先ほど、オフィシャルHPにて発表されました。

ブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」Season3
全公演中止のお知らせ

https://www.tbs.co.jp/stagearound/wss360_3/

 

そして「ウィークエンド・コンサート Vol.4 ミュージカル・ガラ・コンサート」
中川晃教×ソニン×伊礼彼方×藤岡正明

の中止も発表されました。

https://www.kamakura-arts.jp/calendar/2020/05/040767.html

 

※チケットご購入の方、払戻しなどについての詳細はHPをご覧下さい※

 

 

まずは、チケット購入して楽しみに待ち続けてくださった皆様に、

そして他でも数々の公演やイベントが中止延期になって悲しい思いをしている皆様にまたその思いを上乗させてしまうこと、とても心苦しいです。

 

私は舞台に立ち始めて16年間、一度も、公演が中止になった事も、降板した事も、休演した事もありません。

初めてのことです。

 

今までは多くは語らなかったのですが、全公演中止になった今、少しだけお話しさせてください。

 

少し遡ると…

今回のCOVID-19に関しては、WSS3稽古当初から、他作品の延期や中止が決まっていっていました。様々な不安の中、みんなで力合わせて稽古に励んでいました。どんどん状況が変わっていく中、舞台稽古も進行していき、あと4日で幕が開ける日に、開幕が延期する事になったと、知らされました。

それでも今考えると、まだ、腹はくくっていたものの、初日予定日に開幕できない事に驚きはあったように思います。自宅待機をし始めた頃は、またすぐ会って稽古再開すると思っていたけど、加速していく状況に、少しずつ少しずつ覚悟が生まれてきたのです。正直いうと、私はかなり腹をくくっていた方だと思います。お客様も、スタッフさん達も、キャストも、無理に危険な状況に晒すことは私は違うと思っていたから。

だけど、ロングラン公演だったが故に、猶予が残されている状態の自宅での1ヶ月半、作り上げた肉体とクオリティをキープするモチベーションは今までにない挑戦でした。

 

舞台は、役をいただくまで、稽古期間と、とにかく時間と労力が必要な分、お客様の満たされた顔が見れるから報われるし、苦しかったことを忘れるし、喜びに変わる。

それが一度もお客様の顔も見れないままなのは、どう心に置き変えればいいのだろうか。

”絶対無駄にはならないから”って、先に途中中止になった役者仲間に励ましのメールを送ったけど

私は、もし、他人だったら、いまの私にそう送れるだろうか。

 

舞台とウィルスなんて本来イコールじゃない、別物なのに。

そんな思いが浮かんでいまします。

 

1ヶ月半、色んなことを考えました。

一番何を強く思っていたかというと…

「人に会いたい」。

家族や友人関係の関係性もありながらも、生身の人間がもたらす心のスペースは想像以上に大きくてそれによって生かされているんだという事。

やはり、舞台が好きなのです。

ライブが好きなのです。

 

どうか皆様、身体も勿論のこと、心も元気で健やかにいれますこと心より願っています。

 

いつかまた同じ空間で触れ合うことが出来る時がきたら、もっと沢山の愛を届けれるよう、私も、今家でできること、磨けること、学べること、頑張ります。

 

2020.5.8 ソニン