「前からずっと聞いてみたかったのですが、ブラックユーモアっぽいものや怖いものが好きになった経緯って何でした?いつも面白くて笑ってしまうのですが、きっかけが気になりました。」
ブラックユーモア気味なのもやっていることをご存じということは、ライブにいろいろ来ていただいていますね!
ありがとうございます!
昨日もライブでそういうのをやってみたのですが、受け入れてくださっているお客様とお口に合わないお客様がくっっっっっっっっっきり分かれてしまいました。
ブラックユーモアっ気があるものは大好きです!
しかし、ホラー映画や心霊番組などの怖いものはてんでダメです。
代表作みたいになっているのはパワーリズムネタですが、コントは割と黒めのが多いのかもしれません。
(観たことがない方は是非是非)
ざっくりお答えすると
TRICKとラーメンズさんにほぼ同時期にハマり、近い友達も似たような感覚だったのが大きい気がしています。
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【偶然見たTRICKの再放送】
僕が中学生の頃、地元では土曜日の夕方にドラマ「TRICK」が再放送されていた。
その時間に偶然テレビをつけていて、面白推理コメディだと思って何となく見ていた。
遠隔殺人事件の容疑者を追い詰める話。
容疑者が美人で上田教授(阿部寛さん)が色めき立ってたり、小ネタもいっぱいあって、「不思議で面白いドラマだなぁ」だと引き込まれていき。
そしてラスト。すっきりしなくて悲しくて救われない終わり方でびっくり。
後味が悪いような終わり方は当時の自分には新鮮だったし、何よりとても面白く感じた。
その日から、TRICKの再放送は毎週録画。
見れていない話はレンタルビデオ屋さんで借りてきて補完。
シーズン1の「千里眼の男」が最も好きです。
やっつけられた悪役が最後に吐いた10文字ちょいの言葉のせいで、確かに悪を退治したはずなのに虚しさと悲しさだけが残る感じ。
是非観てほしいです。最後の言葉が鋭利。
ここらで「自分はブラックユーモアっ気があるものが好きなんだろうな」と認識。
オチの急転直下感も良くて。
あくまで心に来るタイプのやつがいい。
グロいのドバドバ、血がブシャーみたいなやつは普通に怖すぎる。ホラー映画は得意ではない。
あと、鬼束ちひろさんにもドハマり。鬼束ちひろさんの曲で容量がパンパンになる中学生男子の携帯音楽プレイヤー。
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【同じタイミングでラーメンズさんにハマる】
中学生になり近所のレンタルビデオ屋さんの会員証を手にしたので、お笑いのDVDも借りまくっていた。
そこで偶然手に取ったラーメンズさんのDVD。
ドハマり。
今まで見たことがなかった形式のコントがどんどん出てくるうえに、ブラック気味なオチのものがいくつかあって「そりゃハマるよ」という感じ。
挙げ出すと止まらないのですが、短いネタだと「上下関係」が好きです。
時間電話、小説家らしき存在、採集などなど色々ありますね。
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【際どいことを言ったほうがいい環境】
中学〜高校でよくつるんでいた友人らは、際どいふざけ方(物理的には問題ないけれど倫理的に際どい)を好んでいたし、僕もそうだった。
(今も友人数人のライントークルームがたまに動いたと思ったら、とてもじゃないけど表で声に出して読めないような危険球が飛び交うことがある)
小学生で言えば「「うんこ」と叫ぶのは良くないことだけれど、それを破って「うんこ」と言って笑っちゃう。」のような。
言っちゃいけないことを言う面白の延長で、黒くて危なっかしい球をお互いに投げてケタケタ笑っていた。
「気付いたときにはあだ名が「カ○ワ」で定着している奴がいる」なんてことがあっていいはずがないんだから。
(自分はそこまでは行けなかったので、彼のことは名字で呼んでいた)
僕は色黒なので「どじ○」とも呼ばれていた。
ただただ色黒であることを浅くいじられるより、これぐらい踏み込んでくれたほうがいい。
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【大学で人前に立ったり】
大学入学。僕は演劇部に入部。
既成脚本をやったり、自分たちで書いた脚本をやったり。
ある程度人前に出す前提で何かを書く機会を得た。
本公演(季節ごとにちゃんと劇場を借りて90〜120分くらいやるやつ)で僕が書いた脚本が採用されることはなかったけれど、文化祭やら新入生勧誘イベントやら地域の短編演劇コンテストやらで好き勝手やらせていただき。
いじめられていたもやしっ子が「燃やしっ子」になって戻ってきていじめっ子を燃やす
みたいなオチの劇を新歓イベントでやるな。
こういうのばっかり書いていた。
また、個人で学生お笑いの大会などにも出ていたり、大学3年からは落研ができたので兼部してみたり。
ブラックなことを言うか際どい球を投げるのが面白いと思っているのは、こちらでも変わらず。
地元の朝の情報番組(生放送)で、落研の公演を宣伝&ネタをやる時間を割いてくださったことがあった。
念のため台本を持っていったら、テレビで流していいはずがない表現がてんこ盛りだったので半分以上黒塗りになった。
今思えばそこで「帰れ!!!!!」と言わずに、安全な部分を教えてくださったうえで出していただけたのは先方の懐が深すぎる。
中学高校の居心地が良い環境(不謹慎だとかブラックだとかの判定がガバガバだから、本来なら危険球になる球も投げまくりでOKだった)は特殊であることに薄々気付き始めた。
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【卒論】
心理学系の学科。
「支援的ユーモアに備わる構成主義的機能に関する研究ーブラックユーモアに着目してー」という卒論を書いた。
好きなテーマで卒論を書きたかったというのが起点ではありますが。
高校の頃の「ど○ん」という呼称も、ひどい話ではあるが個人的には全く嫌ではなかった。
「ブラックユーモア=誰かを悩ませる基を攻撃する要素を含んだ支援的なユーモア」という側面もあるのでは?という話。(単純に攻撃目的のもあるからそれは区別が必要)
先行研究によると、ユーモアを①親和、②自己高揚、③自虐、④攻撃に分類した場合、ストレス緩和効果がより見られるのは②〜④らしい。
実験とか色々やって、「ただ斬り付けるだけじゃなくて、場合によっては何かしらの救いに繋がる可能性もある」という結果になった。
いいじゃないですか、いいじゃないですか。
TRICKのオチとかも、重くエグいオチながらも心のどこかを救ってくれているのかもしれない。
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【今】
自分が面白いと感じているものをネタとして出すから、僕から黒めなのが出るのはそりゃそう。
(このブログを書きながら整理された感覚があります)
言っちゃいけない言葉とかはやんわり分かるようになってきた。
出したものが「面白い」に収められるのか、「怖い」までハミ出すのかどうかの判定は未だに難しい。
「面白いコントできたよ〜〜〜」と思ってライブでやったら、思いっきり「怖い」にハミ出していることがある。
書いた時は怖いネタだとは1mmも思っていないので、やってみて気付くことが多い。
境目を狙い撃ちできるようになりたい。
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という具合。
人格を形成する時期にドハマりしたものは染みつくものですね。
お客様の好みは分かれるけれど、自分が好きでそちら方向に脳が動いてしまいがちなのはもう仕方ない。
今は黒めに振り切れているほどの鋭さはないので、そっちに行くならもっと研ぐべき。
黒すぎるのも面白いけど「お笑い」からは距離があるような。
テレビとかデカいライブとかイベントとかも出たいので、そういうのはもっと自分が大きくなって、狭く好き勝手をやっても成り立つようになってからいつか。
とは言いつつも、僕はポップフィジカルお笑いも等しく好きなので、黒い方に固めるのもそれはそれでなんか違う。
ポップフィジカルお笑いもとてもやりたい。
ポップなブラックができるようになれば最高です。共存させたいので境目を狙って。
ベストはTRICKの終わり方なので、ネタのオチを言った後に「月光」か「流星群」か「私とワルツを」を流しながら徐々暗転のイメージがいいです。
(※あくまでイメージ)
ブログテーマはこちらで募集していますので、何かございましたら時間見つけて書かせていただきます。
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【村民代表南川の3月日程簡易版】
詳細は下のリンクからご覧いただけます。
3/26(金)
「発端」
@しもきたドーン
開場19:15 開演19:30 終演予定21:00
2000円
●ピン芸人新ネタバトルライブ!
3/27(土)①
「ウレニイクイレブン」
@新井薬師前・中野シアターかざあな
開場12:50 開演13:11 終演予定14:41
1100円
●題名通りの目的のユニットライブ!ネタ2本!
3/27(土)②
「プレハブ6号館~7棟目~」
@YouTubeライブ
開演17:00 終演予定18:00
おひねり制
●ネタ6本配信!
3/28(日)①
「ネオTOKYOモーニング」
@しもきたドーン
開場11:15 開演11:30 終演予定12:30
1500円
●ヒガ2000さんと村民のツーマンライブ!
3/28(日)②
「24年の1年生」
@しもきたドーン
開場13:15 開演13:30 終演予定14:45
2000円
●平成24年に大学1年生だった人たちの同級生ライブ!
3/28(日)③
「ものまねショートネタ合戦」
@新宿ブリーカー
開場20:20 開演20:30 終演予定21:40
会場1500円 配信650円
●題名の通りのものまねライブ!