日本未発表作品なんですが かなり難関映画。


慶州(ヒョンとユニ)、春夢(春の夢)の監督作なのですが世界観は私に爆睡を誘うものでした。




フィルム時代の愛




    

2015年公開

70分


テイン評価

★★☆☆☆

目が目が閉まる


  あらすじ

一章〈愛〉

モノクロ画面

精神病院へ祖父(アン・ソンギ)のお見舞いにやって来た孫娘(ハン・イェリ)はリンゴを剥いた。

孫娘のあまりにも下手な皮の剥き方に祖父は代わってきれいに剥いた。

そのリンゴを祖父はお気に入りの清掃員(ムン・ソリ)に食べろと…

祖父はナイフを持ったまま清掃員を追いかける。怖くて逃げる清掃員に今度は「私を追いかけろ」とナイフを渡し ナイフを持った清掃員は追いかけたあと祖父を刺して

「カット!」

カラー画面に変わりいままでのことは映画撮影だったことがわかる。


急ぎ足で照明スタッフ(パク・ヘイル)が監督に「これだと 愛が伝わらない」と反発した。

撮影途中で証明スタッフは撮影されたフィルムを持ち出し姿を消してしまう。


二章〈フィルム〉

8ミリフィルムで撮られた映像が 意味ありげに流れ続ける。

時折、音でビクッってなったリします。ポップ調の曲が流れ出したりと変化はあるのですがずっと映像です。


三章〈彼ら〉

アン・ソンギ、パク・ヘイル、ムン・ソリ、ハン・イェリが出演した映画の映像が無音字幕で流れる。

殺人の追憶、光州、ペパーミントキャンディ等

いきなりの無音なのでちょっぴり焦りました。


四章〈再び、愛〉

一章の声のみで場面を追う映像になる。



  感想

パク・ヘイルは好きなんですが 

「私はなにを見せられているのか…」

二章のあたりは目が開けられなくなって泣きながらがんばって目を開いていました。ある意味泣ける映画かもしれません。(悲しくて泣くより体力使うわ〜)


出演者はパク・ヘイル、アン・ソンギ、ムン・ソリ、ハン・イェリといい役者を取り揃えてはいるものの、この監督の世界観は底知れない。私には合わないけどさ。


三章では懐かしい映像がありました。すぐに作品名はわかりましたよ。若いキム・サンギョン、ソン・ガンホなどなど、映画と言うものとは…


実に難関映画でした。