それから2日後…
私とジュノ君は私の実家に来ていた。
家の前で
“メイ?この格好でよかった?
スーツで来るんだった?”
恋人の実家に結婚の挨拶しに来たみたい。
(結婚の挨拶だなんて…はず)
“やっぱり、娘さんを僕にください。って言ったほうがいい?”
“な、なに言ってるんですか…” 
“冗談に決まってるじゃん。”

玄関のドアがゆっくり開く。お母さんが出てきて
“メイお帰り。ジュノさんも忙しいのにありがとうございます。”
ジュノ君は突然家に来たことを謝り、お父さんと話がしたいことを言った。
その時、お母さんがとってもにやけてて感動してました。
だって、お母さんジュノペンだもん。
リビングにいるお父さんのところへ向かう。
ちゃんと、お父さんの好きな羊羮を手土産に持って来たのに…黙ったまま
咳払いをしてジュノ君を見つめて
“ジュノさん話とはなんですか?”
ジュノ君は2PMのメンバー代表として僕達の大切なメイさんがマネージャーをつづけることを許してもらうために来たことを話す。
娘さんに何度も支えられたこと、みんなが笑顔でいられるのは娘さんのおかげだと
家族のように大切に思っていることなどお父さんに伝える。
そして、心配する気持ちはわかるけど、メンバーみんなでメイさんを守ろうと決めたんです。

“メイさんを僕達2PMが全力で守っていきます。だからお願いです。メイさんの仕事を認めてください。”
“お父さん、私もマネージャーとして、みんなを支えたい。”
ジュノ君はお父さんの前で頭を深く下げる。
“ジュノさんの気持ち、メイの気持ちもわかる。だが、許すことはできない。”
お父さんは知り合いの会社に話をつけてあるから
すぐにでも家にかえり、その会社に面接へ行けと履歴書を渡してきた。

私はもう、許しなんていらない。反対するならそれでいい。マネージャーは辞めない。そう決めた。
“ジュノ君、帰りましょう。”とバッグを持つと
ジュノ君は“また、来ます。”と頭を下げた。
“私の気持ちは変わらない。もう来ないでくれ。”
お父さんはジュノ君に言った。

帰り道…
“メイってばさっきから眉間にシワ寄ってこわぁ~い”
“笑えません。”
来週ロケ終わりにスケジュール空いているのを確認するジュノ君はまた、行こうと言った。
“メイのお父さんだから、きっとわかってくれる。”
よしよしと頭を撫でてくれるけど…
“どうして、私のためにそこまで”
ジュノ君は私が大事だし、離したくないから、ずっと、俺の側に居て欲しいからさ…わかった?

遠くからお母さんの声がして、みんなへのお土産を渡してくれた。
せっかく、遠くからきたのにごめんなさい。
メイって愛されてるのね~
まるで結婚に反対された2人見たいね~

それからと言うもの、ジュノ君はロンドン公演の準備もあるのに
合間を縫って何度も私の実家へと足を運びお父さんを説得してくれていた。

3週間後…
バックダンサーさん達との練習後、ジュノ君が私の元へ来て
“メイ、今から家に行こう。”
“疲れませんか?”
“大丈夫だよ。平気、行くよ!”
何度も私の実家に行くジュノ君を見て不安になる。
メンバーみんなも行きたいって…
スケジュールが合わなくて結局、ジュノ君と行くことになった。