間違ってはおりません。

 

あなたの前途には栄光への道がまっすぐに伸びております。

 

目的はきっと成就されます。

 

私の申し上げたことがお役に立てば幸いです。

 


<ピックフォード>

本当に有難うございました。

 

 
<シルバーバーチ霊>

いえ、私への礼は無用です。
礼は神に捧げるべきものです。

 

私どもはその僕(しもべ)に過ぎないのですから。

 

私はこの仕事の完遂に努力しておりますが、いつも喜びと快さを抱きながら携わっております。

 

もしも私の申し上げたことが少しでもお役に立ったとすれば、それは私が神の御心にそった仕事をしているからにほかなりません。

 

あなたとはまたいつかお会いするかも知れませんが、その時はもっとお役に立てることでしょう。

 

その時までどうか上を向いて歩んでください。

 

下を向いてはいけません。

 

無限の宝庫のある無限の源泉から光と愛がふんだんに流れこんでいることを忘れてはいけません。

 

その豊かな宝庫から存分に吸収なさることです。

 

求めさえすれば与えられるのです。

 

著述の方もお続け下さい。

 

 

最後にサークル全員に向かって次のような祈りのメッセージを述べた。

 


<シルバーバーチ霊>

どうか皆さんを鼓舞するものとして霊の力が常に皆さんとともにあり、

 

先天的に賦与されている霊的能力をますます意識され、

 

それに磨きをかけることによって幸せの乏しい人々のために役立て、

 

そうすることによって皆さんの人生が真に生き甲斐あるものとなることを切に祈ります。

 


そう述べて、いよいよ霊媒(モーリス・バーバネル)の身体から離れる直前にピックフォードにこう述べた。

 

 

<シルバーバーチ霊>

ご母堂が、あなたに対する愛情が不滅であることをあなたが得心してくれるまで私を行かせないと言っておられます。

 

ご母堂はあなたから受けた恩は決して忘れていらっしゃいません。

 

今その恩返しのつもりであなたのために働いておられます。

 

どうしても行かせてくれないのですが・・・。

 

 

<ピックフォード>

でも私こそ母に感謝しております。

 

十回生まれ変わってもお返しできないほどです。

 

 

<シルバーバーチ霊>

あなたはすでに十回以上生まれ変わっておられますよ。


<ピックフォード>

猫より多いのでしょうか。《※3》

 

十八回でも生まれ変わるのでしょうね。

 

今度こそこの英国に生まれることでしょうよ。

 


<シルバーバーチ霊>

いえ、いえ、あなたはすでに英国での前生がおありです。

 

が、これは別の話ですね。

 


<ピックフォード>

あと一つだけ・・・私のその英国での前生について何かひとことだけでも・・・。

 


<シルバーバーチ霊>

二世紀以上も前にさかのぼります。

 

それ以上のことは又の機会にしなくてはなりません。

 

私はもう行かなければなりません。
これ以上霊媒を維持できません。

 

 

 

どうやらピックフォードはその二世紀あまり前に少女として英国で生活した前生のことをずっと前から信じていたらしいふしがある。

 

その理由(わけ)については私(スワッファー)の記憶にない。

 

とにかく、グラディス・スミスという名でトロントに生を受けた彼女は、

 

血統が英国人であることを誇りに思っていることは確かである。

 

 


ハンネン・スワッファー

 

 

 

(続く)

 

 

《※1》
(ブログ管理者追記)
"今日ここに出席しておられる方々" というのは、交霊会に参加している人間だけではなく、いつも霊界からも大勢のスピリットが見学も兼ねていろんな目的でこの交霊会に訪れている。
多い時には、5,000人ほどのスピリットが、ロンドンのアパートの狭い一室に集まっているという。

 


《※2》
(訳者註)
英国の有名な新聞経営者で、デイリーメール紙の創刊者。
死後スワッファーがよく出席したデニス・ブラッドレーの交霊会に出現し、スワッファーがその記録を『ノースクリッフの帰還』と題して出版、大反響を呼んだ。

 


《※3》
(ブログ管理者追記)
猫には9つの生命があり、9回生まれ変わる という言い伝えを引用している。

ただし、猫も含めて動物の個霊には人間のような "生まれ変わりは無い" とシルバーバーチ霊は断言している。


人間に愛されて一緒に暮らした動物たちは、その死後に霊界の世話係(地上の人間の霊界にいる縁故者あるいは動物界の専門の世話係)の世話を受けながら、地上の人間の死をずっと待って生き続け、その人間の他界後に一緒に暮らすようになる。


逆に、人間が先に他界した場合は、その動物たちが死んだ際に迎えに来て、一緒に暮らすようになる。

 

しかし、人間の霊は絶えず向上進化を自ら求めるため、その向上心とスピードに動物たちがついてゆくことができず、
いつか必ず動物たちと別れる時機が訪れるという。

 

そこで別れた動物たちは、それぞれの種族の類魂の元に戻ることになる。


人間からもらった愛情や体験をその類魂に持ち帰ることで、その種族の動物の類魂の向上進化に寄与するのだという。

 

一度でも地上に、その動物の個霊として誕生した動物の霊は、その死後、二度と地上に生まれ変わることはなく、


その類魂から別の分霊が、新しく地上世界へ、ひとつの動物の個霊として誕生する。

 

それを繰り返すことになるが、一番進化している動物の種族の類魂自体がこうして向上進化していった時、


その向上進化した動物の類魂から、新しく人間としての意識・資質を授けられた、一人の人間としての個霊が地上世界に誕生するのだという。


なお、人間から愛情を受けることなく死んでいったり、人間から愛情を受けることがあっても、その人間からの愛念が無くなると、そうした動物たちの魂は、本来の種族の類魂に戻って埋没してしまうということである。



詳しくは 過去記事 2020/7/19「動物たちの生命(1)」 を参照下さい。

 

 

 

(ブログ管理者追記)


霊の世界へ帰ってからのお仕事は、常に奉仕です。


自分より霊格の低い界層の境涯のスピリットたちへの奉仕、


霊の世界の動物界にいる動物たちへの奉仕、


あるいは、地上世界の人たち、動植物たちに向けた奉仕、


・・・自分を役立てること、常にその体験を通して向上進化してゆくのみです。


そして、この地上世界にあっては、この記事のような著名人のみならず、


どこかの社会の片隅で人知れず誰かのために自分を役立てていらっしゃる人たちがみえます。


霊の世界のスピリットたちは、そんな貴徳な人たちの光を絶対に見逃しません。


絶えず、そうした人たちの周りにいて、スピリット自身も、


この世界のために自分を役立てようとそうした人への働きかけや援助を行ってくれています。

 

人間自身はそれにまったく、ほとんど気がつくことはありませんが、


スピリットたちはそんなことにお構いなく、そんな貴徳な人間への協力を惜しみません。


それが自分を役立てるということの宇宙全体の中での仕組みです。

 

 

 

 

ここまでお読み下さり、本当にありがとうございました