高校の先輩について | 曽爾村民による曽爾村の日常

曽爾村民による曽爾村の日常

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曽爾村民と名乗っていますが、仕事の都合であまり曽爾村について書く暇がありません。たまに書きます。
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高校の先輩が、毎年欠かさず誕生日にLINEをくれる。
1つ上の先輩で、僕の兄と同い年で年子なのだ。
 
学生のうちは、それがただ素直に嬉しかった。
おめでとう、って言葉だけで十分だった。
 
でも、お互い社会人になってから、先輩のメッセージには決まって同じ一文がくっつくようになった。
 
「で、今年はいくつになったん?」
 
最初のうちは、何も考えずに答えていた。
でも、何年もそれが続くうちに、だんだん気になってきた。
 
 ――この人、僕の年齢ほんまに分かってるんやろか。
 
兄と同い年で、僕はその一つ下。
そんな簡単な関係を、忘れるほどの間柄なんだろうか。
 
あるとき、確かめるみたいに聞いてみた。
「先輩と兄、同い年ですよね?」
「そうやで」
「じゃあ、僕の年齢も分かります?」
「ひとつ下やんな?」
 
ちゃんと分かってるやん、と思った。
少し安心した。
 
 ――はずだった。
 
次の誕生日。
いつも通り、LINEが来る。
 
「誕生日おめでとう。で、いくつになったん?」
 
画面を見つめながら、僕はちょっとだけ考える。
この人は、本当に分かっていて聞いているんだろうか。
それとも、もう毎年聞くのが癖になっているだけなんだろうか。
 
もしくは――
僕が思っているほど、僕はこの人の記憶の中にいないのか。
 
そんなことを考えながら、結局僕は、今年もちゃんと年齢を打ち込んで送る。
来年もきっと、同じ質問が来ると分かっていながら。